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トヨタプリウスのリコールはあれでよかったのか 「マル激トーク・オン・ディマンド」 (ビデオニュース/ドットコム)
http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/268.html
投稿者 アルカディア 日時 2010 年 2 月 14 日 12:00:37: jjR5cYzLvBZKE
 

http://www.videonews.com/on-demand/461470/001360.php

 昨年世界一の自動車メーカーの座に着いたばかりのトヨタ自動車が、今週火曜日、日本での最大販売数を誇る最新型プリウスのリコールを発表した。スリップを防ぐためにブレーキに付けられたABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の設定に対してユーザーから「効きにくい」「スーッと滑る」などのクレ−ムが相次いだことを受けた措置だという。
 今回のリコールは製品の不具合というよりも、ブレーキを制御するソフトの設定が、一部ユーザーの期待と合致しなかった結果と言った方がより正確との指摘もあるが、トヨタの幹部による「ユーザーのフィーリングの問題」などの発言がトヨタの責任逃れと受け止められたことで、トヨタに対する風当たりが俄然厳しくなり、本来であれば安全上問題がある場合にのみ行う「リコール」という厳しい手段に訴えざるを得なくなってしまったようだ。
 しかし、トヨタのリコール発表に際して、失敗学の権威である工学院大学の畑村洋太郎教授(東京大学名誉教授)と弁護士の郷原信郎氏(ともに国土交通省のリコール検討会メンバー)は緊急の記者会見を開き、そもそも今回の問題は自動車の安全基準に抵触するものではなく、ユーザーよってそれを問題と感じたり感じなかったりするという個々人の感覚に依存する面が大きいため、対象車を全て回収して修理する法的な「リコール」には馴染まないとの見解を発表した。両氏は、リコールが要件としている安全性に関わる不具合や欠陥が無くても、一定数のユーザーからクレームがつけばリコールをするのが当然であるかのような前例が作られると、自動車メーカーに多大な負担がかかり、結果的に自動車メーカーの競争力が損なわれたり、回り回ってその負担がユーザーにかぶせられることへの懸念を表明した。
 しかし、トヨタからリコールの届け出を受理した前原誠司国土交通大臣は、トヨタの豊田章男社長に対して、もっと早くリコールされるべきだったと苦言を呈した上で、国民もリコールに対して悪いイメージを持たずに、企業が製造者責任を積極的に果たそうとしていることの現れであると理解して欲しいと発言している。
 ところが前原発言とは裏腹に、リコール発表を受けた大手メディアの報道は軒並み、品質のトヨタがその最新技術の象徴とも呼ぶべきプリウスの不具合を認めたと一斉に報じるなど、トヨタ、とりわけリコールを行ったという事実に対して手厳しかった。依然として日本ではリコール=欠陥のイメージが、根強く残っていることはまちがいないようだ。
 そのような状況の下での今回のトヨタのリコールは果たして正しい判断だったのだろうか。
 消費者法の専門家で、国内外のリコール制度に詳しい青山学院大学の廣瀬久和教授(東京大学名誉教授)は、今回のプリウス問題だけを個別で見れば、果たしてリコールまでする必要があったかどうかの議論は成り立つかもしれないが、この問題はむしろ昨年秋から米国で広がったトヨタ車の品質をめぐる相次ぐトラブルの延長線上にあると見るべきだと指摘する。暴走事故の原因となったフロアマットにアクセルが引っかかる問題やアクセルペダル部品の不具合など、トヨタでは自動車の安全性の根幹に関わる重大な問題が相次ぎ、そのたびにトヨタの対応はことごとく後手に回った。少なくとも消費者の目にはそう映った。その結果、特にアメリカではトヨタが何かを隠しているのではないかといった不信感が広がってしまったと廣瀬氏は残念がる。そのような矢先に日本でもプリウスのブレーキ問題が浮上し、そこでもトヨタ幹部による「フィーリング」発言など、責任逃れとも受け取れる対応が大きく報じられたため、トヨタに対する不信の念が決定的なものになってしまったのだと言うのだ。
 今回のトヨタの問題は、個々の技術的な問題というよりも、トヨタという企業の体質が問われている面が多分にあると廣瀬氏は見る。特に透明性や公正さを重んじる米国では、責任逃れや隠蔽はことさらに重大な問題となり、懲罰的賠償責任の対象となる。そのため自動車メーカーは、積極的にリコールを行い、責任を果たす姿勢を見せることが自身にとってもメリットとなる。
 しかし、日本ではリコール=欠陥品と捉える風潮が依然として根強い。つまり日本ではリコールなど責任を全うするための行動を取ると、それがあたかも欠陥や非を認めたかのように受け取られてしまうために、企業は迅速にリコールなどの対応が取りにくくなっている。
 日本でも三菱ふそうタイヤ脱落事故などを機に2000年以降リコールの件数が急増している。リコールはもはや自動車メーカーにとって追い込まれた末の最後の手段ではなく、ユーザーとの協力のもとでより安全な製品を作っていくために積極的に活用する手段となっている。これが世界的な趨勢であり、日本もその流れに沿っている。
 しかし、プリウスのリコールの報じられ方や、一連のトヨタに対する世論の風当たりの強さは、日本にとってのリコール制度が世界的趨勢に反するばかりか、まだ「責任」と「対応」を分離して考えられていないことを如実に物語っている。
 トヨタによるリコールから見えてきた、日本における企業と市民の関係や企業の責任とあり方のあるべき姿を、社会と法制度の観点から廣瀬氏とともに議論した。


