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本音では政府に配慮せざるをえないオーストラリアの金融政策(KlugView) http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/537.html
本音では政府に配慮せざるをえないオーストラリアの金融政策(KlugView) 今週に入って豪ドルが堅調な値動きを見せています。昨日(3月29日)の豪ドル円は、一時、84.88円と今年1月15日以来の水準を回復しています。2月5日には76.17円の年初来安値をつけましたので、約2カ月で11%も上昇したことになります。 豪ドルが買われた理由の一つとして、来週の豪中央銀行理事会での利上げ期待があります。豪中央銀行(RBA)のスティーブンス総裁は、テレビ番組に出演し、性急な利上げは混乱を招くと述べながらも、不動産バブルを意識すると、早期の金利調整は適当と発言しています。 豪ドルは、先進国の中では数少ない高金利国ですが、さらに利上げされれば、金利収入を目当てにオーストラリアへの資金流入が拡大し、あわせて豪ドルが買われる展開が期待できます。 スティーブンスRBA総裁が危惧するように、オーストラリアでは住宅価格の上昇が止まりません。やや古いデータですが、昨年12月の住宅価格(8大都市)は、3カ月前比5.2%上昇し、前年比では13.6%も上昇しています。 2008年に米国を中心に住宅バブルが崩壊したこともあり、RBAとしては、米国の二の舞を避けるべく、住宅価格の上昇に歯止めをかけたいところです。ただ、住宅価格上昇を抑制すべく利上げを続けるようだと、比較的堅調に推移しているオーストラリア景気が悪化する可能性が高まります。 RBAのデベル総裁補佐は、本日朝のシドニーでの講演で、オーストラリアの住宅ローン金利が政策金利より上昇しており、RBAは、こうした点を考慮に入れることができる、と発言しています。 デベル総裁補佐の発言は、住宅ローン金利が上昇しているのだから、急いで利上げする必要はない、と解釈されます。こうした発言には、住宅バブルを防ぎたい一方で、景気への配慮も欠かせない、という思いが表れているといえます。 RBAが景気に配慮する理由として、オーストラリア政府への配慮を指摘する声もあります。オーストラリアでは、1年1カ月以内に総選挙が実施されることが予定されており、選挙間近に利上げによって景気が腰折れすることは、現政権としては避けたいところです。実際、オーストラリアの現政権は、住宅ローン金利の上昇に不快感を示しています。 建前として、本来であれば、中央銀行は政府から独立して金融政策を遂行すべきですが、どこの国であっても中央銀行は、政府の思惑を配慮して金融政策を実施するのかもしれません。
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●● 昨年12月のオーストラリアの住宅価格(8大都市)は、 ●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●● 13.6%
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