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アメリカ映画 「アバター」 ストーリー全体を通じてベトナム戦争や、イラク戦争、アフガン戦争への批判というトーンが明白だ
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投稿者 TORA 日時 2010 年 1 月 13 日 17:17:08: GZSz.C7aK2zXo
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu207.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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アメリカ映画 「アバター」 ストーリー全体を通じてベトナム戦争や、
イラク戦争、アフガン戦争への批判というトーンが明白だという点です。

2010年1月13日 水曜日

◆The Messiah Complex By DAVID BROOKS 1月13日 地政学を英国で学ぶ
http://geopoli.exblog.jp/12660532/

これから映画「アバター」を見ようとしている方々は、脚本の中で起こる大きな流れは知っておくべきであろう。

どの時代にもある種の伝説がつくりだされるものだが、現代では「白人の救済者」という伝説がつくられているようだ。

これは、若い冒険家が未開の大自然の中にスリルと宝を求めて入って行くという、よくある話である。しかしこの冒険家がその場所に行き着くと、彼は高貴でスピリチャルで純粋な土着の人間に出会うのだ。そしてこの彼は彼らの救済者となり、彼らを率いて自分が来た堕落した文明に対して正義の戦いを挑むという設定だ。

映画好きの人は、このようなパターンを最初に作った「馬と呼ばれた男」(A Man Called Horse)や"At Play in the Fields of the Lord”(本邦未公開)をご存知であろう。もっとポピュラーなものでは「ダンス・ウィズ・ウルブス」や「ラスト・サムライ」などがある。

また、子ども向けのものでも「ポカホンタス」や「ファーン・グリー」(FernGully)などがある。

このようなストーリーというのはかなり使いやすいものだ。映画監督に「白人救済者伝説」というのは誰にでも知られているストーリーなので、あえてくどくどと説明する必要はないくらいなのだ。

また、このようなストーリーは、あまり社会的な面でも工夫しなくても済む。なぜならこのような映画は「環境にやさしい」ものであるために観客に受けるのだ。またこれは多文化に配慮したものであるためにアカデミー賞の審査員たちにも受けがいい。それにこれは土着の人間たちが軍産複合体を倒すストーリーが含まれることになるため、映画評論家たちにも受けるのだ。

しかし今まで作られた「白人の救済者伝説」の中でも、ジェームス・キャメロンの「アバター」ほどこれを強調して使っているものはない。

「アバター」は特に優れた人種ファンタジーである。主人公は自分の属していた文明に嫌気を感じていた白人の元海兵隊員であり、彼はある巨大企業で宇宙の奥にある星の手つかずの環境から資源を略奪し、平和を愛する原住民を追放する仕事を任されるのだ。

平和を愛する原住民たちというのは、北米インディアンやアフリカ、ヴェトナム、イラクなどの文化をあわせもったような、他の映画でも見たことがあるような、典型的な「平和を愛する原住民」である。彼らは背が高く、見事なほど細身であり、ほぼ裸の状態で生活している。そして彼らは驚くほどの運動能力を持っており、歌や踊りも上手い。

この主人公の白人の男は、彼が出会った強欲な企業の手先や血に飢えた米軍タイプの人間たちよりもこの平和を愛する原住民たちのほうが魅力的であることに気が付くことになる。

彼は原住民たちと暮らしはじめ、そして短期間のうちに彼らの中でも最も尊敬される一員となり、原住民の中でも最もセクシーな子とセックスすることになる。

主人公はジャングルの中を飛び回ったり馬に乗ったりすることを習い、最終的には原住民たちよりも根性や運動能力があることを証明することになる。彼は原住民たちが長いことと乗りこなせなかった赤い大きな鳥を乗りこなすようになるのだ。

このようなことを体験するうちに彼は目覚めることになる。平和を愛する原住民たちが自然と共に生きる存在であり、しかも彼らの体には光ケーブルのようなものが出ていて、それを馬や木につなげて会話することができるのだ。彼らは本や携帯電話、そしてレンタル映画などに毒されていないため、深く落ち着いた魂を持っているのだ。

