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書店員に聞く ものづくり再考本 MADE IN JAPAN [著]盛田昭夫ら http://www.asyura2.com/10/hasan68/msg/210.html
(回答先: ホンダの工場でストライキ、給料と日中社員の「格差」に不満か−広東省 投稿者 gikou89 日時 2010 年 5 月 21 日 01:46:24) http://book.asahi.com/saidoku/TKY201005140216.html トヨタのリコール問題などで、「メード・イン・ジャパン」への信頼も揺らいでいるようです。そこで、ものづくり大国の「来し方、行く末」を改めて考える4冊を選んでみました。(立松真文) ■紀伊国屋書店 市橋栄一さんに聞く 〈1〉MADE IN JAPAN [著]盛田昭夫ら 〈2〉千年、働いてきました [著]野村進 〈3〉時代劇は死なず! [著]春日太一 ▽記者のお薦め 〈4〉クール・ジャパン 世界が買いたがる日本 [著]杉山知之 (1)『MADE IN JAPAN』は日本が「勝ち組」ともてはやされていた1980年代後半に、外国向けに書かれたものを日本語に翻訳した本だ。 当時は、欧米の経営者や研究者がこぞって、日本企業の強さの秘密を探ろうとしていた。著者はこれに応えるように、ソニーの発展の過程をたどりながら、欧米との比較も踏まえ、日本的経営の思想とは何かを語り尽くす。 希代の経営者の人間哲学もかいま見える。「企業の社会的責任、愛社精神、従業員の士気、働く生きがいといった言葉に、社員への信頼のまなざしがうかがえる」(市橋さん)。その後の日本の長い停滞を考えると今昔の感を強くする部分もあるが、ものづくり大国のアイデンティティーを再確認させてくれる。 戦後の成功物語にだけ目を奪われがちだが、(2)『千年、働いてきました』は、その背景となる歴史に気づかせてくれる。無名の企業が、長い歳月を経て培った文化が、日本のものづくりを支える分厚い基盤になってきたことを思い知らされる。 日本には、創業100年以上の老舗(しにせ)が推定で10万以上あり、それはアジアや欧米には見られない現象だそうだ。なぜ日本に多くの老舗企業が生き残ってきたかを探るこの本は、「日本のオリジナリティーを発見させてくれる」(市橋さん)という。 日本人が作り出してきた「もの」は、もちろん工業製品にとどまらない。(3)『時代劇は死なず!』は、映画産業が衰退し、娯楽の主役がテレビに移行する中で、京都・太秦やそこで働く映画職人がどうやって生き残ってきたのかを活写する。 太秦なしには、私たちは今、時代劇を楽しめなかったかもしれない。そう考えると、「ものづくりにおいて、その土地が持っている価値をも再発見させられる」(市橋さん)という。 そうした映画やアニメをはじめとするコンテンツ産業は、次世代のものづくりの主役になり得るのだろうか。 その可能性を描いてみせたのが(4)『クール・ジャパン 世界が買いたがる日本』だ。世界で「クール」(かっこいい)と高評価を得ているコンテンツは、デジタル化を通じて、通信や電機なども含んだすそ野の広い産業を形成しつつある。著者は、コンテンツを世界に売り込むための国家戦略の不在に危機感を募らせた。その状況は出版から4年を経た今も変わっていないように記者には感じられる。
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