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人の善意につけこんでの商売ってことか。【ブログ「カタログ落ち」:高齢者雇用と若年労働力育成問題について】 http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/435.html
http://d.hatena.ne.jp/corydalis/20100305/1267793658 いすみ鉄道の新人募集がブラックすぎてもう俺は限界かもしれない - Thsc 最近人材活用とかいって、老人を労働市場に持ち込もうって流れがあって、一見よさげに見えるんだけど、その実上記エントリーに見られるとおり、若者の職場を奪う結果になってしまうと自分も思う。 若者、アウト! - Chikirinの日記 こういうエントリーもあった。若者はますます行き場がなくなるだろう。 正直、若者に対してそうそう同情的でもないのだが、しかし、高齢者のやってきたことってのは、あまりにも「ハメ」なのか?と思わざるを得ない。もちろんすべての高齢者がけしからんというのではなく、後先考えずに、目先のキレイ事に終始して社会を振り回してきた層ってのが性質が悪い。これが傍目に見ると、やはり正しく見えてしまうのだから益々性質が悪いのだ。自覚しないバカは罪というしか。 (1)安い給与に、労使双方が満足している これから生活基盤を作っていくための収入が必要な若者は、年金というベーシックインカムがあり、ローンが終わっていて家賃支払いも不要で、生活費だけ稼げばよい高齢者に、労働市場におけるコスト競争力という点で、全くかなわない。 (2)高齢者はくだらない仕事でもまじめに働く 地味な軽作業を依頼している企業の人が言っていた。「地味な作業だし、日中一人で働いてもらうことが多い。若者だとサボりもするが、高齢者はまじめ。仕事も丁寧です」と。 これもよくわかる。若者をひとりで作業所に放置し「これをやっとけ」的に指示しても、相当時間を携帯ゲームやらツイッターやらに費やして、全然仕事が進みそうにない。一方の高齢者はそんな遊びはそもそも知らない。 一般的には若い人ほど刺激を好むから、そういう作業は退屈すぎるし、先が長い若者の目にはそれらの仕事は全くキャリアアップにつながらない、将来性のないものに思える。一方の高齢労働者は、“キャリアアップの機会”なんていう面倒なものを求めない。そして雇う側も、そういう作業を淡々着々とサボらずやってくれる労働者を求めている。 今や厳しい肉体労働は建設現場以外では多くない。まじめで、“先が見えないとか言ってすぐにやめてしまう”こともない高齢者は、多くの職場で、若者より圧倒的に“好ましい労働者”であると判断され始めている。 (3)高齢者は長年の職業訓練により、社会スキルが高い その人はもともと技術者で営業職ではなかった。それでもアンケートを依頼する際の話法はとても自然でスムーズで、かつ信頼感に溢れており上手だった。たとえ技術者でも40年勤め上げた人の持っているコミュニケーションスキルはこういうレベルなんだ、とちきりんも感心した。 それはミシンの内職のケースでも同じだった。服飾学校に通う(その中でもスキルの高い)若い専門学校生が10分かかる作業を、内職の高齢主婦は2分以内で仕上げてしまう。しかも、仕事の指示は口頭で数分で理解する。「こんな感じに縫って欲しい」と言うだけだ。若い子に、もしくは、中国人の作業者にやらせようとすると、詳細な縫製指示書が必要になる。この手間だけでも依頼側のコストは圧倒的に少なくて済む。 (4)客側も高齢者ばっかりになる 彼らはたとえ退屈な仕事でも、若者よりも圧倒的にまじめに取り組む。月10万円の低賃金でも、年金もあるし、文句を言わない。正社員として長年にわたり受けてきた職業訓練は、育成費用さえコスト削減したい雇用主にとって非常に魅力的だ。その上、今後は消費者の大半が高齢者になるのだから、そもそもその気持ちがわからない若者を雇う必要がどこにある? かなり引用させていただいたが、ホント、「どこが悪いのか、全く正論じゃないか」という内容。否定するところなど無い。 敢えて問題点を挙げさせてもらうと、やはり、ここは「次世代への継承を怠っている」に尽きる。ここで例にあがっている層は、ほとんど60代ぐらいの世代なんだが、まぁいわゆる団塊の世代だわな。自分のことを振り返ってみれば、実は自分が就職したての頃はこの世代から指導を受けるべきだったような気がする。