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9.11:私の投稿に対する非常に有益ないくつかのコメント
先日の拙稿に
http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/467.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2009 年 11 月 02 日 04:30:52
WTCビル破壊:元NASAの幹部エンジニアによるサンディエゴ大学での講演
お読みの方からいくつかのコメントを頂戴しました。ありがとうございました。
その中でいくつか興味を引いた、非常に重要と思われるものがありますので、ちょっとだけですが触れてみましょう。(コメントをいただいた人には申し訳ないのですが、その一部だけを抜粋しています。)
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●公式説は到底受け入れられない専門家で、かといってサーマイト説にも与していない人たちもいる。いわゆる真相解明グループが、真性のものか、当局お特異 の情報操作戦略の一環によるものかは、政府説に異を唱えながら、かつ、サーマイト説にも工学的、科学的に批判をしている専門家を招来して議論をしているか否かがそのリトマス試験となる。
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「公式説は到底受け入れられない専門家で、かといってサーマイト説にも与していない人たち」というと、私がすぐに思い浮かべるのが筑波大学の磯辺大吾郎准教授です。
(参照)
http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~isobe/progressive.html
http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~isobe/wtc.html
私は、2007年9月に初めてこの磯辺准教授の「支柱バネ」説を、新聞の紹介で読んだ際に、「また新たなタイプの誤魔化しか!」と感じ、ろくに本人の論文も読まずに阿修羅で散々に悪く書いてしまいました。そのあとで、落ち着いて准教授の論文を読んで、彼がFEMAやNISTなど、アメリカのいわゆる公式説に対して大きな疑問を持ち、自分が研究を行っていた「支柱バネ」を利用したビル解体方法をヒントに、FEMAやNISTとは独自に崩壊プロセスを仮定してみたことを知りました。私がそのような過程を調べもせずに、表面だけで悪く書いてしまった態度は間違いでした。(磯部先生は阿修羅などごらんにならないでしょうが、申し訳ないことをしてしまいました。)
そしてその後、阿修羅で次にように書きました。
http://www.asyura2.com/07/war97/msg/155.html
ついでに、ひょっとすると、先日の筑波大准教授の研究はある意味で評価すべきかも
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●もちろん彼の仮説では第2ビル崩壊で起きた様々な事実を、部分的にはともかく、その多くを解明することは無理で結局は誤魔化しでしかないとは思っていますが、しかし、今までの「公式説」ではもう通用しないという認識が日本の研究者の中に生まれることは、ひょっとしたら大いに評価できることなのかもしれません。
むしろこのような《流れ》こそ大切なのでしょう。ここは「爆破解体ではないからダメだ」といった態度ではなく、逆にこの磯部准教授のような研究者がきっかけになって、他の研究者からも今までに無い自由な形での仮説と研究が様々に出てくることを応援した方が良いのかもしれません。
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思いっきり振り上げたコブシで頭をかきかき書いた投稿です。阿修羅投稿は一度出せば消すことができませんのでこんなときには困ってしまいます。またこれは想像ですが、磯部准教授には、この自説の発表だけでも、相当の圧力や摩擦が起こったのではないでしょうか。欧米では言論と学問研究の自由を尊重する空気がまだ大学や研究室内で少しでも残っているのですが、日本ではなかなかそうもいかないでしょう。
漏れ伝え聞くことろによれば、リチャード・ゲイジの日本公演を主催する人々が、「爆破解体」には反対しているがFEMAやNISTの事件への対応も批判的に見ている複数の研究者に講演への出席やゲイジとの会見を頼もうとしたようですが、やはりあまりうまくいかなかったようです。まだ「時期尚早」といったところなのでしょうか。(それなりに立場を持つ人達ですので誰かを明かすことができませんが、貿易センタービル崩壊について研究をしてきちんとした論文にして発表している人です。まあ今のところは仕方の無いことでしょう。)
