投稿者 metola 日時 2010 年 3 月 21 日 01:45:21: XbEFO1BzdtcZo
二年前に書いたことが現実のものとなりそうなので転載しときますね。
【国内】みぞゆうの危機 ▼ 2008/12/21 07:45
トヨタ、赤字なら初の減配も
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このニュースのコメントを見ると、初めて減配をせざるをえなくなったトヨタに対していままではゆとりがあったのかと書いているものが散見される。これは、若干認識不足である。
減配をすると株が売られ、株が売られると株価が下がる。この一連の流れで資金繰りが難しくなり経営状態が悪化することが考えられるし、株安のタイミングで円安が到来すれば「外資系の買い取られる」可能性が高い。
従って、従業員を切ってでも減配は出来るだけ避けたいというのが本音である。
さて、以上を踏まえて考えるべきことがある。我々は最悪のケースを想定して備えをしなければならない。これから先、トヨタを狙っている勢力が、為替の操作の手を強めて、これまでの円高とは変わって一時的な円安が加速する可能性がある。このことはおそらくトヨタが買収される報道が行われるまでの期間に生じる。
しかし、これは同時にアメリカ経済の終焉とリンクしており、その後急速な円高(正確にはドル安)が進むだろう。1ドル60円代に突入する可能性も高い。これは想定するべき最悪の事態である。もっとも、このケースは起きる可能性が低いと考えているが、今後、不自然な円安が続いたら警戒してほしい。
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【国際】最悪のシナリオ ▼ 2008/10/05 18:48
株暴落で騒がれる「金融危機」の最悪シナリオ
view_news.pl?id=627401&media_id=10
先日の日記の続き
最悪のシナリオとはいえ、この記事ではまだまだ生温いといわざるを得ない。
もっと最悪のシナリオ、それも20年程前から予告されていた「成功した資本主義」の破綻を考えてみる必要がある。
まず、前提となる知識の整理から。
世界の経済は、アメリカの消費によって成り立っている。その引き換えに、アメリカはドルを発行し、あるいは国債を発行する。ドルの価値が下がらないという前提で、商売が成り立っている。おおざっぱに書きすぎだが、これが、ドルが基軸通貨と言われる理由である。
ここで大切なのは、ドルにはその価値を裏付けるものは何もないということだ。特にニクソンショックで兌換性が排除されてからは。
そこで、ドルの価値を支える存在が必要になる。それは、一重に「信用」であり、この信用を失ってしまうと、アメリカは即死する。
この信用を支えているもののうち、重要なウェイトを占めているのが、日本の円である。円とドルは一心同体であり、片方の価値が下がれば、もう一方も下がる。この関係を維持するために、莫大な金が日本からアメリカに流出している。
つまり、円高傾向になると、日本はアメリカからドル資産を「買い取って」適正な円-ドルの関係に立て直す。日本からの資金流入がアメリカを支えている。そしてアメリカのドルが世界経済を支えている。
この関係は、肥満体で満足に歩くことが出来なくなった爺さんと杖に似ている。爺さんが消費大国アメリカ。爺さんの体重を支えて爺さんの意のままにうごく杖が日本。
とはいえ、いずれ杖も、爺さんの体重を支えきれなくなる。やがて杖は折れるだろう。その兆候は見えている。乱高下する為替レートは、杖のきしむ音である。
ここから先は将来のことだからいくつかのシナリオに別れる。とはいえ、比較的悪いシナリオを紹介しておく必要があるだろう。すくなくとも、この記事より深刻である。
今後、急速な円安が進むなら、それは日本という杖が折られたことを意味する。一時的な円安は、アメリカへの資金流出をストップするフラグとなる。これが引き金となりアメリカ経済は独り歩き出来なくなり猛烈ないきおいで倒れる。(「一時的な円安」と書いたのはそのため。為替で儲けようとしている人は気をつけたほうがいい。とはいえ、このシナリオどおりになる確率は低い。折られたと書いたように、経済以外の思慮が働かない限りありえない)
このような形でアメリカ経済が破綻すると、それはこれまでの数年周期で起きていた危機とは全く異なるものとなる。というのは、現在の資本主義を支えていたドルが紙屑になるからである。株価は暴落することは勿論、石油、小麦、油その他、ありとあらゆるものの価格が過渡的に激しく価格変動する。食物を求める群集が何をするか・・・いうまでも無いだろう。
(全体に公開)
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