★阿修羅♪ > 経世済民67 > 792.html ★阿修羅♪ |
|
三菱総研・吉池基泰主任研究員に聞く 絶望世代 「35歳」を救え 【 J-CASTニュース】 http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/792.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100503-00000002-jct-bus_all
吉池氏は「いま35歳を救わなければ、日本の将来が危うい」と語る ■モノを買わないのは将来への希望がもてないため ――NHK「あすの日本」プロジェクトとの共著「35歳を救え」では、転職を繰り返したあげく、職に就けない、お金がない、結婚できない、そんな「いまの35歳」が描かれています。なぜ、このような事態になったのでしょうか。 吉池 いまの35歳世代が就職活動していた当時は就職氷河期でした。企業が採用をしぼったこともありますが、団塊世代に次いで人口の多い層であり、職に就けなかった人も多かった。それでも、とりあえず働かなければ食べていけない。そこでアルバイトなどの非正規社員として働くことを選択する人が増えました。正社員になれないまま10年経ち、今度はリーマン・ショック後の不景気で、たくさんの非正規雇用者がリストラされました。 ――転職を繰り返したのがよくない結果を招いた、という見方もあります。 吉池 転職が悪いわけではありません。転職を繰り返しても、自分の能力や生活のレベルアップにつながらなかったことが問題です。非正規雇用で次から次へと、渡り歩くような転職だとレベルアップにはつながりにくいでしょう。 ――「自分にあった職業を見つけたい」といって、あえて就職しなかった世代でもあります。 吉池 たしかに、自分にあった仕事に就くまでアルバイトで頑張るという人はいました。夢や希望をもっているから、多少は辛抱できるのだと思います。しかし、自分が思い描いていた仕事にはそう簡単に就けない。社会に出て5年、10年も経てば、それはわかってきますが、どうしようもなくなってきた。とにかく、いまの35歳は職に飢えています。職がなく、職に就けない人はもとより、職についていても、解雇されるかもしれない不安をもっている人は大勢います。そんな35歳を、「これまで好き勝手やってきたじゃないか」と個人の責任にするにはあまりに酷ですし、社会問題として正面から取り上げないと日本の将来が危うくなるかもしれません。失業率10%超え、医療費自己負担が2倍、年金は30%カット、消費税は18%。35歳問題を放置すれば、日本は20年後そうなる可能性があります。 ■雇用政策の柱「職業訓練」に力入れるべきだ ――35歳を救うのにはどうしたらいいのでしょうか。 吉池 雇用対策が解決の柱になるのは間違いありません。そこで、まず35歳の人には、企業が求める人材になってほしいと思います。そのために政府がやるべきことの一つは、職業訓練です。 ――企業にできることはないのでしょうか。 吉池 あります。これは正社員の場合ですが、いまの35歳は働いていても「自分の能力や実力に対する評価の満足度が低い」、「評価されていない」と感じている人が多くいるようです。会社内のポストが減って、出世が期待できないこともその背景にあると思いますし、会社の成長が停滞している中で、自分自身の貢献が評価されづらくなっていることもあるでしょう。そういった中で、彼らの「不満」を解消し、モチベーションを高めてあげる必要があります。 吉池基泰(よしいけ・もとやす) プロフィール 三菱総合研究所事業開発コンサルティンググループ主任研究員。1992年入社。専門は、産業戦略、市場戦略。成長戦略、新事業開発、マーケティングなどのプロジェクトに従事。著書に「35歳を救え」(共著、阪急コミュニケーションズ)、「全予測 2030年のニッポン」(共著、日本経済新聞出版社)、「21世紀型 新産業」(共著、東洋経済新報社)など多数。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 経世済民67掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |