★阿修羅♪ > 経世済民68 > 110.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日本経済の不都合な真実
http://www.asyura2.com/10/hasan68/msg/110.html
投稿者 gikou89 日時 2010 年 5 月 14 日 12:46:55: xbuVR8gI6Txyk
 

(回答先: パニックは政策の母!&避けよ、売りの3悪!=杉村富生 投稿者 gikou89 日時 2010 年 5 月 14 日 12:29:10)

http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/

世界経済の中で日本が勝ち残っていく競争力、データで見るとはっきりとわかる現実はなかなか厳しいものでした。今回は大元隆志さんのブログ『ASSIOMA』からご寄稿いただきました。

日本経済の不都合な真実
私も含めて日本に対してどのようなイメージを持たれているでしょうか?
私は日本に対してこのようなイメージを持っていました。

 1) 経済大国日本は世界に対して大きな影響力を持っている
 2) 日本人は貯蓄好きで、国全体で1400兆円の個人金融貯蓄がある
 3) 高度な技術と、高品質で日本製品はブランドであり、世界中で人気がある

しかし、経済産業省から先日発表された、『日本の産業を巡る現状と課題』 *1 を見ると、今まで日本という国を何も知らなかったという事実に気づきました。50ページにもわたる資料ですが、その一枚一枚がとても重要な事が記載されていますので、是非一読される事をお勧めします。
*1:『日本の産業を巡る現状と課題』平成22年2月 経済産業省
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g100225a06j.pdf

今回はこの、『日本の産業を巡る現状と課題』の内容を基に、日本経済の不都合な真実を紹介してみたいと思います。

1.経済大国日本は世界に対して大きな影響力を持っているというウソ
のっけから、「日本経済の行き詰まり」という題目で始まるこの資料。本題に入った5ページでいきなり衝撃的な事実をつきつけられる。2008年の時点で日本の一人当たりのGDP世界ランキングは現在23位。

※「日本の産業を巡る現状と課題」平成22年2月『経済産業省』5ページより

図は下記参照
http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/

三菱総合研究所の2009年の最新データ *2 では、国際競争力は日本が17位と前年の22位から若干上昇はしているものの、香港(2位)、シンガポール(3位)などが上位に位置づけている事が分かる。ICT *3 の世界でもアジア拠点として香港、シンガポールにDC *4 や支社を設立する傾向が目立つ。こういったランキングが影響を与えているのではないだろか。

*2:「IMD 国際競争力ランキング(2009年)」『MRI Dairy Economic Point(株式会社三菱総合研究所)』参照
http://www.mri.co.jp/NEWS/report/economy/__icsFiles/afieldfile/2009/05/21/dc09052101.pdf
*3:Information and Communication Technologyの略。IT(Information Technology)とほぼ同義語。
*4:Data Center(データセンター)の略。

『日本の産業を巡る現状と課題』33ページの資料からも、外国企業から見て日本は既に魅力的にうつっていない事がうかがえる。

※『日本の産業を巡る現状と課題』平成22年2月 経済産業省 33ページより


図は下記参照
http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/


もう、日本は外国から見て魅力的でもなんでもなく、過去からの資産を食いつぶしているだけの「アジアの中の1国」でしかないのだ。

2.日本人は貯蓄好きで、国全体で1400兆円の個人金融貯蓄があるというウソ
7ページの資料から、日本人の「貯蓄率」は「浪費好き」な米国より下回っているとある。

※『日本の産業を巡る現状と課題』平成22年2月 経済産業省 7ページより


図は下記参照
http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/


貯蓄率が下がっている原因が、上がらない賃金である事がはっきりわかるのが8ページの資料。好景気になっても賃金は上昇せず、不景気になれば賃金下落率が加速する、まさに「デフレ不況」を印象づけるグラフとなっている。

