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@ 世は陰謀論の花盛りで百家争鳴の感があるのだが、中でもフォトンベルトの陰謀論とかプラズマフィラメントの陰謀論などはファンタジーあふれる論説であってワクワクするのだが、本当に存在するとでも言うのだろうか。
A フォトンベルトの陰謀論
私たちの太陽系がフォトンベルトに突入するという話が陰謀論系で語られているそうだ。つまり地球が2012年の終わりごろに強力なフォトン(光子)の領域に突入して、人類の遺伝子が急激に変化して進化を遂げると言われるそうだが、残念ながら、これを支持する天文学者は驚くほど少ないようで、最近は意気消沈して急速に下火になっているようだ。
プラズマフィラメントの陰謀論
実は、フォトンベルトは無いのだがプラズマフィラメントは有り、宇宙はプラズマで満たされており、宇宙の99パーセントがプラズマなのだという。そして地球が2012年の終わり頃とか近未来とかにプラズマフィラメントの領域に突入して、人類は突然変異をして更なる進化と覚醒を遂げるという夢多き陰謀論なのだ。
B 私たちの宇宙にフォトン(光子)が存在したりプラズマの状態が存在することは否定出来ないが、それが宇宙空間で安定的に広い領域を持って一団となって存在することが有るのだろうか。
一般論において、プラズマとは、ある原子が電子や陽子などに細かく分離されて、プラスやマイナスの電荷を持つ不安定な状態を示す一時的現象であるから、そのような不安定な状態が何時までも常態化して存在することは無いのではないのか。
つまり、物質とは固体・液体・気体の三態がその本体であって、プラズマとは本体から外れた特異な状態を意味するのではないのか。
例えば水の三態とは、固体で氷であり、液体で水に、気体で水蒸気になるが、5千度だとか7千度だとかの高温状態で初めてイオン化してプラズマ状態になると言われるが、宇宙はそれほど高温なのだろうか。
あるいはオーロラもプラズマ現象と言われるが、それは太陽から飛来する粒子が地球の酸素や窒素などに衝突して起きることを原因とする一時的な発光現象であって、原因の無い所で発生するものでもなく常態化するものでもないだろう。
C だから宇宙空間には、超新星の誕生とか惑星同士の衝突とかの何らかの異変が生じたために、一時的にプラズマ化した状態や領域があるかも知れないが、何も無い所にプラズマがぽつんと存在するとは思えないのだ。
その意味において、陰謀論が地球は2012年の終わり頃とか近未来にフォトンベルトやプラズマフィラメントに突入すると言っているのは信じられないのだ。
常識で考えると、それらのプラズマ領域が広範囲に、人間時間で数年とか数十年で到達できる太陽系の近辺に存在しているのなら、もっと昔に発見されていたはずであり、今頃になってから全く突然に太陽系近辺に存在していると言い出すのは納得がいかないのだ。
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