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出口戦略の進展を非現実的に思わせる米CPIの結果(KlugView) http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/491.html
出口戦略の進展を非現実的に思わせる米CPIの結果(KlugView) 3月18日発表された米国2月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.0%(横ばい)となりました。米CPIの前月比がプラスでなくなったのは2009年3月以来11カ月ぶりのことです。原油価格の下落を背景にガソリンなどエネルギーが0.5%下落したことが指数全体の伸びを押し下げました。 一方、米CPIのうち、変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数は、前月比0.1%上昇と、2カ月ぶりのプラスとなりました。前月(1月)のコア指数の伸びは、約27年ぶりのマイナス(前月比0.1%低下)となりましたが、2月は持ち直したことになります。 ただ、コア指数を構成する内訳をみると、米CPIが持ち直したとは言い切れない気もします。コア指数の伸びを押し上げたのは、医薬(前月比0.5%上昇)や中古車(同0.7%上昇)でした。医薬は、制度的に引き上げられたためで、中古車が上昇したのは、消費者が新車から中古車にシフトしたためです(新車の伸びは同0.1%上昇)。 逆にコア指数の伸びを押し下げたのは、衣服(前月比0.7%低下)、航空運賃(同0.7%低下)、娯楽(同0.1%低下)などです。どの項目も景気に敏感に反応するものですから、今の米国経済は、改善していると言われている割には需要が弱いといえます。 3月18日の為替市場では、ドル円が90.80台まで上昇し、ユーロドルが1.36台を割り込むなど、小幅でしたがドルが買われる場面がありました。米FRBが公定歩合を再度引き上げる、という噂が市場に流れたためと思われます。 しかし、景気に敏感な項目を中心に米CPIの伸びが抑制されている状況で、一種の金融引き締めに該当する公定歩合の引き上げが実施されるとは思えません。過去に例を見ない規模でFRBのバランスシートを膨張させ、大量の資金を供給したことにFRBが危機感を持つのは理解しますが、景気の現状を無視して出口戦略を進めるのは現実的とは思えません。
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●● 2010年2月の米消費者物価で ●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●● 前月比0.7%上昇
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