※『日本の産業を巡る現状と課題』平成22年2月 経済産業省 8ページより


図は下記参照
http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/


15ページの資料から、G5中で雇用者報酬が最低であり、近年下降速度が加速している事がうかがえる。

※『日本の産業を巡る現状と課題』平成22年2月 経済産業省 15ページより


図は下記参照
http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/


これらの資料からわかる事は、日本人はもう貯蓄したくても貯蓄をする余力がないということだ。

日本人の個人金融資産が1400兆円と記した、日本銀行のこちらのページ *5 は 2003年作成のものであり、その当時の分析結果では「日本人は貯蓄好き、米国人は消費好き」とあるが、今となってはその認識は逆転してしまっているということだろう。いや、正確に言うと「日本人は貯蓄出来ない、米国人は貯蓄好き」というのが正しいのだろう。
*5:『政策・業務に関する概要・解説 / 国際比較:個人金融資産1,400兆円』日本銀行
http://www.boj.or.jp/type/exp/seisaku/exphikaku.htm

3.高度な技術と、高品質で日本製品はブランドであり、世界中で人気があるというウソ
「日本の産業を巡る現状と課題」26ページによると、日本の製品は既に海外で競争力を失っていることがわかる。それも特定の製品というわけではなく、多数の分野において。

※『日本の産業を巡る現状と課題』平成22年2月 経済産業省 26ページより


図は下記参照
http://news.livedoor.com/article/detail/4762912/


ガラパゴス化と言われる携帯電話のメーカー別シェアも悲惨なもので、日本の端末メーカーのシェアは合計しても10%程度と低くなっている。元記事に興味がある方は下記リンク先を参照して欲しい。
「“脱ガラパゴス”のためのケータイ戦略とは――海外競争力を高める“5つの提言”」携帯電話端末販売のメーカー別シェア(出典:総務省)『ITmediaプロモバ』
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0910/01/news019.html

半導体等精密機器の分野では日本は強いと思っていた方も多いはずだ。何故このような状況になってしまったんだろう?各分野毎に理由はあると思うが、DRAM分野における興味深い考察が書かれた記事を一つ紹介しておこう。

「優秀な技術者が「無能化」していく悲劇」2010.02.16 湯之上 隆『JB PRESS』
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2767

——
ここで私は悟った。「何ということだ、DRAMの工程フローは、数学的帰納法で作られているのだ。また、DRAMの工程フロー全体をだれも理解していない。そして、微細化の進展、新構造や新材料の採用により、工程が増えることはあっても、決して減ることがない!」
——
※「優秀な技術者が「無能化」していく悲劇」3ページより引用

現在の日本製品の競争力を低下させている要因にコスト高が挙げられるが、この記事にもあるように、コスト高の原因の一つに「考える力を持たなくなったエンジニア」の存在があるのではないだろうか。

「低価格品に押されて、日本の高機能、高性能な商品が高価になれないから勝てない」と思っている方々には、こちらの薄型テレビシェアの記事を紹介しておこう。
日本のメーカは、販売単価、販売数共にサムスン電子、LG電子に負けている。

「昨年の世界の薄型TV出荷37%増 ソニー、シェア3位に後退」『iZa(産経新聞)』
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/361046/

日本の製品は単価の高い市場においても、安売り市場においても、既に競争力を失っている。

国外へ脱出する日本人
このような状況を知ってか、知らずか分からないが、既に日本で働くという事に見切りをつけで、国外で働くという選択肢を持つ人達が増えているようだ。こちらの記事 *6 によると、2007年10月〜2008年9月までの1年間で日本人の国外流出数は10万人を超えたとある。

*6 「若者の「海外流出」が止まらない!冷え込む雇用がもたらす日本の衰退」『DIAMOND Online』
http://diamond.jp/articles/-/6629

これが今回の日本経済の不都合な真実の最後、「新卒採用されなかったら、社会から脱落するというウソ」ではないかと、私は考える。

こちらの記事によると、2010年度中に正社員(新卒・中途を含む)の採用を予定しない企業は5050社と、全体の47.5%にのぼったとある。

しかし、日本での就職活動が失敗に終わり、逆に早い段階でシンガポールや香港で働き口を見つける。そう判断した人達の方が、十年後、二十年後には「あの時、日本の企業に不採用になって良かった」と思う時が来るのかもしれない。

