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「トンデモ本の世界W」の大沈没W(終ったね):第2部 その@ 真偽基準、93便、ペンタゴン
●さて、前回の投稿では、「トンデモ本の世界W」から「民主党を汚染するトンデモ説」という記事について、この記事と雑誌が『9.11テロ疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか』を何の根拠も示すことなく「トンデモ」と決め付けて、主要な著者である藤田幸久議員を侮辱し中傷した事実を取り上げました。
しかし、この本の共著者の一人となった私としては、これで済ませておくわけにはいきません。今回から私もこの本自体から離れて、この記事の中で藤田議員の本とは無関係に勝手に展開されている9.11事件に関する認識を、9.11事件の事実に基づいて軽く軽く検証してみたいと思います。
ただその前に、少々たいくつかもしれませんが最も大切な点に触れておきましょう。今後の私の話がすべて、今回述べる原則の上に立って展開されることになるからです。
以下、私の述べることについて、詳しくは次の私のウエッブサイトをご覧ください。
http://doujibar.ganriki.net/01b-trueorfalse.html
●何をもって「真」となすか、なんて言い出すと、なんだか宗教っぽくなってしまいます。しかし「真か偽か」の基準は、人間の判断の大原則ですから、9.11事件のような歴史に残る出来事を考える際に避けて通るわけにはいきません。
しかし困ったことに、我々一般の人間は神でも聖人でもありませんから、そうそう簡単に「○○は真実である」と断定できるわけではありません。まして9.11事件については、9.11委員会報告書の原稿を書いた人自身の筆から「アメリカ政府と政府機関によって委員会に提出された情報はほとんどが嘘だった」なんて、ものすごい告発が、報告書の刊行後わずか5年で出てしまった、なんて、情けない状態なのです。今後もはや、その告発で「嘘」とされた内容以外でも、9.11委員会報告書に書かれてあることを無条件に「真である」などと断定できなくなっちゃいましたね。困りましたね。
ここで我々は、何をもって真偽の判断の基準とするのかを考え直す必要があるでしょう。もちろんですが「何がどうあろうとこれを信じる」という態度は、宗教でなら必要なのかもしれませんが、9.11事件は宗教的な出来事ではありませんので私は無視します。
(A)「真偽」判断の大原則
「何が真か」をいうことに比べると、「何が真ではないか」を判断するのはずっと簡単です。《事実に反するもの》《事実を説明し得ないもの》を一つでも含む説明があるのなら、それを「偽である」と判断できるからです。その場合、
【A-1】もしある説明が一つの事実と矛盾する場合、その説明は矛盾がなくなるまで修正されなければならない。その修正が為されれば少なくとも「偽ではない」と判断できる。
【A-2】もし科学的な原則に照らして修正が不可能な場合、その説明は「真とはなりえない」として放棄され、あるいは少なくとも「凍結」されなければならない。
【A-3】もしある説明が、それと矛盾する事実を意図的に無視して、あるいは事実を捏造して「真である」と主張されるなら、その説明は「虚構である」と判断され、否定され放棄されなければならない。
神ならぬ我々が、確実に「真」を追求できる方法は、一つだけでしょう。虚構の説明を一つ一つ否定し消去し、事実に照らして修正を繰り返しながら「偽ではない」範囲をどんどんと狭めて「真」に近づけていくことです。
さて、その際に最も大切なものは、言うまでもなく「事実」です。では、我々は何をもって「事実である」と判断すべきなのでしょうか。
(B)何をもって「事実」とすべきか
9.11事件は次のような特徴を持ちます。
●物的証拠が米国政府機関とニューヨーク市当局によって破壊(あるいは隠匿)されたため、客観的に確認できる物証が極めて少ない。
●歴史上に起こった重大事件の中で、唯一例外と言ってよいほどに、客観的な評価が可能な、ビデオや写真の映像資料にあふれている。
そこで、何を事実とするのか、という点について、次のことが言えるでしょう。
●確実に「事実」を判断できるデータは、ビデオや写真の映像資料の中に多く含まれる。しかし、それも常に偽造や被写体の捏造の可能性をはらむため、その扱い方には慎重を期する必要がある。映像資料で記録される現象が事実であると判断する際の基準は、
【B-1@】一つの画像で捕らえられているある現象が、別の場所からの別のカメラによる映像でも明らかに確認できること、
【B-1A】それらの映像に記録される現象に矛盾が無く(ただし光の具合などによる色調の違いやカメラの性能による違いなどを除く)明らかに同一のもの、あるいは同種のもの、あるいは連続したものであると確認できること、
【B-1B】被写体が通常の手段で輸送や移動が可能であり、被写体捏造の可能性をゼロと断言できない場合、その実物が存在するか、あるいは映像と附合した正確な分析記録が存在すること。
●映像資料以外のデータについては、
【B-2】事件とは無関係に作られた、建築や飛行機に関する資料やデータは、上記の映像資料と一致する、少なくとも矛盾しない範囲でのみ、「事実である」と判断する。
