03. 2010年2月02日 23:18:21 VTRのなかに「騒音被害や環境問題を抱える基地はアメリカには存在しない」というコメントがありますがこれは間違いです。米本土の場合は、基地のある町が基地従業員と兵士とその家族で成り立っているので、基地に対する批判は表沙汰にしにくいという現状があります(下手すれば失業。退職・除隊後に声をあげれば年金受給に悪影響)。もちろん、地位協定によって米国外の基地周辺の方が劣悪な環境に置かれていることは否定しません。"Cleaning up the military's toxic legacy" http://findarticles.com/p/articles/mi_m1272/is_n2604_v124/ai_17582595/ 1995年の記事。「国防総省の100以上の施設が最悪の汚染サイトとしてリストに挙げられているが、ペンタゴンは今や環境対策に積極的に取り組んでいる。」 "Pentagon Dirty Bombers: Depleted Uranium in the USA" http://www.democrats.com/node/21228 2009年10月の記事。「基地や訓練場の一部が劣化ウランで汚染されている。」 それからコメント欄で指摘されているジュゴンついて。昨年12月に、米国の300以上の環境・動物保護団体や平和団体などが共同で、辺野古における米軍基地拡張に対する反対声明を出しました。こうした動き(拡張中止を求める訴訟も起こしている)は評価すべきだとは思います。しかしこの結束力と行動力が、”テロ戦争”や世界中の米軍基地が甚だしい環境破壊の元凶であり、膨大なエネルギー資源の無駄遣いであるという事実に向けられることはないのだろうかとも思います。
"Letter Calling for Cancellation of Military Base Expansion in Rare Sea Mammal’s Japanese Habitat Hand-delivered to White House" http://www.biologicaldiversity.org/news/press_releases/2009/dugong-12-03-2009.html |