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英カーディフ大学の自動車業界調査センター: トヨタが米国で失うイメージは大きい。 【ブルームバーグ】 http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/202.html
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=arLA2hnAoox4 2月4日(ブルームバーグ):ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは、1980年代に車が突然加速すると報告されたことから需要が急減。米国での販売を立て直すまでに15年がかかった。トヨタ自動車も今後、苦しい時代を迎えるのかもしれない。 アウディの米国での販売台数は、セダン「アウディ5000」のリコール(無料の回収・修理)の影響で、85年のピークから91年までに83%減少。アウディ車の所有者が補償を求めて87年に起こした集団訴訟は現在も続いている。 当時アウディの米国での販売台数は年間7万5000台を超えるにすぎなかった上、同社は米市場での高級車モデルの販売を縮小しつつあった。一方、世界最大の自動車メーカーであるトヨタは、世界販売全体のうち米国が17%を占める。同社は急加速に関する問題で、世界全体で約800万台をリコール。うち560万台が米国だ。米政府はこの問題の調査に乗り出した。 IHSグローバル・インサイトのアナリスト、ジョン・ウォルコノウィッツ氏は「アウディ問題と今回のトヨタの問題は良く似ている」と指摘。「トヨタが一連の混乱を克服するには7年以上かかると私は確信している。影響は一つの時代に及ぶかもしれない」と述べた。同氏はアウディがリコールを実施した当時、米フォード・モーター向けの製品開発分析に携わっていた。 トヨタはリコールにより、米国で8車種の生産・販売停止に追い込まれた。米下院エネルギー・商業委員会のヘンリー・ワクスマン委員長(民主党)は、トヨタ車の急加速問題に関連し過去10年間で19人が死亡したとしている。 改修措置 トヨタの1月の米自動車販売台数は、前年同月比16%減の9万8796台と、月間販売台数としては11年ぶりの低水準となった。同社は今週、アクセルペダル内に強化板を挟む改修措置を発表した。 ワシントンに拠点を置く団体「センター・フォー・オート・セーフティ」によれば、80年代に起きたアウディ車のリコール問題では、関連事故が700件発生し、6人が死亡。86年にCBSテレビのニュース番組「60ミニッツ」でアウディ5000の問題が取り上げられた後、同モデルの販売は落ち込みが加速した。この番組に関してはその後、やらせなどがあったとして業界団体から批判の声が上がった。 米国販売 アウディのデータによれば、同社の80年代の米国販売台数ピークは、85年の7万4061台。91年には1万2283台に落ち込み、その後3年間同水準にとどまった。85年の販売台数を上回ったのは、8万372台となった2000年のみだ。 アウディの広報担当、ユルゲン・デグレーベ氏は、米国での回復には、94年に実施した事業好転戦略が寄与したと語る。同社は同年、「A4」や「A8」の新モデルを投入したほか、販売網の整理も進めた。 デグレーベ氏は、「イメージや評判を一晩で回復することはできない」と指摘。「重要なのは回復までのプロセスであり、それには多くの年月を要した。後になって訴えが正当でないと判明したが、すでに大きなダメージが発生した後だった」と述べた。 トヨタの伊地知隆彦専務は4日、都内で開いた決算会見でリコールの影響について、販売台数が世界で10万台程度減少すると予想。また、「販売面への影響が700億円から800億円程度」との見通しを示した。 英カーディフ大学の自動車業界調査センターの責任者、ギャレル・リース氏はただ、トヨタの状況についてアウディとは「少し異なる」と指摘する。「当時のアウディは躍進中のブランドとして売り出していた。一方トヨタは巨大メーカーであり、高品質ブランドというイメージを守ろうとしている。トヨタが米国で失うイメージは大きい。今後長期間続くと見込まれるイメージへの打撃は計り知れない」と語った。
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