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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu206.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本もいよいよ中国海軍に対抗して本格的航空母艦を建造するようだ。
艦載型無人偵察機を開発して22DDHに搭載して運用したらどうだろう。
2009年12月24日 木曜日
大きさは第二次大戦時の正規空母やアメリカの強襲揚陸艦と同じクラスになる。
◆新型戦車、護衛艦導入へ 10年度防衛関連予算 12月23日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122301000303.html
政府は23日、2010年度防衛関連予算編成の自衛隊主要装備品調達をめぐり、新型戦車の整備費や「空母」に近いヘリコプター搭載護衛艦の建造費を計上する方針を固めた。独自の抑止・対処能力が低下しかねないとの判断が働いたとみられる。ただ主要国で新型戦車を調達している国はなく、政府の判断には異論も出そうだ。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設関連経費のうち、キャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への代替施設に関する工事費など288億円は10年度予算案への計上を明示せず、使途を特定しない「国庫債務負担行為」に盛り込む方向。日米合意に基づく現行計画を明確化すれば、社民党の反発は避けられない。一方、米側は合意履行を求めており、結論先送りに伴う「玉虫色」の措置となる。
新型戦車の導入は現在約900両ある戦車のうち1970年代に導入した74式戦車約200両が今後5年で老朽化するのに伴う措置。
新型艦は中国の活発な海洋活動を念頭に置き、約1万9500トン、全長約248メートルと海上自衛隊で最大となる。防衛省は海自部隊の中核として運用し、大規模災害や国際平和協力活動、緊急時の在外邦人輸送での活用も想定している。
◆ヘリ搭載護衛艦からヘリ空母に近づいた22DDH 9月2日 環球閑話時事の徒然
http://blogs.yahoo.co.jp/ash1saki/60470750.html
22DDH 16DDH
基準排水量 19500t 13950t
全長 248m 198m
全幅 38m 33m
速力 30kt 30kt
CIWS 2基 2基
SeaRAM 2基 無
VLS 無 16セル(Mk41)
FCS-3改 無 有
アスロック装置 無 1式
3連装短魚雷発射管 無 2基
搭載ヘリ
哨戒ヘリコプター 7機 3機
輸送・救難ヘリコプター2機
ヘリ搭載能力 14機 11機
同時発着能力 5機 4機
同時運用可能ヘリ数 9機 4機
輸送力
3.5tトラック約50台
洋上給油能力
価格(概算要求時)1166億円 1164億円
(ひゅうが1057億円)
(いせ 975億円)
新聞報道に書かれていたスペックを16DDHと並べてみましたが、ここからだけでも、新しい22DDHの性格が判る様に思われます。つまり、16DDHが主砲こそないものの、その武装が、従来のヘリコプター搭載護衛艦の延長線上にあったのに対し、22DDHでは、よりヘリ空母としての運用と特性に合致した仕様に変化していると言えます。
例えば、16DDHではヘリがあっても無くても単独で潜水艦を探知、攻撃できる武装になっていますが、22DDHでは、アスロックも短魚雷もないので、ヘリなくしては単独で潜水艦を攻撃する事ができません。また、完成予想図から見る限りソナーシステム(OQQ−21)も16DDHに比べ簡素化が図られているようです。更に、16DDHではFCS3改とESSMにより限定的な艦隊防空も可能でしたが、22DDHでは、個艦防御用の装備のみとなっています。
その代わりに、22DDHが得たのは、16DDHに比べ40%も大きな船体と、二倍以上(4機→9機)となるヘリコプター同時運用能力と整備能力、そして、船体の大きさの割に安価な建造コストです。
16DDHの運用構想では、DDHは対潜グループの中核艦として、DDG1隻、DD2隻からエスコートされる事になります。艦隊防空指揮機能はDDGが担いますが、対潜指揮機能は、データリンクで結ばれる事で、22DDHが持つ充実した司令部機能が担う事になります。
22DDHでは、16DDHと比べ、船体の全長が52m長くなった他、舷側エレベータの採用やVLSを搭載しない事で、16DDHと比べ、エレベータ部分を除いた艦内ヘリ格納庫は、16DDHと比べて二倍以上になる筈で、そこに収容可能なヘリ数は、表面上の収容数の増加よりは、更に大きくなる事は間違いありません。また、これが整備能力の一段の向上に繋がると考えられます。加えて、この大きくなったヘリ格納庫の活用方法として車両輸送を想定しているのだと思われます。
価格面では、船体規模が40%大きくなったにも係わらず、船価は略同じです。船価の安さはDDと比べると一段とはっきりします。19DD(750億円)と比べ、船体の大きさが4倍であるにも係わらず、取得費用は、五割増に過ぎないのです。