が、彼らからは見事にほったらかしにされた。たまに一緒に飲みに行く機会があっても、昔はやれよく面倒を見てもらったとか、やんちゃなことをしても問題なかったとか武勇談のように語られたりしたが、そのくせ下の者の面倒を見ていない人が多かった。極論すれば口だけ。 で、そいつらの子供の世代となると、やれ詰め込みはダメだといってのゆとり教育なわけだろ。自分の子供には苦労をさせたくないから、親自らクレーマーとなって、自分の子供の世代にも我慢させることを怠っている。で、子供世代が使えないから、自分が働くってか?。 http://anond.hatelabo.jp/20080223093706 このリンクのように、今中堅が少なくて、中間管理職というわけではないが、経営層と現場のすり合わせをするべき層が少なくなっていて、とても若手の教育にまで手が回るような状態でもないわけだ。フツーなら、この層がもっと厚くて、若手の指導にまわってなきゃだめだろ。それが、自分の通常業務がこの厳しい労働環境で昔の2倍3倍もやらなくっちゃならなくって、そのうえ客がクレーマー化して疲弊している状態。 この60代の層を直視すると、生まれてスグは貧しかったけれど、成長期は豊かになるという経験しかしておらず、競争が激しいといっても行き場はあった。進学も努力をすればしただけ報われるし、就職だって贅沢を言わなきゃ高卒でも困ることは無かった。就職しても会社ぐるみで育てられ、どんな無茶をしても新人だからといって許され、大目に見てもらえた。技術も進歩し続けたし、顧客満足度なんて考えなくても大抵の商品が売れた。取引先との関係だって、別に商品のウリとか、社会的意義なんて考えなくても、接待による人間関係の構築でなんとかなったし、バブルの頃には後進の指導なんてしなくて遊び歩いてもオッケー。指導だってバブル期の本業を忘れためちゃくちゃな指導しかしてなくてもオッケーなわけだ。バブルがはじけても、とにかく資金繰りだけに気をつけ、本業をどうやって建て直すべきかなんて考えなくても、問題の先送りはできた。うまくいかないときにはリストラという名の首切りや、下に評価制度という枷をはめて上司である自分は安泰。なかには首切りで利益を確保したからって、それで成果を挙げたと勘違いして自分の報酬を上げたりするんだよな。本当のって、何が本当なのかはともかくとして、本当の仕事のしかたを知らないのに、下には恫喝、いわゆるパワハラで言動封じ。これが最低の60代だろう。 で、おなじ60代でも、こつこつやって、こうやってリンク先で公開されている勤勉な層もいるわけだ。もちろん60代どうしで潰しあって、はじき出されてホームレスになった層もいる。 でもやはり共通して言えるのが、「世代間での継承を行わず、結局自分のことだけしか見ていなかった」ということ。いくら個人としては勤勉でも、次世代の人間だけでなく、自分もいい思いをさせてもらった社会そのものもどう次につないでいくか?って視点が全く欠けている。今さえ気持ち良ければ、あとがどうなろうと構わない…というか、今が良いんだから、コレを続けていくともっと社会は進化して良くなっていくだろうと本気で考えていたふしがある。昔話に出てきそうな長老が厳しく戒めているって姿は見ないんだよな。 結論としては、むしろこういう老人を労働者として活用するのではなく、次世代を育てることに注力すべきだと思うのだ。で、間違えてしまいそうなのだが、人生の先達としてこの層を活用してはならない。使うにしてもスキルアップのトレーナーとしてのみだ。下手にマネージメントに関わらせたり、リーダーとしてしまうと間違う。それは今の60代70代の政治家や経営者が日本をどうしたのか?を見ると一目瞭然だろう。もうそろそろ難しくなってくるだろうが、その上の人材をリーダーの手本とすべき。 長々と書いてきたが、ちょうど廃品回収業者が、子ども会の廃品回収で商売が立ち行かなくなり、業者も職を失い、廃品を引き取ってもらってトイレットペーパーを貰っていた利用者も今では金を払ってゴミ回収をさせられるハメになったわけだ。目先で安く使えるからといって、高齢者を安易に使うと、やがて10年20年後に、もっと酷いしっぺ返しという形で社会に負担がのしかゝってくる。高齢者にはおとなしくしてもらったほうが良いと思うよ〜。
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