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市場に「流動性危機」の兆し−社債スプレッド急拡大、銀行貸し渋り 5月24日
(ブルームバーグ):
今月の社債発行市場は、10年で最悪の月となりそうだ。ベンチマーク国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は2008年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん以後、最も拡大している。欧州債務危機への対応策が投資家の信頼感を回復できないでいる。
今月これまでの社債発行規模は470億ドル(約4兆2400億円)。ブルームバーグのデータによると、4月の1830億ドルを下回り、1999年12月以来最低となっている。また、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、スプレッドは月間ベースで08年10月以降最大の拡大を見せている。
ギリシャからスペインに至るまで、ユーロ圏諸国の政府債務拡大への対応を欧州各国政府が協調できないとの懸念や、米金融規制法案で信用が抑制され銀行収益が悪化する恐れがある中、投資家は安全資産に逃避している。ドル建て3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は、2月以降ほぼ倍となった。
ステート・ストリートの債券・信用調査責任者、ウィリアム・カニンガム氏は「典型的な流動性危機だ」と指摘する。「相場動向が芳しくなく、流動性も枯渇、リスクテークの動きがなくなり、消費者が縮こまり、企業が採用や投資をやめ、経済活動が停滞する状況は想像に難くない。特に欧州でそうだ」と付け加えた。
スプレッド拡大
メリルリンチの指数によると、今月これまでの社債スプレッドは平均188ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、4月末の149bpや同月21日に付けた今年最小の142bpを上回っている。前回これほど拡大したのは08年10月で、当時は108bp広がって467bpとなった。
特に痛手を被っているのが米国で発行されたジャンク(高リスク・高利回り)債で、スプレッドは今月に入って141bp拡大して702bpとなり、運用成績はマイナス3.78%。銀行も貸し渋り、3カ月物LIBORは今月21日に0.497%と、昨年7月24日以来の高さとなった。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aM7iEFnX76fc
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