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@ 世界の神話・寓話・伝承には様々なものがあるが、中でも人間と泥土の関係が記されているものもあるから驚きだ。
たとえば、中国(苗族?)の伏羲(フクギ・フツギ)と女 女咼(ジョカ・ニョカ)の物語。ジョカは黄土で人間を作ったそうだ。
また、シュメールの諸神話ではエンキ神がニンマフたちと粘土で人間を作ったとか、アルルが粘土から人間を作って生殖の女神になったとかの話もあるそうだ。
また、ギリシャ神話ではゼウスの命令でプロメテウスが土から人間を作った話も登場するし、泥土の神話は盛りだくさんだ。
日本の記紀神話では、さすがに泥土で人間を作った話は出てこないのだが、イザナギ・イザナミが天の浮橋から「コオロ、コオロ、塩コオロ」と海面をかき混ぜて「オノコロ島」を作り、イザナギ夫婦の合体によって神々が作られたそうだから、泥土で人間を作った外国の神話に比べれば日本の神話は異なるのかも知れない。
(ただし、記紀神話の冒頭には開闢神話があり、天御中主神などが登場するのだが、泥土の部分は消してしまったのかも知れないのだが)。
A それにつけても人間が泥土で作られたとは情けない限りなのだが、なぜ「泥土」なのであろうか。どこから泥土で人間が作られたなどと発想できるものであろうか。なるほどタニシやドジョウなら泥土から生まれたという思い付きもあるかも知れないが、人間と泥土との関連性は易々とは浮かばないのではなかろうか。
B しかしながら、十分な科学知識を持った現代人なら、泥はミネラルの宝庫であり、植物が土中のミネラル・窒素・水や炭酸ガスなどを使って光合成(太陽電磁波による化学変化)を行って有機化合物を合成することは十分に理解できるから、有機体である人間と泥土との関連性を全く否定できるものではないのだが、古代人にそのような科学知識があったとは到底思えない。
C 世界の神話・伝承の中には変わったものもあって、ドゴン族(西アフリカ・マリ共和国)の伝承では宇宙からUFOに乗って宇宙人が降りてきた話があるようだし、アヌンナキ神話ではエンキたちがアヌンナキと猿の遺伝子を合成して人間を作ったなどというウソかホントか分からないような物語もあるようだ。
(私がアヌンナキと猿の遺伝子の合成で思い付いたのは、イザナギとイザナミが海面をかき混ぜてオノコロ島を作るシーンと、エンキとニンフルサグが試験管の中で遺伝子を掛け合わせて人造人間を作るシーンが重なったことなのだが、考え過ぎであろうか)。
古代人が泥土から人間の創造を神話に織り込んだのは驚きであるが、どこからそのようなインスピレーションが浮かんだというのであろうか。それとも神の声でも聞こえたとでも云うのであろうか。
(お断り) 学術上で泥とは、砂よりも細かい直径が1/16mm未満の粒子が水を含んだ状態を泥と総称しており、特に細かいものを粘土と呼んでいるわけで、決して「汚い土」という意味ではありません。
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