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【アメリカ復活のスーパーシナリオ】金本位制復活!(高橋靖夫著) http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/430.html
アメリカには、三つの「フランケンシュタイン」がいるという。 第一は、アメリカ経済中枢部の金融業界のフランケンシュタイン。 第二は、石油・天然ガスを背景にしたプーチンのロシア。 第三は、安い人件費で世界の工場となった中国。
本書出版直後急死した著者よれば、「今次の大恐慌」は、「アメリカ復活の覇権戦略により企てられた一大イベント」だという。 アメリカの国益に立ち向かう「三つのフランケンシュタインを打倒」するために、「商品価格の急騰から急落」と「リーマン・ブラザースの破綻劇」が演出された。 ニクソンショック後のドル・石油本位体制の崩壊を予想した、戦略国家アメリカが、再び変動相場制から固定相場制への転換を狙っている。 ブレトンウッズ体制移行後、国際通貨として地位から滑り落ち、金キャリートレード、シカゴ先物市場により、徹底的に売り叩かれた「金」を、アメリカは、密かに買い占めて、突然、「部分的金本位制」に移行することで、アメリカを復活させるというのが「アメリカ復活のスーパーシナリオ」だという。 アメリカの戦略は、金価格を上昇させ、日本と中国が保有する対米債権という過去の覇権コストの清算を狙っているのだ。 市場で噂される「アメロ」も「部分的金本位制」復活への「当て馬」に過ぎない。 IMFの各国金保有高は、『非金融的目的』の金準備高を含まない、不完全なデータなので、アメリカは、安値で金の再備蓄を完了したという。 ======================================= 2007年に、中国は金産出世界一の南アフリカを抜いたが、クロスボーダーM&Aによる海外の「地下の金」争奪を行おうとしているのだ。 ロシアのスーパーリッチも金鉱山会社への投資に動き始めている。
(コメント) 世界の通貨を支配することは、世界を支配することである。 アメリカは、戦略物資である石油と国際金融をコントロールすることにより、ドル本位制を維持し、世界通貨覇権を握ってきた。 「アメロ」や「アメリカの金保有」については、諸説あるようだが、『アメリカ VS 中国・ロシア』という世界覇権戦争は間違いないだろう。 大恐慌の混乱を抜け出し、果たして勝者となるのはいずれだろうか? ◆金本位制復活! アメリカ復活のスーパーシナリオ ◆世界各国の金(きん)保有量をグラフ化してみる ◆日本の金と米国債はどこには保管されているか? ◆フォートノックスの謎:米国産の偽の金塊を受け取ったと中国が主張しているようです ◆アメリカの金融危機の裏側(その5) ◆中国が、最大の産金国に
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