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住商が巻き込まれた襲撃騒動 商社初100%権益投資の教訓 http://www.asyura2.com/10/hasan68/msg/164.html
(回答先: 中国むさぼる…日本のペットボトルのリサイクル高騰、壊滅の恐れ 投稿者 gikou89 日時 2010 年 5 月 19 日 13:29:44) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100518-00000000-diamond-bus_all 住友商事がボリビアで襲撃事件に巻き込まれた。 4月中旬、住商が子会社を通じて保有するサンクリストバル鉱山をめぐり、鉱石の輸送事務所が地元住民に襲われたうえ、一時占拠される事態に陥ったのである。輸送用の鉄道、道路も封鎖され、鉱山は操業の縮小を余儀なくされた。 政府や県に対し、地元へのロイヤルティ配分の引き上げや、インフラ整備を求めた抗議が行き過ぎたかたちで、怒りの矛先は住商側にも向けられた。襲撃、占拠、封鎖、なんとも物騒な言葉が並ぶが、総合商社が注力する権益投資では避けては通れない事件でもある。 同鉱山は、亜鉛生産世界第6位、ボリビアの輸出総額の10%超を占める一大事業だ。総合商社としては初の100%権益でもある。 住商側は開発に当たって、「かなり積極的に地域支援を行ってきた」と自負する。ただ、支援に慣れた地元住民からの要求は往々にしてエスカレートしがちである。 そのため権益投資では、地元の住民対策が不可欠。いかに地域と折り合いをつけつつ、開発を進められるか、誠実なだけでなく、したたかで周到な戦略が必要となる。 権益保有は、仕切り役のオペレーターとノンオペレーターに大別されるが、総合商社の権益投資は大半がノンオペレーターだった。オペレーターとして事業を運営する住商にとって、地元対策のノウハウはまだ乏しい。 米国では今、メキシコ湾の原油流出事故が大々的に報じられているが、10%出資している三井物産の幹部は「オペレーターとして参画していたら、対応できなかったのでは……」と吐露する。 ボリビアの事件では、占拠、封鎖は解かれたが、いつまた過激化してもおかしくない。100%権益は失敗がすべて自社に跳ね返ってくる。今回の経験を生かせるか、今はノウハウを積み上げていくしかない。 (「週刊ダイヤモンド」編集部 山口圭介)
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