今のところ東日本一帯にばら撒かれた放射能は
これひとえに福島第一原発が撒き散らしたゴミ、だけなのであろうか？
つまり３月１０日以前の日本の国土には、自然放射能だけがあって
人工放射能など存在しない、天国だったのだろうか？

３月１０日以前に、牛肉や野菜や魚の残留放射線検査などやったことがあるだろうか
簡易線量計で「ホットスポット探し」などやっただろうか
下水汚泥の放射線量検査など、やった自治体が果たしてあっただろうか
「まだなかったんだから、そんな必要はないじゃないか」あなたはそう言うのだろう。

しかし、もしヨウ素やセシウムが微量ながらあったとしても
色も臭いもない相手だ、検査機器を当てなければ誰も感知はできない
当時世にある線量計とは、地上何十ｍか上空のモニタリング・ポストだけだ
こんなもので地上のワラや汚泥や野菜や魚の放射線量が分かる訳がない。

存在しないのだから、検査の必要はない
建前はたしかにそうだ、天国に病理検査技師は必要ない。しかしそれで
「本当に以前から」放射性物質が存在しなかったのかどうかは
証明することができないことになる。あんがい

「知らぬが仏」だったのかもしれない。今ある福島県や周辺の県の
放射能値が高いのは福島第一の責任であるのは間違いないことだ。しかし
長崎県や愛媛県で残留放射能値が、もし高かったとしたら
それは福島第一の責任の範囲を超える事態だろう。

すべての責任を福島第一原発事故におっ被せよう、と思ってはいまいな？
空間線量が目立って高くないくせに
ワラや排水汚泥の放射線量がかなり高い地域があるということは
その線源は３月よりも前から「そこにあった」とは言えないか？

本当に３月１０日以前は「清浄無垢な天国」だったのか日本は
各原発周辺のモニタリング・ポストの値など
改ざん慣れした電力職員の手にかかったら・・
会社のお偉いさんが訪問したくない原発、とかあるんじゃないのか？

「西日本は非汚染地域だ」なんて空念仏はいい加減にして
「綺麗なはずの」土壌をよく検査してみたら
それとも、何か出たらば困るので
あくまで無視を決め込むつもりか。それでは聞くが

宮城県北部のホットスポットは女川原発のせいじゃないの？
茨城県や千葉県のホットスポットは東海原発のゴミじゃないの？
新潟県が高かったのは柏崎刈羽原発の仕業じゃないの？
日本海が汚染されてるって、日本海側の原発のどれかじゃないの？

だいたいこれら地域の方々は、普段から簡易線量計でまめに計測していたの？
「ただいま放射線量は正常値です」の電力会社発表で安心して
自分たちは天国にいる、と自ら納得していた
だけではなかったんでしょうね？

「西日本は非汚染地帯です」で、ろくすっぽ検査もしないのは
上記の事実が表面化するのが嫌なのでは？
平気で放射能汚染水を太平洋に流したんだもの
似たような作業は日々行なわれていたのでは？　発表しないだけで

「さし当たって健康には影響ないな」とか社内で勝手に判断をして。
今回、各電力会社は自分とこが原因の汚染の補償金を
東京電力が一括して支払ってくれるのだから
基金に出し渋るようなことは、まずないであろう・・。

放射能汚染のすべては３月１１日以降に始まった、これは
真実なのだろうか
あまりに生物（植物、牛、魚、イノシシなど）に影響が出るのが
素早すぎはしないか？
　

コメント
01. 2011年8月21日 18:40:05: 0w7uqm60WA ＞放射能汚染のすべては３月１１日以降に始まった、これは ＞真実なのだろうか 『直ちに影響がない』の『直ちに』が10年単位から1年単位に短縮するぐらいの インパクトはあったと見てよいのではなかろうか？
02. 2011年8月21日 21:50:24: 4JNq6dBQiM 新たな視点をいただき、感謝します。
03. 2011年8月22日 01:18:50: br1tnubUos 汚染は３．１１以前にも、もちろんあった。日本でもチェルノの時には相当騒いだ・・・らしい。（当時、個人的な問題に気を取られていたせいなのか、私はほとんど記憶していないのだが）小出氏の１９９２年発行の本などを読んでも、米やホウレン草や母乳の放射線量が測られて、新聞に載って大騒ぎになったという。しかし、その数値は今回の数十分の一だ。 それでも、今回のように専門家も政治家も「直ちに影響はない」などとは、なぜか言わなかったらしいな。
04. 2011年8月22日 01:22:24: br1tnubUos 本の題は『放射能汚染の現実を超えて』。これを読んで、当時も同じようなことを騒いだんだと初めて知った。しかし、それにしては今回の国の対応は遅い。
05. カッサンドラ 2011年8月22日 19:01:37: Ais6UB4YIFV7c : G1UFhqqlrA 放射性物質の「年齢」は分からないのであろうか？ 炭素同位体で遺跡のあった時代を推測できるような なぜかというと、放射能汚染はすべて ３月１１日以降の福島第一原発事故が原因だ、とされているから。 「針はワラの山に隠せ」と言われるが 一切の過去の放射能流出が、福島第一に塗りつぶされてしまった 私は、原爆実験やチェルノブイリ事故のことを言ってるのではない あの高高度を飛来した放射能粒子は、地上に細かいまだら模様など作らない。 ホット・スポットといわれる斑点は、地上の風によって作られた と見るのが妥当ではないのか 山に阻まれ、風の路を通り抜ける複雑な風の動きが 結果的にまだら模様を作り出してしまったと。 とすれば、放射線源は地上のそんなに高くはない位置にあったと見るのが ごく一般的な推測だろう 地表を這うように広まった放射性物質が、何百キロも彼方で結構な量が 地表に沈着しているとしたら、これを不思議とは考えないのか？ 目の前の現象を原因の分かっている事実に結び付けたい、と考える これは手っ取り早い解決法だが、真実を隠す手助けにもなる。
06. カッサンドラ 2011年8月24日 14:39:39: Ais6UB4YIFV7c : EYZJlpCbhk 原発周辺の反対住民が簡易線量計を所持していなくても これからの電力会社は枕を高くして眠れない 秋の収穫期になれば、農産物や果樹きのこ類がどんどん出荷される そして当然のごとく、それらに線量計の検査が待っている。 たとえ「非汚染地域」ということで、国内の検査はパスできても 輸出される外国では「日本産」とされ、激しいチェックが為されるだろう もしそこの輸出先で放射能が検出されれば、基準値以下だろうと直ちに送り返される かくして国内の汚染地域が特定され、県も重い腰を上げざるを得ない。しかし 今ならばまだ、福島第一事故のせいにできる ＳＰＥＥＤＩの拡散予測図にちょっと手を加えればいい 「風まかせ」の未来予言図など如何様にでも書き直せる 現に今、そこに放射能があったのが分かっているのだから。 いまだかつて、天気予報の検証番組など見たことがない 当たろうが外れようが「言いっぱなし」の状態なのだ 当日の天気や気温の予報が外れて、根に持つだろう所は コンビニや飲食店ぐらいか。 高価なコンピュータや観測機器に税金を支払っているのに 予報を外しても、何のペナルティもないのが気象庁だ 膨大な数の地震計など、論文を書くためのデータ集めにしか役立っていないのではないか 地震直後の解説など、喜んで見ているのは被災者「以外」の視聴者だけだ。 今までは「きれいだ」と思ってきたから 土壌にもそこから生産される農産物にも、線量計を当ててみることはなかった しかし３月１１日以降は、人々が「もしや」と危惧するから 全国に普及しつつある線量計が威力を発揮することになる。

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