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http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200911140024.html
USA
イラクで士気高まり、アフガンでは低下と報告書 米軍兵士
米陸軍のシューメーカー軍医総監ワシントン(CNN)
米陸軍は14日、戦闘激化が伝えられるアフガニスタンで米軍兵士の間の士気が低下し、武装衝突が減っているイラクでは逆に高まっているとする報告書を発表した。
昨年12月から今年夏までに、両国で実施した調査結果に基づいている。この種の報告書は2年ごとに公表されている。陸軍のシューメーカー軍医総監は、今回の報告書発表の会見で、米軍兵士は両軍事作戦への複数回の従軍でストレスを高めているとの現状を指摘した。
3、4回の従軍歴を持つ兵士は、1、2回の兵士よりかなり低い士気を感じていることが浮き彫りになったとしている。アフガニスタン軍事作戦に携わる兵士では、07年の同様調査と比べ精神的な問題を抱える人数はほぼ同じだったが、05年調査からは倍程度の水準に達しているという。数字的には、09年が21.4%、07年が23.4%、05年が10.4%だった。
イラク軍事作戦では調査は毎年実施され、今年は13.3%を記録した。07年の18.8%、06年22%からは低下基調にある。
オバマ米大統領は今年1月の就任後、アフガン駐留米軍に約2万1000人の増派を打ち出したが、兵士増加にもかかわらず精神衛生面の処置に当たる専門家の派遣数が少ないこともストレスが高まる背景要因の1つとしている。陸軍は、専門家不足に対応するため今年末までに65人の追加派遣を決めたという。アフガン駐留米軍の現有兵力は約6万5000人。同国での治安悪化を受け、オバマ大統領はさらなる増派を検討している。
報告書作成のためアフガンでは兵士との面談も実施したが、部隊全体の士気の調査では、07年、05年と比べ、士気軒昂(けんこう)とされた部隊数が半分に低下していた事実も明らかになった。07年などではこの比率は約10%だったが、今年は5.7%に後退していた。
また、米国に戻った兵士の間でも、精神的な問題を抱え、離婚を決めたもしくは検討している比率が増えていることも分かった。自殺も増えており、今年10月時点では133人を記録、昨年同時期の115人から増えた。昨年全体では140人と過去最高記録となっている。
今回の報告書は、アフガンでは兵士1500人が、イラクでは2400人が対象となり、匿名を条件に調査した。
米テキサス州のフォートフッド陸軍基地では今月5日、軍医の陸軍少佐による銃乱射事件が発生、13人が殺害される事件が起きた。イスラム教徒でもあるこの少佐は近くアフガンへ従軍予定だった。