★阿修羅♪ > 国家破産67 > 213.html ★阿修羅♪ |
|
困ったことに経済専門紙である日経がしばしば「国のご機嫌取り」のような書き方をします。 【JIROの独断的日記】 http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/213.html
今日もせっせっと大本営のお手伝い by マズゴミ http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=89954&pg=20100129 JIROの独断的日記 --------------------------------------------------------------------------------
◆記事:12月の失業率5.1%、2カ月ぶり改善=09年平均は悪化幅最大(1月29日8時41分配信 時事通信) 総務省が29日発表した労働力調査によると、2009年12月の完全失業率(季節調整値)は 5.1%と前月に比べ0.1ポイント改善した。改善は2カ月ぶり。 同時に発表した09年の年間平均は5.1%と、世界的不況の影響で過去3番目に悪い水準となり、 前年比の上昇幅は1.1ポイントと過去最大だった。 ◆コメント:一次資料(原本)を確認しましょう。
記事だけ読むと、実態は悪いのに「マイナス幅○○ヶ月連続縮小」などとまるで、 「良いこと」が有ったような記事をかくのです。大手メディアが政府の御用機関だと しばしば世論から批判される、一つの原因です。 困ったことに経済専門紙である日経がしばしば「国のご機嫌取り」のような書き方をします。
ウソではない。しかし、文章によって随分受ける印象が違う。時事通信の方がマシです。 12月の失業率5.1%、2カ月ぶり改善=09年平均は悪化幅最大 今は、日本経済の実体はものすごく悪いのですから、失業率が前月に比べて0.1%下がっても、 焼け石に水。これから説明しますが、有効求人倍率も同様です。 とにかくメディアは、全般的傾向として、「お上」に睨まれないように「ウソ」にならない 程度に数字に「装飾的言辞を弄し」ます。役所の発表そのものをこの目で見ましょう。 日本の雇用統計はややこしいのですが、
有効求人倍率→厚生労働省発表 なんです。 総務省発表と言ったって、総務省のトップページを開いても「完全失業率」は 書いてありません。こういうのが如何にも気が利かない役人仕事です。 左側に小さい字で「統計情報」というリンクがありますが、 そこに飛んでも、まだ、総務省|統計情報が現れ、 「統計局の統計」だろうと見当を付けて開く訳です。すると、やっと統計局ホームページにたどり着く。 私は、毎月見てますから、初めからこの「総務省統計局」をブックマークしていますが、最初は見つけるのが大変でした。
を見るのです。それでもまだ「12月の完全失業率」はひと目でわかるようなサイト構成になっていません。 「月次」の下の結果概要(速報)をクリックすると漸く、 労働力調査(基本集計) 平成21年12月分(速報)結果 が出てきます。そこに要約がかいてあります。 結果の要約 ○12月の就業者数は6223万人と1年前に比べ108万人減少 ・就業者数は23か月連続の減少 ・主な産業別就業者数は,1年前に比べ「製造業」,「卸売業,小売業」などが減少 (主な産業別就業者数及び1年間の増減数) 製造業・・・・・・・・・・ 1064万人と,75万人減少 卸売業,小売業・・・・・・・・・・1034万人と,23万人減少 サービス業(他に分類されないもの)・・・・・・・・・・ 468万人と, 14万人減少 うち 職業紹介・労働者派遣業・・・・・・・・・・ 99万人と,14万人減少 建設業・・・・・・・・・・ 526万人と,2万人減少 医療,福祉・・・・・・・・・・ 628万人と,20万人増加 宿泊業,飲食サービス業・・・・・・・・・・ 377万人と,6万人増加 ○12月の完全失業者数は317万人と1年前に比べ47万人増加 ・完全失業者数は14か月連続の増加 (主な求職理由別完全失業者数及び1年間の増減数) 非自発的な離職による者・・・・・・・・・・136万人と,34万人増加 うち 定年又は雇用契約の満了・・・・・・・・・・ 32万人と,8万人増加 勤め先や事業の都合・・・・・・・・・・104万人と,27万人増加 自発的な離職による者・・・・・・・・・・ 97万人と,1万人減少 学卒未就職者・・・・・・・・・・ 10万人と,1万人増加 新たに収入が必要な者・・・・・・・・・・ 44万人と,11万人増加 ○12月の完全失業率(季節調整値)は5.1%と前月に比べ0.1ポイント低下 ・完全失業率(季節調整値)は2か月ぶりの低下 ・男性は5.3%と,前月に比べ0.1ポイント低下 ・女性は5.0%と,前月に比べ0.1ポイント上昇 ・15〜24歳の完全失業率(原数値)は8.4%と,1年前に比べ2.0ポイント上昇 メディア報道を確認するためには、赤文字の部分を確認しないと分からないのです。 失業率は、前月比0.1%低下というのはウソではないけれど、水色太文字で強調したように、 12月における完全失業者の絶対数は、317万人と1年前に比べ47万人増加しており、 12月の就業者数は6,223万人で前年同月比、マイナス108万人。 就業者数の減少は23ヶ月、つまり約2年間連続なのです。
長くなるので有効求人倍率は省略します。 ◆今日発表されたその他の指標
今日は消費者物価指数も発表されました。結果は、
デフレそのものです。 日本の景気の目安となる自動車生産ですが、 国内自動車生産 33年ぶり800万台割れ(1月29日23時38分配信 毎日新聞) ですし、国土交通省がやはり、今日発表した住宅着工件数は、 住宅着工、45年ぶり80万戸割れ=減少率は2番目の大きさ−09年(1月29日17時7分配信 時事通信) とのこと。2009年の45年前というと1964年。東京オリンピックが開催された年です。 私は「エコノミスト」ではありませんけど、国内外の経済指標をずっと見てきました。 今日発表された経済指標に限らず、先日書きましたが、これほど経済のあらゆる分野で、
という表現が多用されるのは、初めてです。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
▲このページのTOPへ
★阿修羅♪ > 国家破産67掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。 すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。 |