原住民たちは、この白人の主人公の男に対して、彼自身も深く落ち着いた魂を持っているということを気付かせてくれるのだ。

原住民たちは素晴らしい身体と完全に環境にやさしい感覚を持っているのだが、彼らは自然の中に生きており、歴史を作り上げるような生き物ではないのだ。軍産複合体が彼らの住処を採鉱しようとしに来たとき、彼らには自分たちを率いてくれて、守ることを教えてくれるような白人の救済者が必要となるのだ。

そしてここで主人公が登場し、母なる地球に呼び起こされた恐竜たちの助けを借りて立ち向かうのだ。彼とその仲間である「自由を求める戦士たち」が襲いかかる海兵隊や元海兵隊たちを次々と蹴散らし、彼は最終的に究極のものを手に入れることになる??つまり原住民から受け入れられ、残りの人生を素晴らしい文化の中で過ごすのだ。

この映画が世界中でヒットしている理由はキャメロンの「白人の救済者伝説」の扱い方の上手さにあるわけではない。ジョン・ポッドホーレツがウィークリー・スタンダード誌に書いたように、「キャメロンは特殊効果に影響を与えるために、このような使い古された話を使ったにすぎない」のだ。このストーリーは世界中の観客にアメリカの兵士が殺される場面を見せるチャンスを与えることにもなるし、マクドナルドなどの会社が抱き合わせ販売できるようなきっかけも持っている。

それでもキャメロンが使ったような「白人救済者伝説」のすべてを指摘するのは、ある意味で侮辱的なものだろうか?

このような「伝説」には白人が合理主義者で技術専門家であり、植民地側の被害者たちがスピリチャルで運動能力に優れているという偏見がある。また、それは非白人たちは自分たちの正義の戦いを導いてくれるような「白人救済者」が必要であり、文盲は美徳であるという「想定」の上に立っているのだ。

またこれはある種の「諸刃の文化帝国主義」とも言えるものを生み出すことになる。つまり原住民たちは、自分たちの歴史を残酷、もしくは善良な帝国主義者たちによって形成されるのだが、いずれにせよ彼らはわれわれの自己探求のための旅の脇役となるのだ。

これはつまり単なる現実逃避なのだが、慈愛的な空想主義というのは、それをいくら特殊効果の自然の風景に置き換えても、邪悪な空想主義と同じように恩着せがましくなることがあるのだ。


◆「アバター」世界的大ヒットの政治的意味 1月3日 シネ魔
http://blog.goo.ne.jp/9syowa9/e/202c62b8d98314464d8bc8f081831f35

ジム・キャメロン監督が200ミリオン以上の経費を投入して制作した3D大作SF『アバター』が大ヒットしているというのは興味深い事実だと思います。映画の内容としては、日本でも公開されていますから皆さんご存知の通り、『風の谷のナウシカ』+『もののけ姫』+『ダンス・ウィズ・ウルブズ』+『ラスト・サムライ』といった過去の映画へのオマージュの集大成としか言いようがありません。3D技術の普及という意味では歴史的ですし、森のイメージや山のイメージ、そして「コネクション」の思想などにはオリジナリティもありますが、名作として語り継がれるレベルには少々物足りないとは思います。

 この作品の中で、興味深いのは、ストーリー全体を通じてベトナム戦争や、イラク戦争、アフガン戦争への批判というトーンが明白だという点です。資源の確保を狙って異文化への侵攻を行っているという設定は、イラク戦争とどうしても重なってしまいますし、映画の中で出てくる鉱山会社の経営者パーカー・セルフリッジという役は、どうしてもイラク暫定統治機関のブレマー行政官と二重写しになってしまうのです。このセルフリッジの役は、芸達者のジョバンニ・リビシがやっているのですが、余りに上手に「悪役」を演じてしまっているので、キャメロンの前作『タイタニック』の敵役をやったビリー・ゼーンのようにイメージが固定してしまわないか、私は心配になったほどです。ちなみに、リビシの演ずるセルフリッジは「困ったような表情」から「ネクタイの緩め方」まで、明らかに「ブレマー、そしてブッシュのイメージ」が投影されているように思えます。

 とにかく、いくら宮崎駿監督への崇拝が原点だからといっても、自然を善、人間を悪、異文化の側を善、米国の軍事力を悪、と描いたこの作品が大ヒットするというのは「ポスト911」の時代ではあり得なかったことであり、「オバマの時代」ならではの現象だと言えるでしょう。公開13日目の時点で、米国国内269ミリオン、世界全体で745ミリオンという興行収入は、異常な大ヒットです。その背景には、米国内外の「反イラク・アフガン戦争」の「気分」があるのは明白ですし、また巨大な観客がこの作品に触れることでそうした「気分」に接することになる、そうした効果もまた避けられないことのように思います。


