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「アローヘッド」と呼ばれる新システムで、あまりの高速化するために、人間の判断や反射神経でデイトレードを行うことはできない http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/278.html
株式日記と経済展望 2010年2月16日 火曜日 ◆東証アローヘッド導入1カ月!三村雄太氏はこう戦う 2月4日 IBTimes ■デイトレーダーは撤退したのか 世界最高水準の取引システム。東京証券取引所が、そう自画自賛した「アローヘッド」と呼ばれる新システム。これまでに度々システム障害を起こしている東証にとっては、ニューヨークやロンドンに近づくためには導入は避けて通ることができなかった道だ。 また、一方で、あまりの高速化するために、人間の判断や反射神経でデイトレードを行うことはできなくなってしまう。デイトレーダーがいなくなる、とも言われたが実際のところはどうなのだろうか。「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」が三村雄太氏に聞いてみた。 「僕は、流動性が高い方が価値はあると思いますので、(約定力が増すために流動性は高くなる)アローヘッドは歓迎しています。ただ、今の自分の取引はデイトレードでスキャルピングなどはやっていなくて、スイング中心なのですけどね」 確かに、今年に入ってから東証で最も話題になるのは、アローヘッドではなく、すでに上場廃止が決定した日本航空のことばかりだ。連日大商いが続き出来高が1日で10億株を超えたこともあるが、システム障害は今のところ何も起きていない。 では、トレーダーサイドから見て、何がどう変わったのか、三村氏が解説する。 ■「やりやすくなった」 三村氏が実際にトレードした感想として、アローヘッドの特徴を3つ挙げた。 「マイナスでもないですし、便利にはなりましたね。今までを100点とするなら、101点くらいでしょうか。約定が早くなったので、そういう意味でやりやすくはなりました。また、それとは逆にとんでもない値で約定してしまうこともあるので成行き注文は出せなくなりましたね。あとは板の枚数が多く見えるようになったので、引け前、寄り付き前の注文も出しやすくなりました」 以上のようなものだった。また、他にも早稲田大学の投資サークルが行っていた「見せ玉」(他の投資家の注文を誘うようなダミーの板を出しておき、自分が有利な値で決済できたらすぐに、ダミーをキャンセルする方法で違法とされている)ができなくなるという特徴もある。 これに関しては「見せ玉は当然できなくなるでしょう。でも、分かる人が板を見たら、どれが見せ玉か何となくですが分かります。だから、分かる人は引っかからずにうまく取引しているものです」と話した。 つまり、見せ玉にやられていたのは負け組の個人投資家ということだ。それを考えればアローヘッドの導入は歓迎だろう。しかし、最も恐れられているのは、アルゴリズムを使ったヘッジファンドの存在だ。その点はどう考えているのか。 ■やはりデイトレーダーは厳しい 「(ヘッジファンドなどの機関投資家による)アルゴリズムのトレードが出てくると、デイトレーダーではきついでしょうね。僕は今、トレードの材料にはしないので板は見ていませんね。見ても参考にする程度です」 三村氏は現在、板を見てのデイトレードはしていないという。発言の中に出てきたアルゴリズムトレードとは特定のロジックによって組まれたプログラムによってトレードするシステム。今では、米NY証券取引所のトレードの約50%を占めるとも言われるまでになっている。また、米証券取引委員会が問題視しているハイフリークエンシートレーディング(HFT)と呼ばれる超高速取引も存在し、個人投資家が太刀打ちすることは困難だとも言われている。 「もしもですけど、4、5年前にアローヘッドが導入されていたら、僕もやっていたかもしれません。ジェイコム(株誤発注)が今では懐かしく思えてきますね」 ジェイコム事件とは、2005年12月にみずほ証券がジェイコム株の値段と株数を逆に入力し注文したために起きた。これがアローヘッドならば特別気配という形になり約定はしなかった可能性はある。だが、当時であれば、この異常な動きに気が付いたトレーダーは逆にチャンスに変えてしまう。そうした投資家同士の戦いや駆け引きは完全に消えてしまうことになる。 このように、相場も生き物で時代とともに確実に変化している。しかし、三村氏も進化を繰り返し、資産はもうすぐ10億円に届きそうなところまで来た。やはり、個人投資家も機関投資家に交じって勝ち抜くためには、日々進化していかなくてはならないことは言うまでもない。(終わり)
東証は速度が遅くキャパが小さい為に評判が悪かったシステムを更新し、アローヘッドと名付けた超高速の取引システムを導入しましたが、執行が速い一方で、価格形成を歪める問題点が浮上しています。東証社長はアローヘッド導入で海外からの要望が強いアルゴリズム取引を取り込む事が可能となり、出来高の倍増すら期待出来ると発言しました。しかし、ここに大きな落とし穴がありました。東証は2年連続で赤字となる見込みで上場構想が遠のくばかりとなっており、出来高を伸ばして黒字体質を築くことに熱心な余り、「株価は参加者が企業の適正な評価を考えて形成されるもの」という基本を逸脱してしまったようです。 問題となる取引は注文が一方向に殺到する場面で1秒以内の瞬間に株価が急落したり急騰することです。東証が130億円の開発費をかけただけあって、アローヘッドの処理速度は1秒の500分の1という速さです。注文が殺到する場面では1銘柄の取引が1秒の間に数10回も成立することがあります。注文量が多いほど取引所と証券会社が儲かる仕組みですから、優先順位は執行の速さに置かれたのでしょう。 