私としては、「公式説」への疑問を公言する専門家が、日本の隅っこからでも良いですから、一つのグループとなって登場し、それがある程度に広がって、本当にまじめな議論が活発化する中から、初めて中立的な場で考えの異なる人同士の討論が形成されていくのではないかと思っています。リチャード・ゲイジの連続講演がその触媒になれば良いが、と願っています。それまでは、本当に理性的な専門家同士の討論は難しいでしょうね。残念ですが。
ただし、引用させていただいたコメントの方が、
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●量子力学はわれわれの常識には,真っ向から反対するが,数学的には,批判が不可能なものだ。量子力学の枠組みの時代に、デカルト的科学で説明を試みるのは,常識にかなっているようにみえるが、実は、欺瞞である,ウソである、トリックである、ということと同じだ
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と書いておられるのには首をひねります。申し訳ありませんが、少しだけ書かせていただきます。
「数学的には」とお書きなのですが、量子力学の正しさは数学的だけではなく物理的な事実を通してすでに確認されていることだと思います。それにしてもここで量子力学をお出しになったことの意味もよくわかりません。ツインタワーの崩壊に量子力学が応用できるのでしょうか? 吹き飛んだ巨大なガレキは「トンネル効果」だった、とか?崩壊後に発生した粉塵の雲は量子論的な不確定性によるものだった、とか? まさか、ねえ。
「デカルト的科学」というのはニュートン力学(熱力学を含む広い意味で)のことでしょうか? もしそうだそして、それで説明を試みることが「欺瞞である,ウソである、トリックである」と、どのように断言できるのかもまた私には理解不能です。スペースシャトルはもちろん火星に探査衛星を飛ばすことだって、ニュートン力学の範囲でしょう。本当に「デカルト的科学で説明を試みるのは、…、欺瞞である、ウソである、トリックである」となるのかどうか、いっぺん、9.11の問題とは切り離して、他の理学や工学の専門家の人とお話になってみてはいかがでしょうか。それともそれは9.11事件に限って通用するとおっしゃりたいわけでしょうか?
あるいは、私の論の進め方についておっしゃっているのでしょうか? 私はこの方とは違って科学者でも技術的な専門家でもありませんので、独自に何かの説を立てるような能力はありません。これをお読みの大多数の皆さん方といっしょです。ですから、いままでに言われているさまざまな論を、事実と照らし合わせながら、とうてい信用できないものから消していく「消去法」以外にできることが無いのです。この点については後でまた触れましょう。
次に行きましょう。このようなコメントをお寄せの方もおられました。
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●「爆破」された、という言い方自体が、洗脳の第一手段じゃない?「破壊」されたという中立語に修正をしないなら、まあ情報操作でしょうね。爆破されたという言い方では,当然、われわれは爆発物が使われた、という理解に閉じ込められるわけだからね。うまいねどうも、先方さんは。
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いや、実は、『「爆破」された、という言い方自体が、洗脳の第一手段』となる可能性は常にあるのです。これは最も警戒しなければならないことです。一つの呪文で洗脳を受けてしまった人々を、別の呪文で再洗脳することは絶対に避けなければなりません。「言葉」による呪縛にはよほど注意しなければなりません。その点は、この方のおっしゃるとおりですし、いわゆる「真相解明」を叫んでいる人達に、最も注意してもらいたいことなのです。
一般的に、論を進める方法として
(1)まずいくつかの事実から一つの説を仮定し、その説が正しいことを証明するために他の事実を調べ、その説で事実を説明する努力をする。
(2)まずいろんな説を聞き、一方で事実を収集してそれらの説と突き合せていき、いくつかの事実を説明し得ないような解説を次々と切り落として、「より正しい説明」の範囲を狭めていく。
(3)事実など気にせずに「論をもって論を論ずる」態度に終始する。
非常に大雑把ですが、このような分類ができると思います。