(私のコメント)
「株式日記」でも映画批評はよくやっていたのですが、最近は政治経済問題で忙しくて映画を取り上げる事は久しぶりになります。しかしこの「アバター」という映画は3D映画で、3Dに対応した映画館でメガネをかけて見ないと3Dには見えません。3Dについては今までも様々な試みで行なわれてきましたが、いまひとつパッとしないものでした。

家電製品売り場でサムスンのテレビで立体テレビを売っていましたが、メガネをかけて見ても目が慣れないと立体に見えない。立体写真などもありますが、これもやはり目が慣れないと立体に見えない。ところが「アバター」を見た人によれば実際にそこにいるように見えるらしい。

左右の目に交互に映像を切り替える事で立体に見えるそうですが、メガネのシャッターとスクリーンを連動させて見せるらしい。家庭でも3D用のブルーレイが開発されて発売されるようですが、家庭で3Dを見ようという人が多いのだろうか? 従来の映画も3Dソフトに変換されて見る事もできるらしい。3Dもアダルトビデオなら見たいという人が多くて普及するかもしれない。

映画も家庭でも大画面テレビが普及して映画館で1800円も出してみる人は少なくなりました。しかし3D映画は当分の間は映画館でしか見られないから救世主になるかもしれませんが、映画館も3D用に設備投資しなければなりません。明るい液晶テレビに比べると映画館のフィルム映像は暗くて鮮明度も低い。

「アバター」と言う映画のストーリーは、「地政学」や「シネ魔」のブログに書かれているとおりですが、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』+『ラスト・サムライ』といった映画のパターンであり、アメリカインディアンを絶滅させてしまったアメリカ人の原罪の影を映し出しているのだろう。アメリカ人にとっては白人のキリスト教徒が人間であり、それ以外の人間は聖書には書かれていないから人間ではないとも解釈できるから、インディアンを殺しても害獣を殺した程度にしか考えなかった。

オーストラリア人やニュージーランド人がシーシェパードを支援するのは、クジラを保護する事で、過去においてアボリジーなどを狩の対象として殺してきた原罪に対する贖罪意識がクジラに対する保護運動に繋がっている。つまりクジラを保護する事はクジラを食べる日本人よりも野蛮ではないと言いたいのだろう。そのような意識が歪んだ形で出てくるのが最近の傾向だ。

しかしアメリカ人は懲りない国民だから、ベトナム戦争での失敗をイラク戦争やアフガン戦争で繰り返している。人類を絶滅できるような原爆を開発したのもアメリカ人なら、それを実際に使用したのもアメリカ人しかいない。アメリカ人はこのような原罪を背負いながら生きていかなければならないから、いずれは発狂してしまうかもしれない。

アメリカ人は広島長崎への原爆使用を戦争を早く終わらせる為と教育しているが、それならば何故朝鮮戦争やベトナム戦争で使用しなかったのだろう? 北朝鮮や北ベトナムに5,6発の原爆を使用すれば朝鮮人やベトナム人を絶滅させる事は可能だ。アメリカインディアンを絶滅させたアメリカ人なら出来るはずですが、聖書に書かれていないからと言って殺していいわけはないのだ。

「アバター」と言う映画のストーリーで思い浮かべるのは、原住民が住む地域にある貴重資源のために原住民を始末するために元海兵隊員をパンドラという惑星に派遣する。DNAを操作して原住民にそっくりに変身して潜入するのですが、いつしか原住民に感化されて彼らの味方をするようになる。映画ではこのような事を通してくるっているアメリカを告発しているように思える。

アメリカ人にとってアメリカと言う国は、神によって与えられた国家であり全地球的支配を認められたと思い込んでいる。それがグローバリズムですが、そのような神話は戦争で負けていないと言う思いがそうさせるのだろう。日本も不敗の神話が日本を神国と思い込ませたのに似ている。大帝国が辺境の地の戦争に負けてあっさりと滅んでしまうのは神話が崩れ去る為であり、日本も戦争に負けたことで腑抜けになってしまった。