何故、日本経済の不都合な真実は報道されなかったのか?
今回紹介した、『日本の産業を巡る現状と課題』の個々の資料は、過去にも別の形で登場しているものもある。しかし、このようなセンセーショナルな形で登場したのは初めてだと、私は記憶している。

・何故、今まで報道されなかったのか?
自民党政権の支持率を低下させる可能性のある現状を発表するわけにはいかなかったのではないか。

・何故、今回発表されたのか?
自民党政権により如何に日本経済が衰退し、これを変えて行くには民主党しかないという世間へのメッセージではないか。

上記の2点は全くの私の私見であり、根拠は「勘」でしかないが、長期政権として君臨していた自民党にとって、今までの自分達の政策の失敗を認め、もらえる見込みのない年金、返すあてのない借金に対する国民の視線がなおさら厳しくなるような資料を、わざわざ作成して国民に公開するメリットは何もなかったのも事実だろう。

民主党にとっては、自民党の政権が如何に日本を衰退させたかをアピールする事で、自民党に対する期待を失墜させ、自分達の政権基板をより固めていきたいと思っていても不思議ではない。

私の推測が正しいかどうかは問題ではないが、民主党には今のこの日本の現状を変化させ、より豊かな未来を築いてくれる政権であって欲しいと願うばかりだ。そして、自民党、民主党で足の引っ張り合い、スキャンダル争いをするのではなく、お互いに協力し、日本経済を一刻も早く復活させて欲しいと、一国民として思う。

ジャーナリズムとは何か?
如何がでしたでしょうか?もし、今回の記事の内容について「全て知っていたよ」という方は経済通な方だと思います。大半の方々は私と同じように衝撃をうけたのではないでしょうか?

一国の首相の漢字の読み違いが多かったという事を知っている国民はたくさんいるのに、なぜ、私達は日本の状況がこのような状況になっていると知らなかったのでしょうか?Twitter特集でTwitterの使い方を詳細に説明する経済誌を読んでいても、このような事実を知る事が出来ないのはなぜでしょうか?

報道するという事は、一体何を報道するのでしょうか?
しかし、私はマスコミ批判をしたいわけではありません。

本当に知らなければいけない情報に触れることが出来ず、振り返ってみればどうでも良い情報ばかりあふれている今の状況は、情報を取得する私達自身にも問題はあるのでしょう。マスコミの方々は「世の中の役に立つ情報」を発表する事が商売ではなく、「売れる記事を書く事が商売」なのですから、私達自身が「面白そうな記事、話題の記事」に飛びつくだけでなく、「くだらない記事にお金は払わない」という、賢い消費者になる事が、良質な記事や情報を生む最大の要因であるという事を理解しなくてはならないのではないかと思います。

最後に、このような厳しい経済状況の中、4月から社会人になった人、また、こ れから社会人になる皆さんへ向けて、少しだけ、社会人の先輩として、私の好きな三つのお話をまとめた「奇妙な国日本で、これから社会人になる人達へ」というエントリーを書きました。このエントリーを見て将来に不安を感じた方、日本の未来に失望した方は是非一度御覧下さい。

「奇妙な国日本で、これから社会人になる人達へ」
http://blogs.itmedia.co.jp/assioma/2010/04/post-4968.html

執筆: この記事は大元隆志さんのブログ『ASSIOMA』からご寄稿いただきました
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年5月15日 02:07:19: VB1JlDgKa2
この記事も「本当に知らなければいけない情報」を隠している点について
競争力を述べるなら為替に触れてないのはなぜ?
今の輸出の回復をどう説明するの?

