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(回答先: 物価の下落は国内問題であり外国のせいではない。 投稿者 一言主 日時 2010 年 3 月 26 日 13:28:08)
>物価の下落の一番の原因は所得低下による消費減退が原因なのである。それが生産過剰を招き、競争激化から低価格競争や過剰サービス競争が起こり、物価下落に拍車を掛けている。
ま、その認識はいいですが、既に時遅く、スパイラルにはまっているため、単に消費を拡大するというだけではダメです。現状は、何重にも手を打って、デフレになりうる要因を潰さねばならない。そんなことは、誰でも知っている話で、自民はそれを助長こそすれ、回復させる能力はないと国民が判断したので野に落ちたといってもいいかもしれません。単に自民を落としたかっただけだから、民主にも期待していない。ただ選んだ以上応援してやろう、というのが先の選挙直後の国民の大半の意見でしょう。
さて、おっしゃる通り、消費税やガソリン税などは消費を圧迫するひとつの要因でした。さらに企業が利益確保できないために生じた派遣切りや昇給の停止は、国民一人当たりの収入を減らし、デフレを誘発する要因になりました。
で、安易にここで竹中路線が、、、と問題を単純化すると片手落ちです(もっとも、彼等の売国行為は日本経済の大きなマイナス要因のひとつとなったのは事実ですが)。
そもそも企業が利益確保できない理由は何かというと、
・日本の人口減少で、国内だけでは成長できない。
・税制や為替の足枷で海外事業が延ばせない。
、、、という具合で、これらを片っ端から潰す必要があります。
その方法については、一言主さんのおっしゃることも考慮できますし、所得税ベースではなく資産税ベースで税制を立て直すことや、金利の引き上げの検討、BI、その他もろもろの現在議論されていることで対処することができるでしょう。
そして、重要なポイントとして忘れてはならないのは
・新興国の台頭で加工貿易という日本の成長モデルが破綻したこと。
ということです。(国内への輸入の問題ではなく、輸出先が食われていることが本質で、まぁ、そういう意味では外国のせいでもあります。)
これはもうバブルが崩壊する前からわかってました。それで、技術からサービスや付加価値優先路線になり、さらに金融でカネを右や左にやるだけで儲けて仕事したような気になり、そういう非生産的なことでお茶を濁して、それが体質に身についてしまって、技術面ではとっくに世界においてきぼりになってしまった。それでもなお、以前の日本と同じだという｢誇り｣と｢傲慢さ｣が、スピードやコスト力、生産効率の低さ、革新的技術の枯渇を招いている。というのが現状です。
ある意味で、｢国民の気概｣の問題でもあります。
小泉・竹中が悪いといっても、ここまで国民がバカでなければ(あるいは昔の日本人なら)騙される筈もないレベルの低さで、彼等への糾弾はもちろんですが、後の世代への教材として、しっかりと反省しなければならないでしょう(まぁ、事業仕分け程度で盛り上がってしまうあたり、民衆の大多数はこの議論を耐える程の頭はないと思いますので、チクチク皮肉るていどで留めますが)。
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