アメリカはアフガニスタンやイラクでも勝つ事は出来ないだろう。9.11テロもアメリカの限界を思い知らせる出来事ですが、アメリカ人の発明した原爆をテロリストたちが使用する事を恐れている。スーツケース程度の核爆弾をアメリカに持ち込んで報復される事を恐れているのだ。目に見える敵は滅ぼす事ができるが、目に見えない敵を滅ぼす事は出来ない。

アメリカ人はアメリカ人がしでかした原罪で発狂してしまうだろう。現にキリスト教原理主義者たちは聖書に書かれたハルマゲドンが未来を予言していると信じている。アメリカは神に与えらし死国家ではなく、悪魔によって作られた国家なのだ。最近のハリウッド映画の異様な雰囲気にはついていけないのですが、ハルマゲドン的な地球滅亡を描いた映画が多い。

「アバター」と言う映画も、アメリカ人の未来観や世界観を表現した映画なのかもしれない。DNAを操作すれば人間の複製もできるかもしれない。このまま科学が暴走していけば人間は自ら作ったものによって滅ぼされるのかもしれない。しかし滅びるのはアメリカだけにして欲しいものだ。

 

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コメント
 
01. 2010年1月13日 17:31:46
アバターには自己言及性も諧謔もないが
アジャパーは自己言及による自己批判の契機を常に孕んでおり
諧謔の精神に溢れていた。

しかもバンジュンには、実際に軍国主義と戦い、大笑いで勝利した。
勇気ある知恵者だったのだ。
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、徴兵の召集礼状は受け取っていたが、徴兵検査にはきれいに化粧、女装で出かけていき、その格好を見た検査係官が激怒、検査場から追い出され、さらに検査直前には醤油を大量に(一升瓶1本分)飲み、「肝臓病」を装って徴兵を逃れている。
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ハリウッドの糞マンガ映画よりも、伴淳三郎のギャグ映画みたほうが
100倍面白いぜw


02. 2010年1月13日 18:13:51

ニクソン元アメリカ大統領が残した言葉の数々が明らかになった。それによると、
「1950年の朝鮮戦争にアメリカ参戦理由は、日本の共産化を阻止する事だ」と。
『朝鮮戦争にアメリカが参戦した理由は日本の共産化を阻止するため』
明らかになったニクソン元大統領の言葉 ? ロケットニュース24
http://rocketnews24.com/?p=22470

これは2008年1月15日に撮影されたもので、パレスチナの狙撃兵に狙われた
あるニュース番組の取材チームが逃げまどう戦慄の映像です。実際に銃弾が
近くをかすめ、伏せて逃げたり、弾が次々と発射される音や叫び声など、
狙撃兵に狙われるニュースチームのムービー、テレビの取材中
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080123_palestinian_snipers/
YouTube - Palestinians Shoot At News Crew
http://www.youtube.com/watch?v=UUJ3Y5jJHAM


03. 2010年1月14日 14:41:23
ありとあらゆる帝国は内部の腐敗によって自己崩壊する。
映画「アバター」は侵略国家(侵略する地球)側の崩壊については描写しないのだから、根本的には米国にとって無害なファンタジーであり続けるでしょう。
また、最近の災害映画も、自己破滅的な願望を満足させるかも知れないが、特に教訓的な訳で無い。
でも醤油一升瓶一気飲みは、本当に体に悪いので、命に関わる瀬戸際にしか真似しちゃいけません…、危険です!

04. 2010年11月20日 09:25:54: 9Qs0DhMZV6
キリスト教のゴッドは神ではありません。
捏造語です。

神は、そう、どこの歴史でも自然法との契約です。

人類の発生後、それ以前からの、いつの頃か分からないほど、国家や大文明やキリスト教などよりはるかにはるかに古い、自然法との契約が神の道ですが、その事実、歴史、文化の土台を抹殺したのが、拡大主義、人間主義、独善主義、優性論の人間主義の新興宗教、キリスト教やユダヤ教やイスラム教や創価学会や統一教会や靖国・日の丸の国家神道やオームや独立党や小沢党や小泉党などなどのカルト宗教教団です。

科学はガリレオの如しであり、科学を支配しカルトに都合よく用い、表向きには否定するのはカルト宗教です。TORAは、その一人のように思えます。


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