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イスラエルはイランに対し最新鋭兵器で向かう
イスラエルの新戦略
◆11月27日
イスラエルがイランを攻撃するとすれば、それは12月以降である、という指摘が10月17日号の「イスラエルは12月後にイラン攻撃? 」で紹介した記事中にあった。
今イランはウラン濃縮をイラン外で行う件で、国際社会と折衝中であり、困難な局面にはなりつつあるが、今なお結論はでていないので、イスラエルも行動には出ないであろう。その間彼らにはやらねばならない準備があり、それがこのイランからのミサイル攻撃に対処するシステムの整備だ。このシステムは来年には配備されるというから、やはりあるとしても、イスラエルのイラン攻撃は来年になってから、と言えそうだ。
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●イスラエルはイランに対し最新鋭兵器で向かう
http://www.huffingtonpost.com/2009/11/25/israel-readying-new-cutti_n_370297.html
【11月25日 Josef Federman and Steve Gutkin】
対空ミサイルシステムと2隻の核搭載可能潜水艦をもって、イスラエルはイラン、および近隣のイランの代理勢力からの反撃に対する防衛力を強化している。
ガザ侵攻時におけるハマスの火力の拠点を破壊することに失敗、また2006年のレバノン戦争時のヒズボラに対する戦闘にも失敗したイスラエルは、防衛技術の新鋭化を強化している。
このシステムは進入してくるガザやレバノンからのロケットを撃ち落とすための金属雲を発射することができ、そのテストに成功したと、製造元は発表した。このシステムは来年配備予定だという。
イスラエル軍は、アロー防衛システムの新世代を開発中、イランからのシハブ長距離ミサイルを大気圏外で撃ち落とすよう設計されている。
イスラエル軍はまた、ドイツ製のドルフィン型潜水艦を3隻保有している。また2隻を購入中だ。これらの潜水艦は核弾頭ミサイルを搭載でき、イラン沖合いの海中に潜むことができる。イスラエルは、イランが、否定はしているが、原子兵器を獲得しようといている、と言っている。ドルフィン級潜水艦が核能力を持っているかどうか、確認はされていないが、上級将校は司令官たちは、外交が失敗した際の攻撃計画を作成する作業を進めている、と言う。
このミサイル・プロジェクトにはイスラエル内に批判者がいて、その効果を疑い、あまりに高額になると指摘している。
また多くのイスラエル人は、クリントン元米大統領の最近発したイスラエルに対しする警告に同意している。それは、イスラエルの真実の安全保障は、いつでも攻撃する能力を向上させることができると言っている敵との和平を達成することで獲得できるというもの。
イスラエルの絶滅を繰り返し叫んでいるイランの核により全滅するという彼らの支配的な恐れがあるが、当面の脅威は、イランが支援しているヒズボラとハマスから来ているものだ。
イスラエル軍は、ヒズボラは兵器を3倍に増やしていると考えている。4万発のロケットは、そのいくつかはほぼイスラエル全域をカバーできる。2006年に使用された短距離ミサイルに比べて劇的な改良がなされている。
ハマスもまた昨年の冬の戦闘以来ロケットを増やしていると、上級将校は語った。ハマスは最近、60km飛翔するロケットをテストしている。これはテルアビブ地域を射程に収めることができる。
イスラエルの防衛産業は、まもなく鉄のドームを配備するようになる、という。このシステムは、飛来するロケットを捉えるカメラとレーダーを使用、撃ち落とすものだ。このシステムは大変精妙で、風、太陽、その他の条件を加味しつつ計算し直して、ロケットがどこに落下するかを殆ど即座に割り出すことができる。
ミサイルを撃ち落とすというのは、弾丸を弾丸で止めるようなものだ。しかし鉄のドームの開発者の一人である、エヤル・ロンは、彼のシステムは、迎撃体を発射し、爆発して細かな雲状に拡散するので、直接当てる必要がなくなる、と説明している。
「非常に早い速度で飛翔する標的に迎撃体を持ってくるのは大変に難しいから、このシステムは大きな利点を持っている」とロン氏は語る。
彼は、イスラエルの南部砂漠地帯での最近のテストは成功した、と言う。最終リハーサルは、12月に予定されている。
ガザからのロケット弾に何年もさらされてきたイスラエルは、この鉄のドームを歓迎している。
「10発のロケット弾発射があるような時に向いているが、戦争となったら話は別だ。そのようなシステム開発に投資するのは、破産しようとするようなものだ」、とイスラエル安全保障研究所の軍研究計画主任のガブリエル・サボニ氏は語る。
鉄のドームは、戦車数の増大、対戦車ミサイルを跳ね返す技術の施されている装甲兵員運搬車などを含むより大きな戦略の一部である。
最後の切り札は、イスラエルが確認を否定しているが、誰も疑うことの無い、核兵器である。
ガザとレバノン戦争ではっきりした戦略は、単純なもので、相手が更に攻撃ができなくなるよう圧倒的な力量でたたく、というものだ。
この政策は、イスラエルに脆弱な平穏をもたらしたが、しかし多くの犠牲の上で達成できたものだ。
軍人らは、国連のレポートにある戦争犯罪の記述を含む、ガザ戦争に対する国際社会のイスラエルに対する非難を重く受け止めていて、これが将来の戦争のあり方を縛ると考えている。
軍人らは、匿名を条件に、更なる精密兵器の開発に資源が振り向けられている、と語った。たとえば、狭い地域で損害を出せる爆弾、本当の爆弾を落とす前に市民を怖がらせる騒音発生爆弾などだ。
誰も今の平穏がずっと継続するとは思っていない。全方向に対する武力の誇示が平和な中東のたよりなさを示している。
イランは核施設に対する攻撃から防衛することを企図しての大規模な防空軍事演習を今週行っている。
イスラエルは最近、戦艦を紅海からイラン方面に移動させた。また3週間前、イスラエル海軍は、フランコップ貨物船を拿捕した。彼らは、イラン製兵器をヒズボラに向けて運ぶ途中だったと指摘している。
先週、ネタニヤフ首相は、潜水艦、ついでミサイル艦に搭乗している。このミサイル艦がイラン製兵器を押収した艦船だ。彼は搭乗員に対し獲物を押収したことを感謝し、イスラエルはイランの最初の標的であるが、「最後ではない」と語り、イランの野望は単にイスラエルだけではない、と指摘した。
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2009/11/27 (Fri) 戦略
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