http://www.asyura2.com/10/hasan68/msg/733.html
Tweet |
2010年6月19日の中日新聞15面から抜粋。
面倒だと思った人は、紺谷典子氏のコメント(赤字の部分)だけ読めば楽。
|
「庶民の声」について書かれた部分は省きました。その「庶民」なるものが、40歳主婦を除いて全員70歳前後だったというのもありますが、全く的外れな「声」ばかりだったので。恐らく、記者たちがわざとそういうのを選んだのでしょうが。
何がおかしいかというと、この記者たちもいっている「増税の前提」が「歳出の無駄削減」というところ。民主党の人たちも、これと同じことをいうわけですが。はっきりいって、そんなことをしたら、デフレが益々ひどくなります。
消費増税は公費削減が前提 野田財務相「国民感情が大事」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100619/plc1006191303008-n1.htm
消費増税は公費削減が前提 野田財務相「国民感情が大事」
2010.6.19 13:00
このニュースのトピックス:消費税野田佳彦財務相は19日、テレビ東京の番組で、消費税率引き上げについて「公務員の人件費をどうするのか、国会にかかわる経費の削減、そういうこともやらなくてはいけない」と述べ、公務員人件費などの削減が前提になるとの認識を示した。
財務相は、社会保障を持続可能にするためには財源の裏付けが必要とした上で「(増税分を)何のために使うのか国民に説明することが大事。永田町や霞が関だけで消費税の話をするのはだめ。そろばん勘定より国民感情だ」と話した。
……こんな感じですね、民主党主流派の考えは。みんなの党とかもそうだが。
公務員といったって、霞を食べて生きてるんじゃないわけで、財やサービスを民間から買って生活しているのだから、そういった需要の原資となるものを削減したら一体どうなるか分かりそうなものですが、デフレの原因は何かという「そろばん勘定」もする気がないというのだから、どうしようもない。
「財政再建が急務」といっても、デフレ下ではまっとうな方法では財政再建などできるわけがない。このような常識すら共有されていない。増税(しかも、よりによって消費税増税)すれば、その分税収が増えると思い込んでいる。紺谷典子氏にコメントを貰いに行ったのなら、デフレ下での増税と緊縮財政がどれだけ愚かなことかいわれたであろうに。
消費税の何が問題かについては、★阿修羅♪では2004年に既に結論といえるものが出ているので、今更あれこれ議論する必要はないはずですが、ご存知ない人は以下をごらんください。「戻し税」と「給付付き税額控除」なんて話も、民主党から出ていますが、それは消費税の実態から目をそらす議論です。
「産業資本主義」の終焉:消費税(付加価値税)は国民経済を破壊する“悪魔の税制”:消費税なら物品税の拡張適用が本道 あっしら
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/861.html
国会でも以下のような議論が行われたにもかかわらず、残念ながら、全く生かされませんでした。
菊池英博公述人:消費税抜きでの税収増を考えるべき|第174回国会予算委員会公聴会 上葉
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/283.html
以下の本は、とても良い本でした。ぜひ、この★阿修羅♪のアフィリエイト・リンクからお求めください(笑)
『消費税は0%にできる―負担を減らして社会保障を充実させる経済学』(菊池英博)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478009848/asyuracom-22
『平成経済20年史』(紺谷典子)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981022/asyuracom-22
お勧めのサイトとかも。
経済コラムマガジン ……亀井静香勝手連の荒井さん(?)のサイト。
http://www.adpweb.com/eco/index.html
「田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる」:イザ! ……産経新聞の良心・編集委員兼論説委員の田村秀男さんのブログ。社とは関係ない個人の意見らしい(笑)
http://tamurah.iza.ne.jp/blog/
静かなる革命2009 ……かつて★阿修羅♪に投稿されていた馬場英治さんのブログ。
http://exodus.exblog.jp/
YouTube - iwakamiyasumi さんのチャンネル ……岩上安身記者の菊池英博氏へのインタビューが聞ける。
http://www.youtube.com/user/iwakamiyasumi
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。