こういう自虐記事は後々「構造改革が必要」「規制緩和推進」みたいなのに繋がりやすいんだよ。


02. 2010年5月15日 04:42:24: VB1JlDgKa2
現在の日本の経済構造はこれからの時代にとって不都合な所はあるが
確かに「知らされなかった」「真実」と仰々しく言ってるわりにはまた抜け落ちてる要素が多いわな
何か「日本ダメ論」「日本終わり論」みたいなのを広めたい空気が強まってるようなようで、それに乗っかるのも多いような気がするね

それに対して自分は別に官僚が日本が大丈夫だなど言うのは嘘だ!とも
日本が絶対に沈むわけはない!と右翼的に言いたいわけじゃあない
そんな極端じゃないもの(ここの記事って黒か白かみたいなの多いけどね)
ただ重要な要素を(あえて?)外して語る記事なら違和感。あと改善のための情報をいれずにひたすらダメダメグチグチと繰り返す場合もね

フジマキみたいになにがなんでも日本は没落という前提を作ってそこから外国に投資しましょう、外国に働きに出ましょうみたいな言説にもってく輩もいるしねえ
「円がいくら高くなろうがダメ、日本は没落するんだから円はいつか暴落する」
「輸出がいくら黒字になってもダメ、(もともと縮小している内需を例に出して)日本は没落しているんだからいつかは赤字」とこんなのを何年も繰り返してる

ちなみに経済の影響力なんて相対的なもんですので他が落ちれば上がります
中韓や新興国の存在が強まっても欧米が没落すればトントンだと思います
製造業なぞ今後2、30年でもう日中印韓でほとんどのシェアを占めてしまうと思います。その中の一角だったらそれでいいんでない?


03. 2010年5月15日 05:33:08: j55tkM5d1M
一人当たりのGDPは小国が有利になるのは常識。日本みたいに1億人以上も人口抱えている国で一人当たりのGDPが日本より上って米国ぐらいじゃないの? だいたい、シンガポールや香港みたいな小国が競争力高いからって、米国や中国、日本と対等になれるか?
個人金融資産に関しても、貯蓄率が減っても資産切り崩して散財しているわけじゃないんだから、すぐに1400兆円がどっかいってスッカラカンみたいな飛躍もどうかと思うね。
むしろ、米国などの借金は公私含めて5000兆円といわれている。それ、どうすんの。
薄型テレビでLGやサムソンが競争力あるのもウォン安のおかげだし、LGやサムソンみたいな外資企業が儲かっても韓国の国民生活はぜんぜん潤ってないよ。

結局は別々の隣家の芝生のいいとこだけ持ってきて比べているだけ。
結局はトータルで見たら日本が世界でもましな国ってことになるよ。
それは為替を見ればわかるでしょ。


04. 2010年5月15日 18:59:27: afFL7en9JE
碁で日本のプロがが中国や韓国のプロに勝てない。頭脳的に先端科学技術の分野でも追い抜かれる可能性はあるでしょう。

05. 2010年5月15日 20:07:37: ZmsuRoRKUc
企業の人事制度が硬直化しているから、大学院へ進学すると就職が困難になるんですよ。

06. 2010年5月15日 22:55:10: 2ccd4IVZZ2
経済産業省のホームページの件は知っていました。
現状を認識しだしたことには、評価が与えられますが、これまでの行政の失敗を認識していないことに腹立たしさを覚えます。
また、これからの課題に対しても、従来型のスタイルを換えようとはしておらず、官僚(完了)の天下り先の確保のため、民業を圧迫しているとしか思えません。
ウオン安は、現韓国政府が、米国との交渉の中で、リーマンショック前に為替操作と言っていいほど、政府主導で行なわれました。(ウオン安のおかげでなく、ウオン安にしたのです)
このため、韓国内、内需産業は、大きな打撃をこうむっているのも事実ですが、韓国全体の景気は、成長しています。
国民そのものは、日本人は、決して負けないと思っています。
行政が。国民のことを考えているか、自分たちのことを考えているかの差。

07. 2010年5月15日 23:09:15: 6oWu8ofolU
 
政治がまともに機能していたなら
国会で大問題になる
 
衝撃の告白本
 
http://www.asyura2.com/09/cult7/msg/570.html
 

08. 2010年5月16日 17:40:11: pywtiq3UD2
日本経済再生の秘策〜日銀を廃止して国会が通貨を発行せよ!
http://blog.goo.ne.jp/kintaro-chance/