【B-3】アメリカの公的機関がまとめた報告書、公表されたデータや文書資料、および目撃者の証言に関しては、事実と判定できる映像資料と一致する、少なくとも矛盾しない範囲でのみ、「虚偽ではない」と判断する。
●いくつかの説明がおよその形ででも出来上がったあとに、新たに公表されたデータについて(いわゆる「後出し証拠」に属するもの)
【B-4】映像資料、文書資料、証言、音声その他によるデータが、真偽の議論が十分に進行して以後に公開された場合、それはすべていったん「疑わしいもの」とみなし、確実な事実とみなされる資料との比較・対照によって真偽を判断しなければならない。
こうして、事実に基づいて物事の真偽を判断する基準を明確にしておきます。
【B-3】について補足しておきます。アメリカの公的機関によって作られた報告書、公表されたデータや文書資料については、なにせ、アメリカの国家と議会の威信をかけて設置され9.11委員会に対して為された国家機関の報告と証言のほとんどが嘘だった、なんて、報告書作成の責任者が暴露するご時勢です。「人を見たら泥棒と思え」にならって言うなら「米国政府の報告を見たら嘘と思え」。私は徹底して上の【B-3】の原則を貫くことにします。また【B-4】の典型が、The Ground Truth: The Story Behind America’s Defense on 9/11で、9.11委員会でゼリコウ氏とともに上級スタッフとなったファーマー氏が、「米国政府機関の嘘」告発の根拠とした「新たな証言テープ」の類です。後から出てくるものはまず疑えが基本でしょう。新旧の資料のどちらかが嘘か、あるいは両方とも嘘かのいずれかですね。
ではいよいよ、UA93便墜落現場、AAペンタゴン77便激突現場、WTCツインタワー、WTC第7ビルについて、と学会さんのご認識の具合を、一つ一つ検討していくことにしましょう。
※ 「信じなければならない」「信じないやつは○○だ」などという宗教論議は、この際すべてお断りします。
【UA(ユナイテッド航空)93便墜落現場】
●と学会の山本氏は、例の記事でこれには全く触れていない様子です。まあ、とうてい触れる勇気は持てないでしょうね。具体的な事実については、阿修羅誌面では長くなりすぎますので、こちらをご覧ください。
『初めに事実ありき』
(1) http://doujibar.ganriki.net/in_the_biginning_were_the_facts-1.html
(2) http://doujibar.ganriki.net/in_the_biginning_were_the_facts-2.html
(3) http://doujibar.ganriki.net/In_the_biginning_were_the_facts-3.html
(4) http://doujibar.ganriki.net/In_the_biginning_were_the_facts-4.html
物理的事実 vs 真っ赤な嘘
http://doujibar.ganriki.net/01c-physicalevidence.html
もちろんですが、私は上記サイトで先ほどの【B-1@】【B-1A】の基準に合った映像のみを事実として取り扱っています。そしてその事実に基づく限り、このペンシルバニア州シャンクスビルの草原は93便の墜落地点ではありえない、という以外の結論は出ません。
あの「93便墜落現場」近くにある森や墜落地点の地下から、いくつかの「機体の破片や部品」やさまざまな「遺留品」そして「乗客乗員のDNA」が発見されたという報告があります。しかし、「機体の破片や部品」は写真のみであり、その被写体が本当に93便が墜落した際の破片であるという断定は不可能(【B-1B】)です。「機体の90何%かが発見された」というFBIの報告などもとうてい信用に値せず(【B-3】)、です。さらに「このペンシルバニア州シャンクスビルの草原は93便の墜落地点ではありえない」以上は、公式の見解の根拠となっている他のいかなる資料や情報もまた信用に値せず、捏造とみなさざるを得ない、と言うしかありません。(【B-3】、【B-4】)
いうれにせよ「シャンクスビルの草原は93便の墜落地点である」とする説明が偽であることだけは確実です。それを修正しようともせずに吹聴するなら、それは「虚構である」と判断され、糾弾され放棄されなければならないでしょうね(【A-2】)(【A-3】)。
●では、93便と乗客・乗員はどうなったのでしょうか? 私としては「分からない」以外に言いようがありません。我々に公開されたデータの中にそれに関して何一つ確実なものが無いのですから、判断など初めから不可能です。クリーブランドの空港に93便が着陸したという市長の証言もあるのですが、これにしても裏づけとなる確実な資料はありません。
しかし、どのような人でも、まず「このペンシルバニア州シャンクスビルの草原は93便の墜落地点ではない」ことを明確な形で確認したうえで、初めてそのように問うことができるでしょう。
ただしその問う相手は藤田議員や私などではありません。大嘘つきのアメリカ政府とアメリカ国家機関にどうぞ。
※ 「信じなければならない」「信じないやつは○○だ」などという宗教論議は、この際すべてお断りします。
