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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu203.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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アメリカはまたベトナムと同じように、アフガニスタンに長期にわたって
介入を続け、アメリカの軍人と民間人の命を失うことになるのだ。
2009年11月9日 月曜日
◆軍基地乱射犯「アラーは偉大なり」 「自爆テロ」まねる? 11月7日 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091107-00000524-san-int
【ワシントン=山本秀也】米兵13人が死亡したフォートフッド米陸軍基地(テキサス州)での銃乱射事件で、実行犯のニダル・マリキ・ハサン軍医少佐が、犯行現場で「アラー・アクバル」(アラーの神は偉大なり)と叫ぶなど、イスラム教への傾倒を強めていたことが6日、さらに明らかになった。犯行直前には隣人に別れのあいさつをするなど、生還を期さない「自爆テロ」式の犯行だったことも浮かび上がっている。
コーン同基地司令官によると、現場に居合わせた米兵への聞き取り調査で、乱射を始める直前にハサン少佐が、「アラー・アクバルとアラビア語で叫ぶのを聞いた」とする複数の証言が得られた。犯行当時、現場にはワクチン接種を受ける米兵約300人が整列しており、発砲で次々と撃ち倒されたという。
AP通信は捜査関係者の話として、犯行に使用された拳銃が5・7ミリ口径の極めて貫通力の高い型式だったと伝えた。この拳銃弾は防弾チョッキを貫通する威力があることから米国でも所持が規制されているが、ハサン少佐は現役軍人の身分を利用し、私物として購入した。
犯行を事前に準備していたことは、身辺を整理していたことでも明らかになっている。宿舎近隣の女性は、犯行前にハサン少佐の訪問を受け、イスラム教の聖典コーランを譲られたという。
犯行にイスラム原理主義の影響が見えてきたことで、ケーシー米陸軍参謀総長は6日、陸軍内の中東系兵士らの存在に触れ、「報復を心配している」と語った。銃撃戦で負傷したハサン少佐の容体は安定しており、テキサス州内の別の病院に同日移送された。
◆ミアシャイマーの「アフガニスタン=ベトナム」論 11月7日 地政学を英国で学ぶ
http://geopoli.exblog.jp/12278093/
●アメリカの共和党の人々の間で信じられているのは、
―「アメリカはベトナム戦争の初期には苦戦していたが、一九七〇年代に入ると勝利の目前までいった」
―「ところが民主党が反戦運動に屈してしまい、彼らがフォード(共和党)政権に南ベトナムへの援助を全て打ち切るように圧力をかけたために、一九七五年に北ベトナムに負けた」
●というものだ。
●「共和党史観」によると、この決断がベトナム戦争に負けた決定的なものであることになる。
●最近ではベトナムからどの教訓がアフガニスタンに活かせるのかという議論が盛んに行われている。
●そして共和党は、また無能な民主党が変な決断をするおかげで負けるのじゃないかとヒヤヒヤしているのだ。
●彼らはたしかに今までの八年間失敗していることを認めているが、今回は優秀なマクリスタル将軍が登場したから間違いないと思っている。
●ところが問題はマクリスタルが戦略を実行するアフガニスタンにあるのではなくて、アメリカ国内にあるのだ。
●なぜならアメリカの議会とホワイトハウスは、マクリスタルの要望にはあまり熱心ではない民主党によって支配されているからだ。
●ところが以上のような共和党側の言い分には二つの大きな間違いがある。
●まず一つ目は、1970年代初期にはアメリカは勝利の目前まで行っていない。
●当時の南ベトナムは自立できるような状態ではなかったし、アメリカの強力なエアパワーなしでは何もできなかったからだ。これでは「勝利目前」とは言えない。
