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日銀が1.2兆円の供給オペ、国債償還日の資金めぐり悪い−レポ上昇 6月18日
(ブルームバーグ):
午後の短期金融市場では、日本銀行が1兆2000億円の資金供給オペを実施した。21日の国債償還日に当たるレポ(現金担保付債券貸借)取引で運用資金のめぐりが悪く、金利が上昇したためだ。
本店共通担保オペ1兆2000億円(6月21日−28日)は、1回の供給オペとしては5月20日以来の規模になる。ただ、案分と平均の落札金利は0.12%と、高止まりしている。通知額の4倍となる4兆7850億円の応札が集まった。
国内銀行の資金担当者は、国債の償還が多い金融機関に資金が偏る傾向があり、資金が不足している証券会社の調達圧力が金利を上げたと指摘した。日銀は供給過多で市場取引を殺さないようにオペの金額を調節しており、償還日を通過しても金利は下げ渋りそうだという。
市場関係者によると、今回の供給オペで21日の当座預金残高はこの日の15兆円台半ばから18兆円程度まで膨らみ、5月末以来の高水準になる見通し。準備預金残高(除くゆうちょ銀行)は12兆円台前半から13兆円台前半に水準を上げそうだ。
レポ金利0.13%付近に上昇
レポ市場では、21日に受け渡しされる翌日物(トムネクスト物)が0.115%付近から0.13%付近まで上昇。22日受け渡し分(スポットネクスト物)も0.13%付近で推移した。
午前の国債買い現先オペ4000億円(6月22日−29日)の平均落札金利は前日比0.004%高い0.124%だった。国内証券のディーラーは、買い現先オペは供給額を増額しておくべきだったとの見方を示した。
国内金融機関の資金担当者によると、通常に比べて大手銀行の資金運用が少ないことがレポ上昇の要因だという。21日は国債の償還・利払いと発行が重なり、日銀の金融調節も含めて資金の受け払いが大きくなるため、資金繰りに慎重になっているとみる。
一方、国内証券のディーラーは、国庫短期証券(TB)の大量の在庫を抱えた一部の証券会社が銀行から直接資金を調達しているため、市場で循環する資金が少なく見える形になっていると分析していた。
今月のTB入札は、証券会社の積極的な応札を背景に3カ月物の落札利回りが0.115%以下の低水準で推移。資金調達コストのレポ金利をTB利回りが下回る逆ザヤの状態になっている。
月内の展開
東短リサーチの寺田寿明研究員は、「国債償還日を乗り越えればレポ金利も下がると期待して、TBの在庫を持ち続けているディーラーも多そうだ。当座預金が18兆円もあればさすがに余剰感も出るが、四半期末を控えているため、レポは下げ渋るかもしれない」とみていた。
TB市場では、今月末の四半期末決算を控えて、過度に膨らませた持ち高の縮小が必要なディーラーもあると指摘され、レポ金利が高止まりすれば、TBの売りを促すとの見方も出ていた。残存期間1−3カ月程度の銘柄は0.11−0.115%の売り注文が見られたが、買いは乏しかった。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=a.l0db.Y0Myw
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