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日銀オペ金利、連日の0.12%で高止まり−供給縮小で資金めぐり悪い 6月11日
(ブルームバーグ):
短期金融市場では、日本銀行が実施する資金供給オペの落札金利が2日連続の0.12%と高止まりした。銀行による準備預金の過度の積み上がりを抑制するために供給オペを縮小しており、証券会社などへの資金のめぐりが悪い状況が続いている。
1週間物の国債買い現先オペ(6月15日−22日)は4日以降、供給額が以前の6000億円から4000億円に減額されたままになっている。最低落札金利の0.12%は前日と横ばいだが、今年に入ってからの最高水準で、2日連続となったのは5月6日以来。
全店共通担保オペ(6月14日−22日)の落札金利も前日の本店オペと同じ0.12%に強含んだままだった。8000億円の通知に対して6倍を超える5兆1230億円の応札が集まった。国内証券のディーラーによると、日銀は供給オペを減らしたまま増やす様子が見られないという。
セントラル短資の金武審祐執行役員は、「日銀は当座預金を減らして積みを調整しているが、オペを縮小したままでは、オペに依存する証券会社が資金を確保しづらい。大手銀行も市場での資金運用に慎重になっている」という。
ギリシャ危機が広がった5月中旬以降、日銀は当座預金残高を17兆−18兆円程度まで引き上げた。ドルの流動性不安が円にも波及するリスクが警戒されたためだ。しかし、ドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)の上昇が一服すると、日銀は6月はじめから残高の縮小を急速に進めた。
この日は国庫短期証券(TB)買い切りオペも前週と同額の3000億円で、同オペ導入以来の低水準。証券会社の資金調達コストを示すレポ(現金担保付債券貸借)が0.12%付近で高止まりする中、0.12%未満で落札されたTB6カ月物が処分売りとして応札されたとの見方が出ていた。売却利回りは0.123%付近。1年物の場合は0.133%付近になる。
当座預金は再び拡大も
セントラル短資の金武氏は、「16日以降の新しい積み期間に入れば、日銀も当座預金を再び17兆−18兆円に拡大するだろう。積み最終日の15日に向けた一時的な調整だ」という。
ただ、15日は国から民間金融機関に対して5兆円規模の年金が払い込まれる上、21日には国債の大量償還も控える。余剰資金が膨らむ分だけ、日銀が供給オペを控えれば、証券会社に資金が回りづらい状態は続く可能性もある。
また、3カ月物の新型オペ(貸付利率0.1%)の供給残高が来週にも目標の20兆円程度に達する。同オペは各金融機関に資金が案分されるため、大手証券がまとまった資金を確保するのは難しい。新型オペの増加に伴って、金利入札方式の共通担保オペが減るとの懸念の声も聞かれた。
国内証券のディーラーは、日銀は海外中央銀行と協調して必要以上の資金を供給する場面もあれば、レポ金利が上昇しても市場機能を理由に供給を減らす場面もあり、裁量次第の金融調節は予想するのが難しい面があると話していた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=a4lWsGhSK_qI
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