言い換えれば、22DDHはDDのエスコートによる運用を前提とする事で、16DDHの過剰な機能を削ぎ落とし、より航空機運用に最適化した艦になったと言えるのです。
(私のコメント)
大手新聞の記事にはなっていませんが、共同通信の記事によれば22DDHの予算が通過しそうだという記事がありました。ヘリ搭載護衛艦という事ですが、見た目や大きさからすると強襲揚陸艦か軽空母なのですが、飛行甲板が約250メートルもあるのだから第二次大戦時の正規空母クラスの大きさだ。気がつくのは基準排水量の少なさと建造費の少なさだ。
用途が多目的となっているので、護衛艦としての装備は少なくしてヘリの搭載数や燃料補給艦としての機能に重点を置いたのだろう。ヘリ搭載護衛艦としては「ひゅうが」や「いせ」が建造されているが、見た目からもクラスの違うタイプになる。ミサイル戦争の時代なのになぜ空母なのかという疑問がありますが、平時における海上警備や災害救助などにはヘリなどの航空機が欠かせない。
さらに輸送艦としての機能もあるのですが、速力が30ノットと輸送艦としては速くて空母の用途として船首にジャンプ台を設けて固定翼戦闘機も発進ができるように考えているのだろうか? 用途がはっきりと定まらないから多目的大型護衛艦なのでしょう。しかし戦時になればミサイル一発で海の藻屑になってしまう時代では高価な本格的空母は無駄だろう。
アメリカにおいても大型の強襲揚陸艦は実用性が高くて席の温まる閑もないくらいであり、搭載するヘリなどの性能の向上などで対潜哨戒やハリアーなどの固定翼機も積めば洋上防空もできる。実際に作ってみると「ひゅうが」では搭載するヘリが少なくて多用途性に不足があるのだろう。
ロシアなどでも強襲揚陸艦の関心が高まってきて、フランスのミストラル級揚陸艦を輸入するというニュースがありましたが、グルジア紛争でも黒海艦隊が 26 時間かかって実施した任務を 40 分で達成できると揚陸艦を評価している。第二次大戦中においてもガダルカナル上陸作戦でも兵士は上陸できても物資が陸揚げしている時にやられている。
22DDHやフランスのミストラル級強襲揚陸艦は建造費が1000億円程度であり、用途が多用途に使えて潰しが効くので世界の主要な海軍で保有される事が多くなってきてる。イージス艦の「あたご」の建造費は1400億円ですがイージスシステムだけで750億円もかかっている。つまり船そのものよりも積んでいる装備で護衛艦の建造費用が違ってくる。
22DDHも基準排水量2万トン程度の大型艦でも1000億円程度で出来るのですが、問題は何を積み込むかで用途が違ってくる。3,5トントラックなら50台積み込んで港があれば一気に上陸させる事が出来る。港が無い所でも大型の輸送ヘリで揚陸できるし、数百名もの人員を輸送が出来る。30ノットの速度は時速55キロで海をハイウェーのように走りまわる事ができる。
対潜哨戒ヘリを積めば対潜護衛になるし、固定翼機を積めば洋上防空用空母にも使える。未来的には無人偵察機を積んで公海上からの情報収集船にも使えるかもしれない。アフガニスタンでは無人偵察機がゲリラ退治に成果をあげていますが、無人偵察機のプレデターはリアルタイムで世界中のどこでも操縦が可能らしい。空軍はすべてアリゾナ州の中央管制センターで衛星を使って電波を飛ばし遠隔操縦しています。
アメリカ軍のように世界各地に基地があれば別ですが、日本などでは22DDHのような母艦から発進させて世界各地の情報を収集したらどうだろうか? 無人機だから小型軽量で高高度を長時間にわたって滞空が出来てステルス性も高いから北朝鮮のような国を偵察するにはもってこいだ。アメリカが開発したMQ-9 リーパーは次のような性能だ。
長さ: 11 m (36 ft)
翼幅: 20 m (66 ft)
空虚重量: 2,223 kg (4,900 lb)
最大離陸重量: 4,760 kg (10,500 lb)
最高高度: 15 km (50,000 ft)
運用高度: 7.5 km (25,000 ft)
滞空時間: 14〜28時間
航続距離: 5,926 km (3,200 nmi, 3,682 mi)
ペイロード: 3,750 lb (1,700 kg)
最高速度: 482 km/h (300 mph, 260 knots)
巡航速度: 276-313 km/h (172-195 mph, 150-170 knots)
航続距離が6000キロもあれば相手国の奥地まで偵察できるし、15000メートル上空からステルス性能を持った小さな機体だから発見が難しいし、撃墜されても痛くも痒くもない。昔のプロペラ機程度の大きさなので着艦も可能だろう。場合によってはミサイルや爆弾を1,7トンも積む事ができるから無人攻撃機にもなる。
空母艦載機のパイロットを養成するには非常に長い期間と費用がかかりますが、無人艦載機なら2名のオペレーターを養成するだけで済む。有人の対潜ヘリなどよりも無人対潜機などを開発すれば非常に広範囲に索敵が出来る。日本はアフガニスタン戦争には直接参加していないが、インド洋上から無人偵察機を飛ばしてアフガニスタンのゲリラを見つけるような作戦に参加できるようになる。
MQ-9 死神、無人戦闘機リーパー