【ペンタゴンのAA(アメリカン航空)77便激突現場】
●これもまた、事実関係については、以下のサイトをご覧ください。
暫定版:ペンタゴン:偶然の砦
http://doujibar.ganriki.net/zantei-7.html
ペンタゴン:Eリング外壁の状態
http://doujibar.ganriki.net/27pentagon-ering.html
ペンタゴン:ビル内部と「出口の穴」
http://doujibar.ganriki.net/28pentagon-inside&exithole.html
ペンタゴン:照明塔とジェネレーター
http://doujibar.ganriki.net/29pentagon-lightpole&generator.html
上の私のサイトでもお分かりになるとおりですが、事実と断定できる映像資料から見る限りでは、ボーイング757型機がぶち当たったにしてはどうにも奇妙な現象が多すぎるのですね。また芝生に落ちていた機体破片の写真と、ビル内で撮影されたというエンジンやランディング・ギアの写真は信用に値せず(【B-1B】)、また機体の破片が落ちている位置にしてもきわめて疑わしいと思わざるを得ません。
そもそも、FBIとペンタゴン当局が、回収したはずの飛行機の部品と機体の部分を、少なくとも写真に記録されているものだけでも公開し詳しい鑑定を行っておれば、それが最大の動かぬ証拠となり、何の疑問も残らなかったのです。またペンタゴン当局がビルについていた監視カメラのすべてを公開してくれていたなら、ひょっとしてもう少し明確なことが言えたのかもしれません。ペンタゴンについては、この当局者による事実隠しが最重要のポイントなのですが、もちろん山本氏はその記事でこれには触れていませんし、「911委員会報告」ごときは期待すべくもありません。
少なくとも、さきほどのシャンクスビル「93便墜落現場」を「真実である」と公言してはばからないような人や団体が、一生懸命ペンタゴン発表の弁護につとめたところで、「また嘘ついてやがる」と思われるだけでしょうね。
●この不明確さのために、ペンタゴンについては以前からさまざまな憶測や推定が乱れ飛んでいます。もちろんペンタゴンにミサイルが飛んできたなどという根拠になる資料は何一つなく、それは一部の人々による単なる憶測です。もちろん私も「ミサイルが飛んできた」などと断定したことは一度もありませんし、実際に藤田議員の本『9.11テロ疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか』には「ミサイル」の「ミ」の字も書かれていません。
山本氏は記事本文ののっけから「ペンタゴンに…巡航ミサイルだった。…こんなバカバカしい説を信じている人間が…」などと書いています。もちろん山本氏は「藤田議員が…」とは書いていませんが、読んだ人にいかにもそう思わせる、典型的な誤誘導のパターンですね。
また私は、いまだに一部の人が思い込んでいる「ペンタゴン外壁2階部分の5mの穴」が誤りであることを以前から明言しています。1階部分に30数mの穴が大きく開いているからです。ただ、この1階部分の穴に757型機がすっぽり入るではないか、というものすごい主張をする人がいるのですが、これは間違いです。ペンタゴン当局と米国土木学会によれば、飛行機は正面からではなく斜めから突っ込んだ、ということです。すると飛行機にとってはもっと狭い幅になり、主翼の先半分が入らなくなります。まして垂直尾翼の入る余地は全くありませんし、その「激突跡」すらありません。
まあ、「偶然」が20回か30回くらい続いたら、ひょっとしてあんなふうになるのかもしれません。しかしいま我々が写真で確認できるペンタゴン外壁と前庭にあった事実をもって「ここが77便激突箇所である」と明快に断定することは不可能でしょうね。詳しくは上にある私のサイトをご訪問ください。
●ただ同時に、ペンタゴンに「77便が激突しなかった」と断定するだけの明確な根拠もまた存在しない、という点に注意しなければなりません。さらに、もし77便がペンタゴンに突っ込まなかったとしたら、ではあの爆発と穴の原因は何か、77便の機体と乗客・乗員はどうなったのか、という点についての判断材料と言えるものは何一つ存在しません。またペンタゴンの公式発表とブラックボックスに記録されるデータで飛行機のコースが異なる点も、ペンタゴン当局からも国家運輸安全委員会からもデータ自体に対する明確な見解が出ないため、どちらが間違っているのか、あるいは両方とも間違っているのか、何とも判断できません。
結局、ペンタゴンに関しては、私が藤田議員との共著本で書いたとおり「ただただ数々の矛盾に満ちた発表と隠蔽と疑問だけが残されている」としか言いようが無いでしょうね。ミサイル説を否定したり飛行機や乗客・乗員の行方を云々したりするのは、それはそれで大いに結構なのですが、と学会と山本氏は、まず、FBIとペンタゴン当局による明らかな証拠隠蔽という事実をおおやけに認めたうえで、不明な点は、藤田議員や私にではなく、アメリカ政府とFBIとペンタゴンの嘘つきどもに問うべきでしょう。
長くなりましたので、世界貿易センターに関しては、次回にまわすことにします。
※「信じなければならない」「信じないやつは○○だ」などという宗教論議は、この際すべてお断りします。