●これはアフガニスタンでも一緒で、アメリカはタリバンを決定的に倒すことはできないし、無力なカルザイ政府のおかげで永遠に彼らを支援しつづけなければならないことになっている。
●しかしベトナムとアフガニスタンで勝利できたとしても、二つ目の重要な間違いがある。それは「勝利は何も生み出さない」という事実だ。
●一九七五年のサイゴン陥落でアメリカはたしかにベトナム戦争に負けたのだが、これは当時のアメリカの世界におけるバランス・オブ・パワーのポジションを変化させたわけではない。
●ドミノ理論もベトナムがカンボジアや中国と戦争をすぐ開始したことによって嘘であることが証明されてしまった。
●さらに重要なのは、アメリカはベトナムに負けてもソ連との競争にはほとんど影響がなく、逆にソ連がサイゴン陥落の14年後に崩壊したほどだ。
●アメリカにとっての本当の悲劇は、その戦争に「負けた」ことにあるのではなく、そもそもそれに「関わってしまった」ことにあるのだ。
●1965年から1975年までアメリカ軍に従軍した人間の口からはなんとも言いがたいことなのだが、やはりこの当時の反戦運動は正しかったのだ。なぜなら北ベトナムが南に侵攻して統一しようと、アメリカのポジションにはまったく影響がなかったからだ。
●つまり5万8千人のアメリカ兵と2百万人のベトナム人は不要で馬鹿げた戦争のために死んだことになる。
●これと同じことは、今日のアフガニスタンにも言える。
●マクリスタルと共和党の人間たちは、タリバンが勝利したらアルカイダに活動拠点を与えてしまい、これが次の9/11事件につながってしまうので増派が必要だと主張している。
●しかしこの議論の大きな間違いは、アルカイダは隣のパキスタンに隠れているので、そもそもアフガニスタンで何が起ころうと関係ないという点だ。
●マクリスタルの戦略作成を手伝ったCFRのスティーヴン・ビドゥルは最近上院の外交委員会で、パキスタンのほうが遥かに重要だと発言している。
●これはつまりアフガニスタンは全く関係ないということだ。ベトナムの時と同じように、アフガニスタンで勝利するかどうかはアメリカにとってそもそも関係のないことであることがこれでよくわかる。
●よって、アメリカはあっさり負けを認めてアフガニスタンから撤退するべきなのだ。
●もちろんオバマ大統領はこんなことを実行できないはずなので、1965年のリンドン・ジョンソン大統領がベトナムに対してしたように、アフガニスタンへのコミットメントを強めるはずだ。
●両方のケースで鍵となったのは国内政治である。ジョンソン大統領が増派を決めたのは共和党に「ベトナムを失った」と批判されたくなかったからだ。同じことは1940年代のトルーマン大統領が「中国を失った」と批判されたことにも言える。
●オバマ大統領や民主党の仲間たちはこれと同じことで、いまアフガニスタンから逃げ出したら共和党に「テロから逃げて安全を失った」と言われて選挙に勝てなくなってしまう。もちろんオバマは絶対にこれを拒否するつもりだ。
●そしてアメリカはまたベトナムと同じように、アフガニスタンに長期にわたって介入を続け、よい理由がないにもかかわらあう、アメリカの軍人と民間人の命を失うことになるのだ。
◆米軍の残虐を告発する「冬の兵士」 11月6日 高世仁
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20091106
「冬の兵士」らが語るイラク、アフガンの戦場の実態を少し紹介したい。
彼らの証言に共通するのは、「交戦規定」が無視されていることだ。「交戦規定」には、敵対勢力と軍事目標しか攻撃してはならないと書かれているのだが・・・。
「住宅街で発砲されると、自分を守るためには、どこに敵がいるか確認しないまま撃ってしまう。自分の命を守るか、規定を守るか」
「銃撃があったが、どこから撃たれたか分からない。確認しないまま、民家にロケット弾をぶち込んだ」
「従軍記者がいると『交戦規定』どおりに行動するが、カメラがいなくなると規定は無視された」
「パトロールは午前3時ごろ。現地の民家のドアを蹴破り、女性も子どもも含め、寝ている人をたたき起こして縛り上げる。家捜ししてワイヤを持っているだけで怪しいと、テロリスト扱いしたこともある。破壊が終わったあとに、情報がまちがっていたという知らせが入るのは日常茶飯事だ。我々がうらまれて当然だ。」