私は、(3)の人達は基本的に相手にしていません。これはギリシャ時代の科学、あるいは単なる宗教です。そのような論の進め方を好むタイプの人にとって、たしかに「爆破された」という言い方はヤバイでしょうね。単にアタマからはねつけるか「洗脳」になるかのどちらかでしょう。またこの種の人達にとっては「真偽の判定」よりも「善悪の判定」の方が容易であり、まず、「善悪」を決め付けておいて、「善だから本当である」「悪だから嘘である」という転倒した判断をする傾向が強いようです。
(ご参照)
http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/354.html
「トンデモ本の世界W」の大沈没W(終ったね):番外 「真偽」の判断と「正邪」の判断
確かに「理論的な要請」から仮説を立ててそれを証明していく方法論もあります。しかしその場合でも、相対性理論のように、最終的にはやはり実験や観察による事実の確認で証明できるものではないでしょうか。仮説を限られた事実と理論的な正しさだけで証明しえた科学者がいたかどうか、私は知りません。またそれが論の進め方として正しいのかどうか、私にはよくわかりません。たぶん間違っていると思います。
また、いわゆる「公式説」を含めて、9.11について議論する人には、やはり(1)のタイプの人が多いように思えます。ただしNISTは違います。彼らは「ツインタワー崩壊開始以前の解説」をしていますが、「ツインタワー崩壊の解説」をしていませんので、説もへったくれも、最初から何も持っていないのです。
たとえば「パンケーキ」のFEMA、「パイルドライバー」のズデネック・バザント博士、「ビーム兵器」のジュディ・ウッド博士などが、典型的にこのタイプのようです。確かに、自分が狙いをつけた仮説の深め方は鋭いように思いますが、どうもこの種の人達には、自説に都合の悪い事実に出くわすと、無視する、あるいはあいまいな説明だけでスルーするような癖があるように思います。私はどうもこの手の論の進め方をする人を信用する気にはなれません。
私としては、自分の説を作ることができるほどの能力はありませんから、(2)の態度を貫いています。間違いないと思われる事実の記録を集めることくらいなら、私の能力の範囲で可能ですので。私のウエッブサイトを覗いていただければお分かりになるはずです。ひょっとすると「童子丸は爆破解体説に有利な事実ばかり集めているのではないか」とお疑いの方もおられるかもしれませんが、そのような方は、どうかご自分で「爆破解体説に都合の悪い事実」をお探しになって、具体的な形でお示しください。
(ご参照)
見ればわかる911研究 メニュー
http://doujibar.ganriki.net/00menu.html
9.11事件の真相の究明は宗教じゃないのですから、「初めに○○ありき」はすべて拒否すべきです。「初めにパンケーキありき」も「初めにパイルドライバーありき」も、「初めにビーム兵器ありき」も、「初めに水爆ありき」も、そしてもちろん「初めに爆破ありき」も、すべてことごとく間違っていると思います。まとめて言うなら、「初めに結論ありき」という論法は、それがいかなる結論であっても、私は絶対に信用しません。ですから私は、事実を調べてみて、もしそれまでの理解の仕方や言い方に間違いを発見したら、必ずそのたびに修正して書き直しているのです。
科学者でも何の専門家でもない大多数の我々にとっては、「初めに事実ありき」でしょう。「人の言葉を信じる」のではなく「事実を観察して理解して納得する」というプロセスこそが、最も大切です。そのプロセスを大切にしているのかどうか、だけが、虚実の分かれ目になるように思います。これだけが、《人々に情報操作し、洗脳し、「一つの理解」に閉じ込める》ことを防ぐための、唯一の方法だと思います。
これは、今から、特に「真相解明」を叫ぶ人達には厳重に注意してもらいたいことです。(いわゆる「公式説」は、いままで散々に《人々に情報操作し、洗脳し、「一つの理解」に閉じ込めて》きたわけで、いまさら注意もへったくれもありません。ほっときます。)
ご紹介したようなコメントをいただくことは、議論を活発にし真相を追究していくうえできわめて貴重なことです。単に「爆破説だからダメ」「爆破説じゃないからダメ」「パンケーキだからダメ」「パンケーキじゃないからダメ」「ノープレインだからダメ」「ノープレインじゃないからダメ」「水爆説だからダメ」「水爆説じゃないからダメ」等々、等々は、子供のけんかと変わらないレベルでしょう。日本での9.11に関する議論も、そろそろ子供のけんかから脱却する必要があります。
こういった非常に有益なコメントを頂戴した方々に深く感謝します。