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イランの核脅威は誇張されている
エルバラダイIAEA事務局長
◆9月3日
1日のブログでイスラエルのイラン攻撃の可能性について語ったが、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長が語っているように、イランには核兵器を製造しているという証拠はない。
従って、あるということを前提とする論理、つまりイランの核兵器の脅威、というものが、ちょうどイラクで騒がれた大量破壊兵器の存在、そのための制裁あるいは戦争、ということと同類の間違った論理と同じである。
こういったキャンペーンは主にイスラエルがその背後にあってのことである。イラクもイランもイスラエルにとって脅威だというのは、その指導層の考え方が、親イスラエルではない、というところから来ている。しかもその国がそれなりの軍事力を保有しているからだ。
しかし、イランに核兵器が存在しないばかりか、核兵器を製造する計画もない。あるかもしれないが、査察の結果としてその証拠は見つかっていないから、存在しない、という結論を出さざるを得ない。
しかしイスラエルはそれを信じない。疑心暗鬼から抜け出せない呪縛の中に留まっている。自分が相手を信じないから、相手も自分を騙そうとしているとしか考えられないのであろう。
イランもイスラエルが攻撃する可能性を知っているから、それなりの準備は進めている。それがまたイスラエルに対する脅威の増大になる。
この袋小路に中で、アメリカのオバマ大統領のイニシアチブが期待される。これにロシアが一緒になってなんとか平和裏にこの問題を解決していってほしいものだ。
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●IAEA事務局長:イランの核脅威は誇張されている
【9月2日 RIA Novosti】
国連の核のウォッチドッグであるIAEA事務局長は、イランの問題となっている核計画に対する国際社会に対する脅威は誇張されている、と語った。
エルバラダイIAEA事務局長は、原子核科学の会報のインタビューの中で、イランが核兵器を開発しているという証拠は存在しない、と述べた。
「多くの面から言って、脅威は誇張されていると思う」とインタビューで語ったと会報は報じている。
「朝起きてみたらイランが核兵器を所有していた、という考えは、今まで見てきた限りでは、事実によって支持されることのない考え方である」と述べた
イランは、欧米諸国が核兵器の開発をしていると疑っているウランの濃縮計画を凍結しないため、国連の一連の制裁下にある。イランは核計画は発電目的であり核兵器製造という疑惑を否定した。
IAEA事務局長は、イランに対する更なる制裁に対し警告した。
「もう一つの教訓は、何も関係のない一般市民を圧迫することになる制裁は最後の手段とみなすべきだ、ということだ。イラクを見ても、制裁を課すことで、か弱い無垢の民に対する食料や医薬品が行き渡らなくなってしまう」と語った。
G8諸国は7月、イランに対し9月までに、より厳しい制裁を避けるためにウラン濃縮を破棄する代わりに提供される通商上の利益について話あうよう会談を要請している。イランは8月初旬、核計画について前提条件なしで欧米との会談に臨む用意があると言っていた。
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2009/09/03 (Thu) 国際政治
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