「敵が見えない、すべてが敵に見える」
「イスラム風の衣装のものは自動的に撃ってよいと司令官が言った」
「普通のスピードで米軍のそばを通りかかった車を、自爆テロ犯と思って撃って殺した。」
「10人テロリストを殺したと報告したが、みな民間人だった」
「モスクに向かって銃撃を命じられた。そこに敵がいる証拠もないのに」
モスクに銃撃する実写映像がある。http://WWW.youtube.com/watch?v=vv7zg7Q06hcこの6分50秒くらいから米軍がバリバリと機関砲でモスクの尖塔を撃つのだが、これは「うさばらし」だったという。さらにモスクに向けて砲撃するシーンでは米兵の歓声が上がる。私が観ても衝撃的な映像だが、イスラム教徒が見れば卒倒してしまうかもしれない。
「冬の兵士」たちは言う。
「米軍は撤退するしかない。米軍の存在そのものが問題」
「敵を殺すより速いペースで敵を作っている」
「一番大事なことは、社会の再建と秩序の復活を妨害している米軍を撤退させ、損害の補償をすること」
きょうのニュースで、アメリカの基地で、イラクアフガンに送られる予定の軍医が乱射事件を起こしたことを知った。この基地では帰還兵の精神障害に対処していたこと、この軍医がイラク・アフガン侵攻に強く反対しているとの情報しか入っていないが、米軍のテロ戦争の「病理」が噴出したと言えるかもしれない。
(私のコメント)
アメリカのテキサス州の陸軍基地で、陸軍少佐の銃乱射事件がありましたが、イラクで起きているテロ事件がアメリカ国内にも波及してきたと見るべきだろう。犯人の陸軍少佐はイスラム教徒でありイラク派遣を間近に控えていた。犯人の陸軍少佐は「アラー・アクバル」と叫んでいたそうですが、犯人の意図もテロである事は明らかだ。
オバマ大統領はイラクからの撤退を公約して大統領選挙で当選したのですが、逆にアフガニスタンへの増派を検討しているなどで支持率が低下している。イラクよりもアフガニスタンは山岳地帯なので戦闘が困難でありゲリラ側に有利な地形だ。アフガニスタンは1800年代に大英帝国との戦いで独立を勝ち取った国であり、ソ連の軍事侵攻を撃退している。
アメリカと言う国は歴史に学ぶと言う姿勢が無く、ベトナムの二の舞いをイラク・アフガニスタンで侵そうとしている。アメリカ政府の言い分としてはアフガニスタンがテロの拠点になると言う事ですが、アメリカ軍がやっている事はテロリストを殺した人数よりも、新しくテロリストを作り出す効果のほうが大きいだろう。テキサスで起きた陸軍少佐の銃乱射事件はまさにテロがアメリカ本土にまで拡大している。
アメリカ国内にはイスラム教徒が700万人いるということですが、彼らが一斉に黒人暴動のような騒ぎを起こしたらどうなるのだろうか? ヨーロッパにはもっと沢山のイスラム教徒がおり、文化的な摩擦を起こしている。アメリカがなぜそれほど中東に関与するのかと言うと石油があるからだろう。アメリカにとって石油は命の水であり、血を求めるドラキュラのように中東に軍を進めた。
ベトナム戦争ではジャングルが米軍の障害になりましたが、アフガニスタンでは険しい山岳地形が障害になっている。地続きだったソ連ですら10年も戦って多くの損害を出して撤退した所だ。イラクには石油があるがアフガニスタンには何も無いし、アメリカにとってアフガニスタンはどうでもいいような国なのですが、9・11テロのメンツの為に報復として軍を出した。
ミアシャイマーが「アフガニスタン=ベトナム戦争論」でアメリカ政府を批判していますが、ミアシャイマーはイラク戦争にも反対してきた学者だ。イラクにしても米軍兵は砂漠の中の軍事基地に閉じこもっているだけで制圧しているのは線と点だけだ。米軍車両が通ると路肩爆弾が破裂して装甲車両をふっ飛ばしている。米軍の死者が最近は減ってきていますがパトロールを止めて都市部からも引き揚げたからだ。米軍は州兵などのパートタイムの兵士であり本格的な作戦能力は無い。
高世氏のブログになるように米軍兵士の士気の低下と荒廃は酷いものらしい。ベトナム戦争の頃のような自由なマスコミの取材も制限しているから、アメリカの国民もイラクで今何が起きているかを良く知らない。テロリストがいるという情報だけで民家を一軒吹き飛ばしてしまう。米兵が殺しているのは多くが民間人であり、家族を殺されたイラク人やアフガニスタン人はテロリストになって行く。
