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西村日銀副総裁:必要な措置を必要な時期に取っていく(ブルームバーグ) http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/688.html
西村日銀副総裁:必要な措置を必要な時期に取っていく(Update2) 4月21日 日本銀行の西村清彦副総裁は21日午後、仙台市で会見し、さらなる追加緩和の可能性について、その時々の金融経済情勢や市場の状況の下で「どういう時期が一番よいのかを考えていく」とした上で、毎回の金融政策決定会合で「常に精査し、必要な時期に必要な措置を取っていく」と述べた。 菅直人副総理兼財務相は20日の衆院財務金融委員会で、消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)前年比について「プラス1か、もう少し上のプラス2程度を実質的な意味での目標とし、達成するまでは日銀としても努力していただくし、政府としてもその達成に向けて努力を続ける姿勢をともに取ることが望ましい」と述べた。 みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは「キーパーソンである菅副総理による明らかな1つの意思表明を、現実問題として日銀は無視し続けるわけにはいかないだろう。30日以降の今後の金融政策決定会合で、おそらく複数回の追加緩和が求められることになってくる」と指摘している。 日銀は先月17日の決定会合で、昨年12月の臨時会合で導入した期間3カ月、0.1%の固定金利による資金供給オペを10兆円から20兆円に拡充した。西村副総裁は講演で「馬を水辺に連れて行くことはできても、無理やり水を飲ませることはできない」が、消耗していた馬が少し元気になったタイミングで水辺に連れて行けば「喜んで水を飲み、また元気に走り出すようになる可能性が高まる」と語った。 東北人に分かりやすいたとえ 西村副総裁は会見で「もう1つ東北の人に分かりやすいたとえをすれば、雪の中で車の後輪が空回りしている時にいくら押しても車輪は土には当たらないが、車輪がうまく土をとらえた時に押すと大きく効く。そういうわけで追加的な対応を取った」と述べた。 その上で、さらなる追加緩和の可能性について「いわば、その時々の金融経済情勢、市場の状況、もろもろの経済政策を考えなければいけない状況の下で考えて、どういう時期が一番よいのかを考えていく」と言明。毎回毎回の金融政策決定会合で「これについては常に精査し、必要な時期に必要な措置を取っていくという形になる」と述べた。 西村副総裁はまた、「金融政策の種類、幅については一切予断を持たず、すべての可能性をツールキット(道具箱)に入れて吟味する。ツールキットをさまざまな形で可能性の幅を広げることを今までもやってきたし、これからもやっていくつもりだ」と語った。上野氏は「日銀は『馬を水辺に連れて行く』追加緩和を今後も必要と判断される場合、実行していくということだ」と指摘する。 物価安定の考え方も必要あれば変えていく 菅副総理は20日の衆院財務金融委員会で「インフレターゲットは魅力的な政策だと思っている」と述べた上で、消費者物価指数の上昇率はプラス1−2%程度を実質的な目標とすべきだとの考えを示した。菅副総理が2%の数字に言及したのは初めて。 西村副総裁は「CPIの前年比で2%以下のプラスで中心は1%」としている物価安定の考え方について、「われわれは今の形がベストだと思っているが、今後、経済・物価情勢の環境変化や世界的な経済状況の変化がある場合は、当然ツールキットを広げ、それについて毎回吟味するという原則に従い、今の仕組みを洗練されたものにもっていくことはわれわれの責務でもある」と述べた。 日銀は30日、経済・物価情勢の展望(展望リポート)で2010年度と11年度の実質成長率と消費者物価指数の見通しを示す。白川方明総裁は7日の会見で「自律回復の芽が幾つかみられる」と言明。13日の参院財政金融委員会で物価にも「マイナスよりプラスの材料が出ている」と述べ、成長率、物価ともに上方修正する可能性を示唆した。 最大限の貢献行う決意にぶれはない 11年度のコアCPI前年比の見通しは、日銀が1月の中間評価(政策委員の中央値で0.2%低下)からゼロ近傍に上方修正する可能性があるが、日銀が物価安定の中心としている1%には遠く及ばない。このため、デフレを許容しないという日銀の姿勢との整合性が問われる可能性もある。 西村副総裁は30日に追加緩和に踏み切る可能性について問われ、「具体的な施策の方針については毎回の決定会合で具体的に検討していくので、それについて何か言及することは控える」としながらも、「デフレに象徴されるような経済の沈滞に対して、日銀としてこれを克服するために最大限の粘り強い貢献をしていくことは全くぶれていないし、今後もぶれることはないと私は確信している」と述べた。
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