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http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=700
アムネスティ・インターナショナルは本日、偽りのない良心に従うがゆえにイラクまたはアフガニスタンへの派遣を拒否した米兵たちは、米国の法律により良心的兵役拒否者として認められるべきであり、投獄されるべきではないという見解をあらためて表明した。 このような例の1人であるヴィクター・アゴストは、アフガニスタンへの派遣を拒んだ罪で、8月5日に30日の刑の判決を受けた。ヴィクターは2005年に陸軍に入隊し、イラクで13カ月間従軍している。伝えられるところによると、彼はイラクでの実体験や米国の外交政策と国際法を本人曰く「独学」したことから、「(アフガニスタン)占領は道徳に反しかつ不当である」と確信したという。 アムネスティはここ数年、イラクやアフガニスタンでの軍事活動に道徳的な見地から反対し、現地部隊への配属を拒否したという罪で軍法会議にかけられ投獄された多数の米兵らの釈放を訴えてきた。 ヴィクター・アゴストは司法取引に合意したために比較的軽い刑となった。しかし、最長15カ月の刑などの厳しい処分を受けた者もいる。最高刑は数年に及ぶ。 アムネスティは、兵役中の軍人に任務の免除を許可する際には軍当局が厳格な手続きをとる必要性があることを認識している。しかしながら、良心に従って兵役上の任務を拒否する権利は、世界人権宣言や市民的および政治的権利に関する国際規約(自由権規約)で認められている思想・良心・信教の自由の概念に内在するものである、とアムネスティは考えている。 兵役中の兵士たちに対してもこれらの権利が尊重されるよう、適切な規定が必要である。 米国の法律は、あらゆる形態のすべての戦争に反対であるという理由に基づいてのみ、良心的兵役拒否の権利を認めている。そのため、特定の戦争での従軍に反対する兵士たちには、現在のところこのような理由で合法的に免除を申請する方法がない。良心的兵役拒否を申請して断られた者もいれば、そのような申請は意味がないと考え「無許可離隊」をする者もいる。 現在、他にも自分の信念のために投獄されそうになっている兵士たちがいる。例えば、トラビス・ビショップはアフガニスタンへの派遣を拒否した罪で、8月14日にテキサスのフォート・フッドにて軍法会議にかけられる予定である。もし彼が投獄された場合、アムネスティ・インターナショナルは彼を良心の囚人であるとみなすだろう。 参考資料: こうした良心の囚人のうちの何人かは、良心的兵役拒否の法的地位を申請中にもかかわらず、軍事法廷にかけられ、刑を言い渡された。その他の者は同様の申請を行ったものの、戦争一般ではなく個別の戦争に対する拒否であるという理由で認められず、投獄された。 さらに、アムネスティはカナダ当局に対し、米軍での任務を良心に従って拒否していると主張する米兵を本国に退去強制しないよう呼びかけた。約200人の米兵がカナダに逃れ、うち何人かは難民としての保護を求めていると報告されている。 アムネスティは、良心に従って兵役の任務を拒否することは思想・良心・信教の自由の一部であると考える。この権利は、世界人権宣言の第18条と米国が批准している自由権規約第18条で認められている。 アムネスティは、どのような内容であれ、良心や深い信念に基づいて軍隊での任務を拒否する者、あるいは非戦闘員としての扱いを請願する者はすべて、良心的兵役拒否者とみなしている。これは、個別の戦争について、その目的や戦闘方法に同意しないことを理由に兵役を拒否する者も含む。すべての戦争に参加することに反対していない場合も同様である。 このような信念を唯一の理由として拘禁あるいは投獄される者は、どこで捕まったかにかかわらずアムネスティは彼らを良心の囚人とみなす。また兵役免除を受けるための妥当な手続きを事前にとっていた場合は、軍の許可のないまま良心に従って離脱したために投獄された兵士についても良心の囚人とみなす。 アムネスティは、どのような人であれ、またいかなる国であれ、良心の囚人となる実質的な恐れのある国への強制送還にも反対する。 アムネスティ発表国際ニュース |