オバマ大統領は共和党に批判を恐れて撤退も出来ないし、増派も国民の批判があって躊躇している。撤退も増派も出来ないジレンマに立たされていますが、大統領就任直後に即時撤退させるべきだった。撤退すると言う選挙公約で選ばれたのだから反対勢力を抑えることができたはずだ。しかしアメリカ軍としては敗戦を認めたくないから増派を要求している。
戦前において日本軍が中国に深入りしていったのと良く似ていますが、いったん軍を出した以上は負けて撤退をする事は軍としてはしたくないだろう。ベトナム戦争の時もベトナム帰還兵は負けたことで白い目で見られるようになり、浮浪者になったものも少なくない。大義なき戦争は兵士の心を荒廃させて帰還してもPTSDに悩まされる。
ベトナム戦争でカンボジアやラオスといったゲリラ側の聖域がありましたが、アフガニスタンでも隣のパキスタンに逃げ込んでしまえば手も足も出ない。イラクでもイランやシリアに逃げてしまえばゲリラはいつでも体勢を立て直せる。これではアメリカ軍もイタチゴッコニなり米軍兵士の命と国防予算が無駄に失われていく。
リーマンショックなどを見れば分かるようにアメリカの国力は急速に衰えが見られる様になり、ドルの価値も下がり続けている。60年代から70年代のアメリカはベトナム戦争をしながら月にも人を送り込めましたが、今ではスペースシャトルもポンコツになって飛ばせなくなってしまった。大帝国の終焉は僻地における敗戦から始まるのであり、アメリカもアフガニスタン撤退から10年くらいで滅亡するかもしれない。
ミアシャイマーが言うようにアフガニスタンで勝ったところでアメリカにとっては何の意味も無いのであり、負ければ国論が分裂して国家そのものが分裂の危機に晒される。経済力も急速に衰退して国防予算も無くなり、国内で反乱が起きても押さえきれるのだろうか? アメリカとか中国などでは日本では考えられないような暴動がよく起きます。60年代の黒人暴動や92年の黒人暴動はその前兆のようなものだ。
日本では沖縄の米軍基地問題がありますが、10年か20年以内にアメリカ軍は東アジアから撤退して行くだろう。そうなると中国の軍事拡大に対して対抗できる国は日本ぐらいしかなくなる。そうなれればアメリカも日本に対して核武装をして中国に対抗しろと言い出すだろう。普天間基地の問題は日本に自立を促すものであり、田中宇氏は言うようにゲーツ長官は基地反対闘争に火をつけに来たのだ。
親米ポチ保守派は国際情勢の変化を読めずに梯子を外される事になるだろう。日本がアメリカに擦り寄ることはアメリカにとっても迷惑な事であり、自主防衛の愛国保守派が日本をリードしていかなければならない。テキサス州の米兵のテロは海外の米軍基地でも起きることであり、荒廃した米兵は地元の人に暴行を働くようになるだろう。米軍内部でも海兵隊は厄介者であり嫌われている。だから嘉手納基地の空軍は海兵隊との統合に反対している。
◆【宮家邦彦のWorld Watch】昔のイラクは今のアフガン 10月15日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091015/mds0910150811001-n1.htm
英タイムズ紙のベテラン記者は、アフガニスタンを「王位を目指す男たちの軍隊の墓場」と書いた。かの地ではアレキサンダー大王の時代から、戦いは数少ない産業の一つであり、生活の一部でもあったのだ。
その後もフン族、モンゴル、ムガール帝国がアフガニスタンに侵入しては撃退され、去っていった。もちろん、大英帝国、ソ連もあの地を長く征服・統治できなかった。米軍やNATO軍だけが例外だと信じるのはあまりにナイーブである。
(私のコメント)
バカなブッシュ大統領とナイーブなオバマ大統領のせいで、アメリカ大帝国は歴代の帝国のように滅び去っていくのだろう。愚かな者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ。アメリカ人も馬鹿だから歴史を知らない。だからオバマ大統領が来ても適当にあしらって返せばいいのだろう。いずれアメリカは近いうちに滅びるのだ。