 〜前略〜

みなさんご存知ですか?
2003年度会計(4月〜翌年3月)において 日本国は、アメリカ国債を33兆円も購入したことを!
その年の日本国の税収は47兆円程度でしかありませんでした。
33兆円というと、税収の70%にもなります。

 〜中略〜

★1) ではそのアメリカ国債購入のための33兆円の財源は?
47兆円程度の税収が財源でないことは当然ですよね。
実は、33兆円の日本国債を発行して、33兆円のアメリカ国債を購入したのです。
ではその日本国債を引き受けたのは誰か?
日本国債は国際的に格付けが低いので、外国からは無理です。
個人は勿論のこと、トヨタほどの大企業でも無理。みずほ銀行などの大銀行でも無理。
(それにあの2003年に、日本国債を引き受けてね大募集なんて、聞かなかったですよね)
唯一可能なところは、日本銀行しかありません。
日本銀行は日本の中央銀行です。
現代において、中央銀行は無からおカネを作り出せます。
コンピュータの現代にあっては、金貨の鋳造も必要ないし、紙幣の印刷も必要ありません。
日銀がコンピュータ画面上で、33兆円と入力すれば、それが(日銀当座の)おカネとなるのです。
(無から作り出されたおカネに、日本国は借用書、つまり国債を発行し、利子まで払うのです)

 〜中略〜

★3) 日本国は、アメリカ国債を売ったことがない!
かつて橋本龍太郎が現役の首相時代にアメリカを訪れた際、記者会見で次のように述べました:
「ときどきアメリカ国債を売却したいとの誘惑に駆られる」
すると彼がその後日本に帰国すると、彼と“中国人女性スパイ”とのスキャンダルがマスコミに発覚!
橋本首相は、まもなく首相を降板することになりました。(意味分かりますね?)
このように、アメリカ国債を売却する話は「タブー」なのです。
再度確認したいことは、日本国は米国債を売ったことがない事実です、
…と言うことは?

★4) アメリカ国債を買うことは、無償でプレゼントしたのと同じ
ではありませんか!?
(このように日本国は、アメリカからカネをセビり取られ続けているのです)
(このように日本国は、外国に巨額のカネを貸しているわけで、借金は殆どありません)
(やがて米ドルがデフォルトになれば、アメリカへの貸付は永遠に戻らないでしょう)
(米ドルのデフォルトは、アメリカの巨額の借金を踏み倒すために仕掛けられるでしょう)

 〜中略〜

★5)日本国が約900兆円もの借金!
などと世間では騒がれていますが、では債権者は誰か?、をあまり言いません。
だから、外国から借金していると思っている人も多いようです。
(NHK教育TVでも、日本国が破綻したら国際的機関が整理に入る、などと平気でウソを教えています)
しかし、

★6)日本国の借金は95%が日本国内から!
であって、外国からの借金はごく僅かです。
それなのにTVなどでは「国家破綻」を喧伝していますが、
先述のように実際は、日本は米国債を大量に所有し、諸外国に巨額の貸付をしてきた世界最大の債権国なのです。
つまり実際は、日本国内での数字の上だけの借金!
帳簿上だけの話です。
そして債権者の約8割は国内金融機関です。
だから最近は、「日本国民が債権者だ」という言い方が登場してきました。
でも変ですよね。
日本国の借金が膨大だから、税金を上げる、消費税を上げる、年金は減らす…
国民が債権者なら、なんでこんな目にあうの?
理由は簡単です。
国民が国債の債権者などではありません。(個人国債保有は3%程度)
メインの債権者は、無からおカネを創造できる日銀であり、その子分の大手銀行です。
それは帳簿上だけのものであり、だから日本国の借金そのものが虚構なのです。

そこで私は次のように提案してきました。

★7)日銀を廃止して国会が通貨を発行せよ!
日銀は、単なる株式会社です。
(その証拠にURLは、「www.boj.or.jp/」であって、国の機関を示す「go.jp」ではありません)
(国会が通貨発行する考えは、アメリカ合衆国憲法第一条・八節五による)
そんな私的機関に国の通貨を発行させる方がおかしいのです。
国会が通貨を発行すれば、借金である国債発行の必要もありません。
今までの借金も返していけます。

