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アメリカ陸軍第1軍団の司令部がなぜ日本に?
米軍の世界的再編の動きのなかで、アメリカ陸軍第1軍団の司令部が、アメリカ本土から神奈川県キャンプ座間に移転した。
当初は難色を示していた日本政府は、またしてもアメリカ政府に押し切られて移転を受け入れたのだ。
主権国家の首都近郊に、外国の軍隊、しかも陸軍の司令部が置かれる。まさに世界でも稀に見る異常事態だ。
事情を良く知らない人がこれを知れば、日本はアメリカの植民地かと疑うだろう。
日米安保体制のもとで、米軍に守ってもらうことと引き換えに、日本は安全保障上において事実上自国の主権を放棄してきた。
米陸軍の司令部が、アメリカ本土からわざわざ首都近郊に移駐してきても何とも感じないとしたら、日本人は世界でも稀に見る「お人好し」だ。
「お人好し」の日本を全面的に自らの世界戦略、軍事戦略に巻き込んでいこうとしているのがアメリカだ。
米陸軍第1軍団は、横須賀の第7艦隊、沖縄の第V海兵遠征軍と並んで、米太平洋軍の三本柱の一つ。
だから米軍にとって第1軍団司令部を日本に置く意味は極めて大きい。
第1軍団は、朝鮮半島から中東・アフリカ東岸までの「不安定の弧」をカバーする殴りこみ部隊。
2個旅団を有し、一部はストライカー装甲戦闘車で装備した迅速機動部隊からなり、イラクへも派兵されている。
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その司令部のキャンプ座間への移転は、これまで後方支援機能しかなった在日米陸軍が、今後米軍の司令中枢を担うことを意味する。
実際、2004年9月17日付の『産経新聞』によれば、米陸軍ナンバー2のコーディ参謀次長(大将)は以下のように語った。
「将来、座間の司令部をアジア・太平洋地域の陸上部隊を総括的に運用する“準統合軍司令部”並のものにする」
さらに注目すべきことは、基地の自衛隊との共同運用に関して太平洋海兵隊司令官グレグソン中将が語った次の言葉だ。
「われわれは共同使用の基地(combined bases)を生み出すべく努力すべきだ。そうすることによって一緒に訓練し、一緒に出兵し、生活を共にすることが可能になる。今のキャンプ富士や岩国のように自衛隊が管理し、米軍がテナントとして駐屯する基地を増やすべきである」
日本全土を不沈空母と化し、そこに実戦司令部を置き、自衛隊と共に出兵することが米軍の狙いだ。
アメリカの世界戦略に加担することを拒否し、安全保障上でも日本の主権を回復していくことが求められている。