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先ず、下がNHKの手によるアフガニスタン特集(実質はBBCを翻訳しただけ)。
大体、日本の本当に英語がしゃべれる人は人口の5%、つまり一般国民は外国に興味がない。「欧州で英語がしゃべれるのは言語が似ているから」というのは虚偽である。一般フランス人は英語をしゃべれない。英国人は外国語をしゃべれない。
このためNHKは駐在員を置いているが、何の特集もない。各駐在員は大変な情報通であるが、何の製作にも関わっていない。世界の放送局からニュースを買って、自動翻訳だけして提供している。なぜNHKはBBCのように強力な報道体制をもてないのか?下記サイトを見ると、大変憂鬱である。
http://wwwc.pikara.ne.jp/boris/Hitorigoto/Hitorigoto387.htm
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1311186468
NHKだけではなく、国民レベルでの情報の基礎体力のなさ(=興味のなさ)が日本社会の戦略的存命性(Strategic Viability)を低める結果となっている。それはなぜか?興味があったら、幼児のように自然と自分で探求するだろう。日本ではそれがない。特に若者は受験、大学入学後の快楽に頭が洗脳されてしまい、もっとも重要な「興味」がない。
そしてたまたま発見した、下記、この凄い言語能力。ただ「興味」はやや・・・
同じ2000名の一般サラリー・労働者からなる地方の町に、「なんで我々の国が、米国に5兆円出さなければならないの?」と考える人が1名かもしれないが、「何でもっと給料が上がらないの・なんで預金口座にそんなに金がないの?」と考える人が2000名。良質の報道によって、なんで我々が払っている税金が、そんな風に使われてしまうの?という意識に変わっていくでしょう。しかし、そういう報道がない。
以前、聴取レポートした外資製薬企業の幹部(そんなに英語はしゃべれない)が言っていた「本社会議では日本人はほとんど発言できない。彼らと同じ情報も持っていないし、更にぜんぜん表現できない。同じことが国際会議でも起こっています。さすがに総合商社や金融機関の一流は違いますが、その他はNG、No Good です。」
更に、公安調査庁退官者が、「帝国陸軍明石大佐が対ロ諜報を遂行できたのはロシア語を流暢に話す人々、黒竜会があったからで、もしそうでなければ対ロ諜報なんて失敗していましたよ」と。下地がなければ、結局は軍の力に頼って他国の情報機関に下請け作業をしてもらうこととなる。独自に浸透工作を行うにしても、幅広い日本国内の外国への興味、言語能力、人脈というものを(イスラエルのように)活用できるべきだ。
先ず「タリバン」という米軍宣伝用語は、実際は幅広い小規模な武装蜂起グループの総称であると理解した上で、実際に必要な活動は、警察活動であるということが現在認識されつつあり、アフガニスタン=軍事作戦ではなく警備警察活動。(だから人が必要だ)それを各報道機関はあたかも戦争であるように報道する。
それでは何で米軍はアフガニスタンの「Constabulary 活動 (=強度の武装が必要な警察活動)」に手を出す必要があるのか?ひいては、なぜ日本政府がその費用を持つ必要があるのか?「世界の安定のため」、とか言いながら、米軍の作戦に必要なインフラ購入やサービス、拘置所、諜報コストなどにかなりの金が行っている。つまり「米軍が十分に活動できる金を拠出せよ」と言っているに等しい。それだったら、ロシアが米国に貢献していますか?フランスが米国に貢献していますか?びた一文ともNOです。(しかし両国の米国への依存度は低い。)
もちろん、日本製品の輸出国は米国です。そして日本は戦略的後背を持ちません。オーストラリア・ニュージーランド及び韓国などを含めるEUのような非関税経済がないため、米国の覇権が誤って行使されたときに、反対できる実力がない。
イラクに関しては「石油の安定供給」という名の下、イラクに侵攻したが、ロシア・フランスはびた一文払っていない。3兆円=1中規模戦争です。日本が払い続ける限り、その金で米国は兵器開発・戦闘継続を見込めます。
その中にはアフガニスタン麻薬勢力の犯罪組織も含まれています。潤沢な資金を後背に、かなり洗練された組織、武装を展開できるのですが、賢明であるため、利益の最大化を目的とし、タリバンのような政治的な意図は一切持っていません。パシュトゥーン族が実際の生産者ですが、そのサプライチェイン(管理・精製・販売)は、かなり国際的な洗練された犯罪組織が握っていることと思われます。実際NATO軍に反抗しているのは、ここから利益を得ていた中間・下層の農民・密輸者であり、その上は、金だけ儲けて逃走しているものと思われます。
さて、麻薬勢力というと先ず南米に多くの事例が存在します。下はその麻薬戦争の例です。南米ではジャングルに隠れていますが、アフガニスタンでは村々に隠れている。(下記はメキシコの麻薬戦争)
現在、アフガニスタン麻薬勢力が政治勢力に乗っ取られるところまでは行っていないようですが、そうなったとしても日本という国家の安全保障には全く影響を及ぼさない。
そして何で今、このタイミングでアフガニスタンに展開する必要があるのか?推察では、オバマ氏周辺は、アフガンからの撤退をこの数年以内に実現したいと考えており、先ず、この8月に選挙で親米勢力が勝つ必要がある。更にアフガン国内を国家によって統治されるように徐々に社会を改革していかなければならない。(=これも中世のメンタリティーに基づく貧しい各民族に、そんなことが可能なのか、と諦める人は大変多い)
担当より