 〜中略〜

ところがこの日銀廃止案には欠点がありました。
日本は法治国家ですから、それを実行するための法律を作らねばなりません。
日銀廃止法案は、不可能ではありませんが、かなりの「抵抗」を覚悟しなければなりません。
それに較べて、 丹羽先生は実行可能な解決策を提案されているのです。

 〜中略〜

そこで筆者なりに、丹羽先生の講演内容を解りやすくまとめてみます。
内容は次の3点に集約できます:
●1)現行法でも、政府通貨は発行可能である。
●2)デフレギャップを計測すれば、政府通貨を発行してもインフレにはならない。
●3)その政府通貨によって、新ケインズ主義に従った経済政策をすれば、日本経済は再生する。

 〜後略〜


09. 2010年5月17日 09:41:05: 74TgymZRME
丹波先生の言うことに対しておそらく出る批判は
政府が通貨を無制限に発効すればハイパーインフレだ!モラルハザードだ!
というやつだろうな。
マジで税金で借金1000兆返そうと考えてるようなやつら。
ハイパー(略)言うやつは経済にはデフレかハイパーインフレしかないと考えるようなアホだから話にもならんが、マイルドインフレで成長と言うとキョトンとするだろう。
モラル云々言うやつはデフレでひたすら税や歳出カットの負担だけ増やして首つりや身投げが増えたほうが道徳的と思っているんだろうか。
財政再建最優先論者とかって途中でどんな犠牲が出て、結局再建した後どのような状態になるのか何も話さないよね。話せないのかもしれないけど。

10. 2010年5月18日 23:55:34: 1TPmZ6SuTU
いいんじゃないですか。
相対評価してもいいことなかったでしょう。
個別評価をして何が幸せかを考えるべきである。

11. 2010年5月19日 19:03:20: Zq3CVRUkTU
経済成長ができなくなったからって
(日本の場合は日銀の金融政策次第でまだまだ伸びしろはあるんだが)
経済成長以外の幸せとかほざくのは一番卑劣だと思う
特に政府日銀財務省と明らかな原因があるのに

デフレ、どんどん貧しくなる状況を放置すると心の幸せも遠ざかるだろう
竜馬の次は国民全員おしんになれってか?


12. 2010年10月06日 18:47:33: Jawy4RbbVA
この報告書には、日本経済がいかに衰退したかが詳しく書かれているが、ここまで行き着いた原因は、バブル崩壊以降の新自由主義政策であり、特に小泉・竹中の悪政に他ならない。清和会政権時代、あれほど大本営発表「いざなぎ超え」を宣伝しておいて、経済財政担当相の大田弘子が「もはや日本は経済一流でない」とポロッと本音をもらしたのにすべてが現れている。まったく、どの面下げて、と言いたい。日本経済をダメにしたのはお前らなのに何をヌケヌケ居直っているんだ、と。あと、「自民党は正しい!」「日本経済は世界一!」と空疎なジャパン・アズ・ナンバーワン論を2000年代に煽って、日本衰退の現実から目をそらさせたネトウヨ御用文化人の三橋貴明、増田悦佐、日下公人、長谷川慶太郎などは清和会の悪政を正当化するために平気でほらを吹く茶坊主(官房機密費の臭いがする)でしかないやつらだ。

13. 2012年5月05日 13:12:12 : sgolhP60mA
いろいろ問題はあるが、1000億ドル台の経常収支プラスを、この数年続けて今後数年も続く予想であることは、日本経済が総合点としては良い線を行っている証拠と見るべきではないか? 個人の貯蓄率は低下してもどこかで誰かが貯め込んでいる。それとも統計の粉飾か?

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 コメントの2重投稿は禁止です。  URL紹介はタイトル必須
ペンネームの新規作成はこちら←
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民68掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民68掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