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(回答先: 国立社会保障・人口問題研究所を告発する 投稿者 鈴木浩一 日時 2009 年 9 月 24 日 12:33:26)
富山大の小林正・前副学長兼付属病院長が厚生労働省の研究費補助金を不正受給していた問題で、受給条件を満たしているかを調べる大学の経理事務が小林氏の言いなりに処理され、チェック機能を果たしていなかったことが、同大への取材でわかった。
補助金対象となっていた糖尿病患者に関するデータベース用ソフトは、まったく動かない代物だったのに大学側が小林氏に任せきりで、調べずに完成品として受け取っていたことも判明。大学側のずさんな管理体制も浮き彫りになっている。
4日に開かれた記者会見では、西頭徳三学長は、国からの補助金など外部資金の経理事務では担当職員を置いているとしていた。しかし、大学関係者によると、実際は研究の中身を十分に理解できないため、研究責任者である小林氏の指示通りに、書類作りなどの対応をしていたという。
また、問題となったデータベース用ソフトについて、小林氏は、動かないことを知りながら完成品として、補助金を受け取るためのうその書類を提出し、大学側も通していた。西頭学長は同日の記者会見でも、「専門的になると、どんなソフトか、(他人は)ほとんど口出しできない状態」とし、事務担当者のチェックの難しさを認めていた。
小林氏は2006年度、全国の病院から糖尿病の症例を1万件集めてデータベース化するため、厚労省の厚生労働科学研究費補助金を活用して、2つの研究ソフトの開発などを、都内にあるそれぞれ別の業者に発注した。
07年度には、この補助金で研究を病院にPRするガイド本を3000冊制作する予定だったが、市販の糖尿病に関する本の表紙を取り換えただけのダミー本を1冊作り、補助金を不正に受け取っていた。研究ソフトは08〜09年度に完成し、ガイド本も09年度には作成されたが、補助金の不正受給は06〜08年度の計約4700万円に上った。
この問題は、09年5月に同省生活習慣病対策室から「補助金の不正経理に関する告発があり、調査してほしい」と指摘されて発覚。小林氏は今月4日付で諭旨解雇となった。
発覚から処分・公表までに1年9か月も経過していることについて、西頭学長は学内に設けた調査委員会を19回開き、小林氏や関係者らから事情を聞いていたほか、厚労省でも調査を進めていたことなどを理由に挙げた。小林氏がソフトを開発した業者などから、あっせんを受けた事実や私的流用はなかったとして、刑事告訴は見送っている。
(2011年2月6日18時14分 読売新聞)
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