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主戦論者、平和賞を受賞(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/241.html
投稿者 gataro 日時 2009 年 10 月 12 日 20:32:28: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/10/post-e1d9.html

2009年10月10日 (土)
主戦論者、平和賞を受賞

Paul Craig Roberts

2009年10月9日

"Information Clearing House"

ジョージ・オーウェルが、その作品「1984年」で考えたスローガンが現実になるまでに、25年かかった。

“戦争は平和だ” “自由は隷従だ” “無知は力だ”

私なら“嘘は真実だ”を追加したい。

ノーベル賞委員会は、2009年の平和賞を、オバマ大統領に与えた。パキスタンで新たな戦争を始め、アフガニスタン戦争を激化し、イランが、アメリカ政府が要求したとおりにして、不拡散条約署名国としての権利を放棄しない限り攻撃する、とイランを威嚇し続けている人物に。

ノーベル賞委員会のトルビョルン・ヤーグラン委員長は、「世界の注目を引き、より良い未来への希望を与えてくれたオバマのような人は、類まれだ。」と語った。

委員会は、オバマが「国際政治に新たな機運」をもたらしたと褒めちぎった。

オバマが、大統領就任後、わずか数ヶ月で達成した、強制移住させられた200万人のパキスタン人と、数知れないほどの亡くなった人々に、それを言うが良い。オバマの“必要な戦争”なる文句が際限なく響く中、殺される一般市民が増え続けているアフガニスタン人達にそれを言うが良い。

ブッシュの政策は何一つ変わっていない。イラクは占領されたままだ。グアンタナモ拷問監獄は依然、稼働している。特別引渡しと暗殺は、依然続いている。アメリカ人に対する、令状無しのスパイ行為は、依然として、日々行われている。オセアニア“対テロ戦争”の名において、市民的自由は侵害され続けている。

明らかに、ノーベル賞委員会は、マイノリティーのオバマなら、肌の色がより濃い人々に対する西欧諸国の覇権を止めさせるだろうという幻想を患っているのだ。

ノーベル賞委員会は、オバマの演説発言につけ込んで、戦争ではなく、平和を追求するように彼を追い込んだのだと、皮肉屋でない人なら言うかもしれない。そうなるよう誰でも願うことは可能だ。しかし、この褒賞、“戦争は平和だ”というセリフを本当のことにしてしまった可能性の方が高かろう。

オバマは犯罪人ブッシュ政権に責任をとらせるようなことは一切しておらず、オバマ政権は、ガザ・スラム街の無防備な一般市民達に対する、イスラエルの冷酷な武力攻勢の際に犯されたイスラエル戦争犯罪に関する国連のゴールドストーン報告書を破棄するという、アメリカ/イスラエルの計画を支持するよう、パレスチナ当局を買収し、脅したのだ。

アメリカの真理省は、アメリカの諜報機関が“秘密”施設を発見したことに、イランが気づいたので、その“秘密”の新核施設を、イランが国際原子力機関に通知したに過ぎないという、オバマ政権のプロパガンダを垂れ流している。このプロパガンダは、イランが保障措置協定を遵守している事実を損ね、イランへの武力攻撃のための勢いを維持するために、仕組まれたものだ。

ノーベル賞委員会は、全ての希望を肌の色に託してしまったのだ。

今や“戦争は平和だ”というのが、元反戦団体コード・ピンクの立場だ。コード・ピンクは、女性の権利を守ることは、アフガニスタン戦争をするに値すると判断している。

戦争の正当化の理由が、石油、覇権、女性の権利、デモクラシー、9/11への報復、アルカイダに基地を与えないこと、そして、テロリストから身を守ることまで、という具合に、ほとんど果てしないものとなれば、戦争は平和への道となる。

ノーベル賞委員会は、平和賞の権威を、オーウェルの言うニュースピークと、ダブルシンクに与えてしまったのだ。

Paul Craig Robertsはレーガン政権の財務次官補。The Tyranny of Good Intentionsの共著者。連絡先: PaulCraigRoberts@yahoo.com

記事原文のurl:www.informationclearinghouse.info/article23681.htm


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2009年10月6日のInformation Clearing House記事、「マルクス・レーニン再訪」(英語)で、

もしも、カール・マルクスと、ウラジーミル・イリイッチ・レーニンが、今生きていれば、彼等はノーベル経済学賞の有力候補者になっていただろう。

と高く評価しながら、彼はこう書いている。

マルクスの時代には、宗教が大衆にとってのアヘンだった。今日では、マスコミがそうだ。金融寡頭勢力が人々を欺くのを手助けしているマスコミ報道を見るが良い。

まさに、ノーベル平和賞の件も翼賛記事ばかり。おりしも、新聞週間とやらで、読むのもつらい自画自賛特集。

そもそも、「1984年」をお読みでない方には、この文章、意味が良くわからないかも知れない。やがて、ノーベル文学賞をとるという作家の「1Q84」でなく、オーウェルの「1984年」こそ、広く読まれて欲しいものだ。


 

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