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机の上の空 大沼安史の個人新聞
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2009-09-25
〔重要NEWS〕 ビン・ラディン一派と武器をNATO軍機で送り込み 帰りの便で麻薬を輸送 ベルギー経由で英国、米国にも流入 国務省高官らが「核」を含む機密情報を漏洩 イスラエル、パキスタンなどが買い取り 「9・11」内部告発者 FBI元翻訳官、シベール・エドモンズさんが新たな証言 ウォルフォウィッツらペンタゴンのネオコンたちが「9・11」の4ヵ月も前に、トルコ・ルートでのイラク侵攻を密議
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FBIワシントン翻訳センターで傍受情報の処理に当たっていた元FBI翻訳官(ペルシャ語、トルコ語)、シベール・エドモンズさんが、米国の保守系雑誌、『アメリカン・コンサーバティブ』のインタビューで、2001年の「9・11」に向かう情勢の中で知り得た衝撃の新事実を明らかにした。
ブッシュ政権下、「国家機密」に触れるとして「口封じ」され、今なお「緘口令」が続いている、彼女の最初の内部告発――「9・11やらせ」疑惑には直接的は繋がらない新証言だが、NATO軍機が「ビン・ラディン一派」をトルコを中継基地に紛争の地に武器もろとも送り込み、帰り軍機で麻薬を輸送、麻薬はベルギー経由で米英へ輸送されていた――など、驚くべき事実の数々が新たに暴露されている。
このエドモンズ氏の今回の告発証言は、ことし8月8日、彼女がオハイオ州の連邦裁判所で行った宣誓証言を元に、同紙のコラムニスト、フィリップ・ジラルディ氏によるインタビューの中で行われた。
同誌は、新保守主義(ネオコン)とは一線を画す、伝統敵な保守主義の立場に立つ有力誌で、エドモンズ氏は、「9・11」事件に元々、疑惑のまなざしを向ける左派系のメディアではなく、敢えて保守派の同誌を選んでインタビューに応じたものとみられる。
(筆者〔大沼〕は、エドモンズ氏の同誌での発言を、ネットの反戦サイト、「アンチ・ウォー・ドット・コム」への、ジラルディ氏の寄稿で知った。「アンチ・ウォー・ドット・コム」には、右派の論客、パット・ブキャナン氏も、反ネオコンの立場から一時、盛んに寄稿していた)
シベール・エドモンズ氏がインタビューで明らかにした事実は主に、FBI翻訳センターに保管されていた、1996年後半から、(彼女がFBIを解雇された)2002年4月までの「トルコ語ファイル」に基づく。つまり、FBIが盗聴していた、トルコ語などの会話等の傍受記録をもとにしたものであり、極めて信憑性が高い。
ここで予め、なぜいきなり「トルコ」が出て来るか、説明しておくと、トルコ情報部はイスラエル情報部と密接な関係を保っており、米国の情報機関等とも連携している(ただし、捜査機関のFBIとは直接はつながっていない)存在だからだ。
さて、エドモンズ氏の同誌での告発で、名指しされた中心人物は、ブッシュ政権の国務省で、ナンバー3(国防次官)を務めたマーク・グロスマン氏(以下、エドモンズ氏を除き、全て、敬称略)。
グロスマンは米国の駐トルコ大使だった頃、トルコ情報部の武装組織のリーダー、メーメト・エイミュール(事件後、米国で永住権を取得)も絡んだ汚職事件に関与した疑いが持たれた人物。帰任後、国務省の次官となり、アーミテージ副長官に続く、ナンバー3の重職に就いた。
トルコ時代、このグロスマンの下にいたのが、ダグラス・ディッカーソンという空軍少佐で、この男は帰国後、ネオコンの国防次官、ダグラス・ファイスの元で働き始めた。(ファイスは米国の軍事産業、ノースロップ・グラマン社のイスラエル代表を務めていた!)
