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二重スパイ犯行に衝撃 アフガンCIA基地 自爆 米政権、批判回避に躍起
2010年1月11日 朝刊
【バンコク=林浩樹】アフガニスタン東部ホスト州の米中央情報局(CIA)基地で昨年十二月、CIA要員の米国人七人が死亡した自爆テロ事件で、実行犯のヨルダン人医師フマム・ハリル容疑者(36)が、CIA工作員を装った国際テロ組織アルカイダの「二重スパイ」だったことが判明し、アフガンで対テロ戦争を進めるオバマ米政権に大きな衝撃を与えている。
米メディアの報道などによると、ハリル容疑者はアルカイダ系ウェブサイトの運営に携わっていたが、一年前にヨルダン当局に逮捕されて説得を受け、CIAの工作員に転身。アフガンなどでアルカイダの情報収集に当たっていたという。
同容疑者は昨年十二月三十日、アルカイダのナンバー2、ザワヒリ容疑者に関する重要情報があると持ちかけてホスト州のCIA基地を訪れ、自爆した。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどは九日、ハリル容疑者とみられる男が生前に撮影したビデオ声明を放映。男はその中で「イスラム戦士は信仰を売り渡さない。これはヨルダンと米国の情報機関へのメッセージだ」と述べ、自身が二重スパイだったことを明言した。
男はイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」のハキムラ・メスード司令官と並んで座り、今回の自爆テロが、昨年八月の米国の無人機攻撃で死亡したベイトラ・メスード前司令官の報復テロだったことも示唆した。
CIAのパネッタ長官は十日付のワシントン・ポスト紙への寄稿で「今回の事件は、CIA要員が兵士と同じように、アルカイダや武装勢力との戦いの最前線にいることを教えてくれた」と指摘。工作員の力量不足との批判に反論した。
また、ハリル容疑者が警備担当者から身体検査を受ける直前に自爆したと明かし、「危険を無視したわけではない」と強調した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010011102000090.html