参考 ≪the-journal≫より

マル激トーク・オン・ディマンド 第421回(2009年05月02日)
自動車文明の終焉
ゲスト:下川浩一氏(東海学園大学経営学部教授)

マル激トーク・オン・ディマンド 第373回(2008年05月24日)
自動車産業が日本から消える日
ゲスト:土屋勉男氏(明治大学政治経済学部客員教授)

インタビューズ(更新までしばらくお待ちください。)
鎌田実氏インタビュー

プレスクラブ(2010年02月09日)
郷原信郎氏、畑村洋太郎氏、永井正夫氏 記者会見

ニュース・コメンタリー (2009年11月28日)
トヨタ車リコール問題の死角

<ゲスト プロフィール>
廣瀬 久和(ひろせ ひさかず)青山学院大学法学部教授
1947年東京都生まれ。73年東京大学法学部卒業。88年フランスのエックス・マルセイユ大学法学部大学院DEA修了。上智大学法学部助教授、東京大学大学院法学政治学研究科教授などを経て、09年より現職。


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だけどアメリカが公平・公正を求めているならば、こんなことでトヨタ叩きをするのならば、マイクロソフト(WIN)なんかリコールだらけ発売できないな。  

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コメント
 
01. 2010年2月14日 21:27:38
>「ユーザーのフィーリングの問題」などの発言がトヨタの責任逃れと受け止められたことで、トヨタに対する風当たりが俄然厳しくなり、本来であれば安全上問題がある場合にのみ行う「リコール」という厳しい手段に訴えざるを得なくなってしまったようだ。

当たり前のことだが
トヨタが己の正しさを確信しているなら
リコールする必要はない。

もし大衆迎合の結果のリコールだとしたら情けないし(少しは正論で戦え)、
実際に責任逃れしていたとしても情けない。

好意的に受け取るべき可能性があるとすれば、
形式上の事とは言え、自発的にリコールした点だろう。

そこを褒めずにリコールしたことに
異議を唱えるビデオニューズドットコムの姿勢は理解できない。


02. 2010年2月15日 21:51:44
プリウスのリコール問題、これはトヨタが提唱したリーン型生産の当然の帰結。
リーン型生産方式なるものが、利益確保のために、儲けの為にド素人を生産ラインに付かせ、人件費削減の上で単純労働を四十秒に一回繰り返させ、その羅列をライン生産で押し切るというものであって、スキルも何もない。ただアルのは管理技術のみだ。しかし、その管理技術に破綻をきたしたということが本質だ。
その背景は、確かにトヨタが生産一位にのし上がるまでの過程において、セールスを中心において顧客の要望をくみ上げ、信号グランプリの覇者であったスターレットや、小型トラックを改造してアウトドアーライフを満喫する連中に注目したハイラックスサーフの成功などがあったが、生産一位になるとその姿勢をかなぐり捨て、高収益性の確保にハシリ、購買層のフトコロも考慮しない高額車の生産に走った。
そして、今回の自慰的な環境配慮−ハイブリッド車の生産と押し付けがましい姿勢だ。
まるで戦前の天皇の軍隊が軍靴を給付するときに、天皇陛下が下賜賜った軍靴、それに足を合わせろのしそうだ。トヨタが下賜賜った車、ブレーキの効きをトヨタの設計にあわせろなのだ。しかし、ベテランドライバーなら、慣らし運転でブレーキの効きを確認し、この車はどのタイミングで踏めばよいと体に叩き込むものだが、ペーパードライバー同然、土日のお買い物に埃をはたいて出てくるドライバーや、たまさかの休日を遠距離ドライブを楽しもうぐらいの人達が、高速道路でブレーキの効きが悪いとならば、合流すら満足に出来ない人間はパニック同然。
とくに、談合坂から笹子トンネルに至る上り坂での高速走行なんか、ハイブリッド特有のフケあがりの悪さなどで、後ろからトラックが迫ってくるは、その足色に恐れをなすのである。だから、高速道路などのノロノロ、吹けあがりの悪い車は邪魔者扱い。エエイ、このヤローとかまされて割り込まれるのだ。
よっぽどカローラのほうがしゃきしゃき動いたのだ。
エコポイントがあるうちに売り切ってしまえの根性丸出し。そして、粗製濫造のオマケ付きじゃ、たまったものではない。
リーン型生産の基本原則の最後にグリコのオマケのようについている「人間尊重」は他ならぬ「人間疎外」であったのだ。もう一回、味噌汁でツラ洗いなおして、出直し来ナ、といいたい。ベテランドライバーならクセをつかんで、自らの足にするものだが、便所下駄のように履きづらい車はお断り。ツルリ、スっ転ぶからな。
イラねえよ、プリウスなんか。

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