このグロスマン(及び、ディッカーソン)がワシントンで始めた“サイドビジネス”が、機密情報の漏洩。
エドモンズ氏によれば、「グロスマンは直接、トルコとイスラエルのコンタクト(接触者)を援助していたほか」、コンタクトたちに連邦議会のメンバーを紹介していた。
議会関係者の中で、米国の機密情報を横流ししていたトップは、親イスラエル派のトム・ラントス議員。ラントス議員のスタッフは、イスラエル・ロビー(で、トルコのスパイとされるジョージタウン大学教授とも密接なつながりのある)のアラン・マコウスキーという男で、このマコウスキーを通じて、防衛政策ブリーフィングで得た機密情報を流していた。
イスラエルにとって無用な機密情報はトルコ筋に渡り、そこからさらにパキスタン情報部に売り渡されたいた、という。
エドモンズ氏によれば、グロスマンを頂点とする「国務省ルート」のほか、「国防総省」ルートでも機密人事情報の漏洩が行われたいたという。
彼女が漏洩当事者として名指していているのは、デッーカーソンのボスとなったダグラス・ファイス(国防次官)と、リチャード・パール(国防委員)のネオコン2人組。ファイスとパールは、情報を漏洩しそうなペンタゴン関係者のリストを作成、関係者の「弱み」(住宅ローンの額など)を含めて、グロスマンに手渡していた。
また、エドモンズ氏によれば、米軍の機密研究に従事する「ランド研究所」の関係者のリストも漏洩されていたという。
情報源は米国内中西部の空軍基地にもいて、機密情報をCDやDVD化して、トルコ、イスラエルに漏洩していた。エドモンズ氏によれば、ワシントンのトルコ大使館の武官がその中に「何らかの重要な情報」を発見し、デトロイトでサウジのビジネスマン2人に対して「超高額」で売り渡していた可能性が強い。
売り渡されていた機密情報には、「核」はもちろん、核兵器テクノロジー、通常兵器テクノロジー、ペンタゴンの防衛情報が含まれていたという。情報提供料は、ロス・アラモス研究所などに勤務するトルコ人若手核科学者の場合、4千ドル〜5千ドルという「ピーナツ」報酬だったが、デトロイトでのサウジ・ビジネスマンとの取引では35万ドルから40万ドルの超高値がついていた。〔参考までに言えば、サウジも独自の核開発に意欲を見せているといわれている〕
こうした国家機密情報の外国情報機関への売り渡しは犯罪行為であるとエドモンズ氏は告発しているわけだが、それにしても、ネオコンらの無法・腐敗ぶりはひど過ぎる。しかし、エドモンズ氏の同誌での告発は、これでもまだ序の口に過ぎない。
たとえば、あの2001年「9・11」の4ヵ月前のこと。これはFBIのトルコ関係者への盗聴で確認されていたことだが、ファイスとパール、そしてウォルフォウィッツ(国防副長官)のネオコン3人組が、ワシントン市内で、駐米トルコ大使と会談し、イラク侵攻と、その後のイラク分割を話し合っていた。米軍がトルコ・ルートでイラク北部から進入、イラク北部をトルコに占領させ(クルド人を支配させる)計画を話し合っていた。〔トルコ・ルートでの米軍の侵攻は、トルコ議会の反対で最終的に流れた〕
この事実は、「9・11」があったから、イラクのサダムが「アルカイダを支援しているから(ついでに大量破壊兵器を保有しているから」、イラクに侵攻した、というブッシュ政権の「公式の筋書き」を覆すものである。「9・11」の4ヵ月前にはすでに、ブッシュ政権の少なくともネオコンたちは、「イラク侵攻」を同盟国、トルコの大使と協議していた!
