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【特報】 カーブル現地取材に成功 − いっこうに進まないアフガン治安軍養成
【カーブル − 10月14日】本誌記者は、この1ヶ月アフガニスタン現地の人々との接触を図り、米軍のアフガン治安軍要請部隊と現地兵士との調整役をしていると語る人物との接触に成功した。この人物によれば、治安軍養成の進捗状況ははかばかしくなく、そもそもアフガンの若者は満足な食事も得ていないため、治安軍に志願してくるときは、ほとんど栄養失調状態という。このため、米軍が実施しているような訓練を施すには、先ず満足な食事を与えて訓練ができる状態にすることが必要があるとのこと。
また、米軍とアフガン志願兵の間には体力差の問題ばかりでなく、訓練そのものの障害となる言語の壁があり、双方が苛立ちを募らせ、ある程度の期間いると、無断で軍を離れて二度と戻らない者も多い。訓練したアフガン警察官に米兵が射殺される事件も起きており、両者の間の意思疎通が図れないことが原因とされている。さらに、治安軍に参加していることで家族がタリバーンなどの攻撃対象となる可能性があり、志願者数も伸びないとのことだ。
米軍のマクリスタル司令官が最近のホワイトハウスに提出した報告書の中で「陸軍と警察を併せて40万人までアフガニスタン治安部隊の強化を支援すべきだとも提言している。どう思うか?」と尋ねると、接触した人物は、笑いながら「100年、200年いるつもりなんだろう。」と答えた。
何が目的の戦争継続、増派なのか?
先月のCNNの世論調査でも明らかなように、アフガン軍事作戦に対する米国民の支持率が低下する中、オバマ大統領は、13日、3月に発表した2万1000人増派に加え、さらに1万3000人増派することを決定した。
そもそもアルカイーダ殲滅、米国本土防衛を掲げてブッシュ時代に始めたアフガン戦争。一体全体、現時点でアフガニスタンにどのぐらい数のアルカイーダがいるのか、米軍も把握していない。
栄養失調のアフガンの若者がアルカイーダになって、地球の裏側の米国本土を攻撃する可能性はどのぐらいあるのだろうか?【ウッソー通信】
【特報】修正新自由主義にノーベル経済学賞 ―
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/10/13/4630824