品薄銘柄が乱高下するならともかく、日経平均採用銘柄のような主力株がこれまでの値動きでは想像できないような乱高下が繰り返されています。例えば、2月1日の富士フィルムの例では、まず28円高の2921円で寄り付き、その後下げに転じ、10時50分に急落し、瞬間的に寄り付きから200円以上も安い2712円まで下げました。大引けは23円安の2870円と平凡な動きでしたので、参加者の正常な評価で付けた安値ではなく、秒単位で売り注文が集中し、一時的に買い注文が薄い価格帯に突っ込むことで急落した機械的な安値と見ることが出来ます。参加者が安い場面に気付いたとしても安値は1秒以内か数秒で終わり、実際に買える価格ではありません。事前にプログラムされたアルゴリズム取引や逆指値を叩いたことによる自動発注が突然の安値を付けたに過ぎません。 これは現在公開中の映画に例えれば、興行収入世界一となった「アバター」やブルース・ウィルス主演の「サロゲート」の世界のようなものです。人はどこかに隠れて指示を出すだけで、実際の行動は人工生物か身代わりロボットが行います。アローヘッドの東証では参加者が気付く前にシステムが自動的に売りを出して株価を急落させ、売られ過ぎと感じて投資家が買いを入れようにも、コード番号を入力する間に、株価は売られ過ぎを感知したコンピューターシステムの買いによって戻りに入っています。突出した安値は「たまたま指値を入れていた」参加者以外は機械同士が自動的に(不自然とも感じず)売買を終えているわけです。 しかし、そもそも「取引所」とは開かれた市場であるべきでしょうし、多くの参加者が参加することで適正な株価形成を目指す場所ではなかったでしょうか?執行速度が速いアローヘッドでは注文が一方向に偏る場面で、個人投資家や機関投資家など本来、市場で価値判断をすべき参加者を置き去りにしています。もし、現状のシステムを放置すれば数10年に1度の確率しかないはずのブラックマンデーが数年に1度起きるかもしれません。出来高が増加して収益が上がることは東証だけでなく証券会社も期待していますから、残念ながら、大きな暴落でもない限り改善しない問題となりそうです。
個人投資家には何のメリットもありませんが、機関投資家が大量の売買をこなすには便利なシステムになった。アローヘッドが採用される前は大量注文が入るとそれだけで値が飛びましたが、アルゴリズムを用いた売買方法で値を飛ばさずに大量の売買注文がこなせるようになったということです。 値段の値付けも細かく刻む事ができるようになって、分散や時間的なずらしも用いて売買がしやすくなったと言う事です。しかしこのような売買はヘッジファンドや証券会社しか出来ないから個人投資家は関係がない。kのようなアルゴリズムを用いた取引は外資系証券会社の独壇場であり、野村證券でも人材をスカウトして導入を始めたそうですが、ノウハウの蓄積はまだ薄い。 私などが株の売買をしていた頃は、現物の長期投資であり、時々つなぎ売りをする程度の戦法でしたが、デイトレもアルゴリズム取引も関係ないやり方だ。しかし手口が巧妙になってセミプロほどカモにされやすくなって、東証ではインサイダー情報が入るようなインサイダーしか儲からないと観念して株の世界身から身を引いた。 株式投資も情報がものを言うのですが、深みに嵌ればはまるほど情報に踊らされてカモにされてしまう。だから私のような個人投資家は短期売買ではなく、5年から10年くらいの長期的なスタンスで投資が出来るような株式売買でしか儲けられる可能性はないだろう。ヘッジファンドや外資系証券会社のコンピューターに個人が竹槍で抵抗してもかなわない。 アフガニスタンでは無人のロボット兵器が活躍していますが、株式市場でもロボット兵器で株式売買が行なわれている。ロボットを使えば1秒間に数百回もの売買が出来るから、今まで考えられなかったような売買方法で株の売買が出来る。だからアメリカのヘッジファンドも東京市場に参入してくると言う事ですが、個人投資家には関係の無い話だ。 だから昔は成り行きで売りや買いをいれることもありましたが、今ではうっかり成り行き注文を出せば、ロボットによってとんでもない値段で売買がされてしまうから出来ない。私はまさにロボット兵器に立ち向かうタリバンのような存在であり、見えないようなはるか上空からいきなり精密誘導ミサイルが降って来るようなものだ。 このような時代になれば、私のような個人投資家はしばらくは穴倉に閉じこもって米軍をやり過ごすしかない。ゴールドマンサックスなどはアメリカの国策会社のようなものだから、インサイダー情報でやりたい放題の事が出来る。このような状況でデイトレや短期売買で儲かるはずが無いのであり、長期的な視点で投資をしないとロボット兵器には立ち向かえない。 アローヘッドの東証での採用は、指数取引などがやりやすくなることだろう。つまり日経225を売買するような取引であり、個別の銘柄だとどうしてもリスクがあるから日経225を売買すればJALのような倒産リスクを避ける事ができる。アローヘッドで225社の株式を一気に売買できるから指数取引で継続的な売買が出来るようになる。 このような売買取引なら一気に数百億の資金を投入しても値が飛ぶ事もないし売買が不成立になる事もなくなる。アローヘッドの採用される前は売買スピードがのろいからアルゴリズムを用いた複雑な売買方法も出来ず、東京市場はヘッジファンドからも素通りされてきたとも言える。 ヘッジファンドは、その名前の通りに分散投資が基本であり、世界中にリスクを分散している。その為にはロボット兵器で売買をしなければなりませんが、東京市場では分散したりずらしたりする売買が出来にくかった。個人投資家がいなくなりヘッジファンドと言うプロの世界になったということなのだろう。この意味で言えば東証のアローヘッドの採用はあまりにも遅すぎた事なのかもしれない。
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