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(回答先: 阪神大震災の教訓、中枢は何をすべきか 情報は取るもの、奪うもの Japan Business Press 投稿者 愚民党 日時 2011 年 3 月 26 日 17:38:34)
2 情報は取るもの、奪うもの
従って救援側は自ら情報要求を示し、部隊や関係機関に情報提供を求めなければならない。
特に通信科部隊は救援部隊などの現場投入に先行、あるいは追随してネットワークを構成しなければならない。
そのため、細部は略すが総監部、県庁、連絡調整所などの会議内容について情報収集要員あるいは情報提供要員を決めて、時には内部の裏情報まで拾った。
それは別に秘密でもなんでもないし、こちらも通信の成否が災害救援の成否に重大影響すると認識するから、覚悟を決めて情報を取りにいったもので、入りにくいところには「草」をも忍ばせ、情報を盗った。
情報に踊らされてはいけないが、情報がないことには救援側は動きが取れない。例えば淡路島の北淡町では、どの家には何人住んでいて、その人たちは家のどの付近にいつも寝ているか、近所の人が知っていたので倒壊家屋からの発掘・救出も早かった。
しかし、神戸市あたりではどの家に何人住んでいるかも分からず、結果的に救出作業が遅れた。これなどはまさに情報戦、情報が命ということを示している。
被災の現場から情報が上がってこないのは当たり前である。現場ではそれより重大なことが起き、それに対処しているからだ。
だから上級機関は情報が欲しかったら連絡員を張りつけるとか、専用回線を作るとか、そこに前進指揮所を置くとかして継続的に取りにいかないと、上級機関だからといってそう簡単に現場からタイムリーに入ってこない。
緊急事態にあっては、まさに「情報は取るもの、奪うもの」なのだ。