さて、こうしたワシントンの政権中枢に対するトルコ情報部などの工作をFBIが察知し、マークし始めたのは、1997年初め、クリントン政権でのこと。共和党の議会関係者への盗聴などが始まったが、そこへ突如、クリントンの「セックス・スキャンダル」が「発覚」。ワシントンでの捜査活動にはブレーキがかかったが、シカゴのFBI(なぜ、シカゴが出てくるかは後述)は捜査を継続していたという。
こうした事実を告発した後、ここでようやく、「アルカイダ」関係の彼女の証言が飛び出すわけだが、FBIの傍受テープ(1997年〜2001年)では「アルカイダ」の「ア」の字はないものの、常に「ムジャヒディン(イスラムの聖戦士)」とか「ビンラディンズ(複数形)」という言葉が飛び交っていたという。
「ビンラディンズ」は自家用機でアゼルバイジャンやタジキスタンにも飛び、アゼルバイジャンではトルコ大使が行動をともにしていた。
こうした「ビンラディンズ(たち)」は、「100%」グロスマンの指揮下、パキスタン、サウジの援助の下、東トルキスタンからキルギスタン、あるいはキルギスタンからアゼルバイジャン、そしてアゼルバイジャンからはその一部がチェチェン、あるいはボスニアに(ムジャヒディンたちが)送り込まれていた。
それも、「これらすべてのビンラディンズ(たち)は」、なんと「NATO軍機」に乗って、「トルコから」送り出されていたという。しかも、「片道は人々と武器を乗せ、片道には麻薬を乗せて」!
麻薬を積んだNATO軍機はベルギーまで飛び、麻薬はそこから英国と米国に軍用機で運び込まれていた。米国の麻薬の搬入先は、ニュージャージーのパターソン(空軍基地)と、シカゴ(ここで遂に、シカゴが出て来る!)だった。
麻薬はまたトルコの外交官によっても持ち込まれていたという。
エドモンズ氏は麻薬のオペレーションの主体はどこか分からないとしているが、インタビューアーのジラルディ氏はCIAではないかと見ている。
かりにCIAでないとしても、米政府機関は麻薬の密売にまで関与していた!……これは凄い証言である!
〔CIAが資金づくりで麻薬オペレーションに手を染めていることは、かねがね指摘されていたことだが、エドモンズ氏のようなFBI関係者が、宣誓証言までして内部告発した例を、私(大沼)は知らない〕
さて、エドモンズ氏の長いインタビューの終着地は、シカゴである。同氏によれば、シカゴはトルコ・マフィアの活動拠点でもあるが、もちろん、あのオバマの出身地(政治的基盤)でもある。
エドモンズ氏は、オバマが上院議員時代、他の告発者と連名でオバマに対し、調査を求める書簡を送ったが、返事はなかったそうだ。
オバマは大統領になっても、ブッシュ政権時代のエドモンズ氏に対する、国家機密緘口令は撤回されないまま、現在に至っている。
オバマの政治家としての人脈から見て、「変化は起こりそうにない。変化があるとすれば、悪い方に向くだけ」と、エドモンズ氏は悲観的な見方を示し、インタビューを結んでいる。
彼女の「悲観」に、オバマはどう応えるか?
彼女の言う「ナイーブなブロガー」に過ぎない私(大沼)としては、エドモンズ氏がここまで全面的に暴露しているのだから、オバマ政権として、無視を決め込むことはできなかろう、と、そこに一縷の望みを繋ぎたい気持ちではある。
それにしても、「アメリカ軍事帝国」の「闇」は深すぎる……。「9・11」だって、そのとんでもない巨大な黒い霧は、何ら晴らされることなく、われわれの同時代史になお重く立ち込めたままだ。
エドモンズ氏がブッシュ政権のアシュクロフト司法長官によってかけられた国家機密緘口令とは、たとえば、「9・11」4ヵ月前の時点で、FBIが「同時多発テロ」をすでに察知し、上層部に報告していた事実である。
同氏はテロ事件後、「9・11調査特別委員会」に対しても告発し、公開質問状を出してまで真相究明を求めたが、返って来たのは、「これ以上、発言したら逮捕する」との緘口令だった。
同誌のインタビュー記事が、どんな反応を引き起すか(引き起さないか)、注目される……。
⇒ http://www.amconmag.com/article/2009/nov/01/00006/
http://original.antiwar.com/giraldi/2009/09/23/listening-to-sibel-edmonds/
Posted by 大沼安史 at 03:34 午後 4.ミニNEWS | Permalink
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