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枯れ葉剤で心臓病増加か 米アカデミー報告書
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009072501000169.html
【ワシントン共同】米科学アカデミー医学研究所は24日、ベトナム戦争で米軍が使用した枯れ葉剤にさらされた退役軍人に、心臓病やパーキンソン病が増えている可能性があるとする報告書をまとめた。
退役軍人省の要請で同研究所が2年ごとに関係する研究を検証している。因果関係を断定したものではないが、枯れ葉剤と健康被害を、これまでより強く関連付けた報告として注目されている。
報告によると、枯れ葉剤への接触が多い人ほど、心筋梗塞など虚血性心疾患の割合が高いとする数種類の研究があるほか、枯れ葉剤の特定成分とパーキンソン病の発症に関連があることを示す研究も存在することが分かった。同研究所は因果関係をさらに詳しく調べるよう勧告した。
枯れ葉剤は米軍がベトナム戦争中の1962〜70年に、密林を拠点とする南ベトナム解放民族戦線の活動を抑える目的で、空中から大量に散布した。猛毒ダイオキシンが含まれ、ベトナム人や米兵に健康被害が多発しているとの訴えが相次いでいる。
2009/07/25 09:58 【共同通信】