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【核兵器はもう死んでいる。】----- (オリジナル投稿)
核兵器や核武装について考えてみました。
核兵器は抑止力を持ち、核兵器を持つ国家どうしは戦争をした事がない。
したがって、「核兵器は結果的に平和的な兵器だ!」という説があります。
本当なんでしょうか・・・・
このような説について考察してみました。
実は核兵器は軍事戦略上、すでに陳腐化しているとの説が二十数年前から一部で唱えられています。
そもそも核兵器が開発された理由は、大きな破壊力がある兵器が必要だったからで、大きな破壊力は確実に目標を破壊する為に必要とされました。
国家と国家の戦争は、相手にダメージを与える事が目的ですが、もし相手の国を核兵器で地上から消滅させてしまったらどのような事になるのでしょうか。
戦争は相手国との領土や利権、主権などの交渉で解決できな事項の解決手段です。
「オーバーキル」と言うらしいのですが、破壊しすぎた場合、もう地上に相手がいないのですから、問題解決も何もありません。
そのような事になった場合、消滅させた方も国際社会から大きな批判を浴びることとなるだけではなく、新たな攻撃の対象とされかねません。
結局、問題解決どころか、問題の拡大にしかなりません。
良く考えてみると現代の国民国家を前提とした国家間の戦争は相手を破壊しすぎないようにおこなう事が前提になっている事が分かります。
核兵器は相手の目標を最小限の戦力で効果的に破壊する事を目標に開発されましたが、近年においては精密誘導兵器が大幅に発達しました。
精密誘導兵器を大量に保有する近代国家間の戦争は悲惨です。
第二次世界大戦当時の兵器の命中率は約10%前後と言われています。
10発撃って、あたるのは1発程度では、確実に相手を破壊する事はできません。
ところが、巡航ミサイルをはじめとする精密誘導兵器ではどうでしょうか。
カタログスペックでは、その命中率は60%〜90%程度と言われています。
つまり、撃てば大体(必ずと言っても良いでしょう)当たると言うことです。
これは現代戦が極端な消耗戦となる事を意味します。
先進国同士が正面戦争を行なった場合、戦端が開かれてから数時間〜数日でで地上に存在する重要な施設や工場がことごとく消滅すると言う事です。
撃てば当たるのですから、航空機や戦車、戦闘艦を戦争が始まってから作っても間に合いません。
ですから先進国同士の現代戦は精密兵器を大量に持っている方が勝つと言われています。
つまり精密誘導兵器を大量に持っていることは核兵器を所有している以上に抑止力としては有効なのです。
兵器の在庫が沢山ある方が勝つと言われています。
在庫が沢山あれば、必要な時に、必要なだけ破壊することができます。
あくまでも通常兵器なのですから、使用できない事はありません。使用して批判を浴びることはありません。
核なんか無くても相手の中枢部は確実に破壊されます。
自国が核兵器なんか使わなくても、あるいはもってなくても、相手国の中枢部や産業、発電所、ダムなどの重要なインフラに致命的な打撃を与える事ができます。
これでは先進国間の戦争なんぞ起こりようがありません。
金持ちケンカせずなのですよ・・・・・・・本当は。
では、貧困国はどうするか・・・・・精密誘導兵器なんかもってないから、核兵器を作って「オメエの国を消滅させてやる」と悪ガキみたいに脅迫、恫喝するしかないでしょう。
この場合、悪者になるのはどちらか???
言わなくとも分かりますよね・・・・・・・・・
ならば、考えられる戦争の形態ってのは何なんなのでしょうか。
発展途上国間の紛争、ゲリラ戦、こういったものしか無いと思われますが・・・・。
どうなんでしょうか。
支配層の考えていることは・・・・・私にはワカリマシェン。