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すぐ下にあるはたさんのご投稿
ホンジュラスのクーデター(八木啓代のひとりごと)
http://www.asyura2.com/09/wara9/msg/596.html
およびその続編にも書かれていることですが、ホンジェラスで起こったクーデター騒ぎが奇妙な(?)具合になっています。
「奇妙な」というのは、たとえば2002年4月のベネズエラでのクーデター未遂では、米国(ブッシュ政権)はもちろん、欧州の主要国が一斉にクーデター派を支持していたからです。ほとんどダメかと思われていたチャベスが九死に一生を得た過程も不思議なものでした。米欧の支配層の中にある対立と対決を表しているのかな、とは思うのですが、当面、真相は闇の中でしょう。スペインでは、ブッシュと同盟を結びオプス・デイとのつながりが強いアスナールはもちろんのこと、「社会主義者」のフェリペ・ゴンザレスも明らかにチャベスと敵対しクーデターを支持していました。
ところが今回のホンジェラスは様相が180度異なります。
米国オバマ政権は露骨にクーデターに対する反感を表しているようです。
(参照)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200907030006.html
米国務省、ホンジュラス援助の一部を「一時停止」(CNNニュース:日本語)
欧州では、各国がホンジェラスからの大使をさっさと引き揚げさせ、
http://www.telesurtv.net/noticias/secciones/nota/53222-NN/embajadas-europeas-retiraron-a-sus-representantes-acreditados-en-honduras/
Embajadas europeas retiraron a sus representantes acreditados en Honduras(TeleSurニュース:スペイン語)
スペインの首相サパテロは「セラヤ大統領が早期に帰国することを望む」と、明らかに反クーデターの姿勢をとっています。さらに、国連や米州機構もいっせいにクーデターに対する非難の声を挙げ、ベネズエラ、キューバ、ボリビアなどが主導する米州ボリバル代替統合構想(ALBA)は大いに勢い付いています(ホンジェラス・セラヤ政権は同構想のメンバーになっている)。
一方でイラン情勢も、どうやら国際的にも国内的にも現政権側の圧倒的有利に傾いているようで、アフマディネジャッド再選を歓迎しイランの石油をジャンジャン買っている中国の立場ばかりが目立ってきて、あれほどかしがましかった欧米各国での「イラン報道」もすっかりなりを潜めてしまいました。
田中宇さんふうにいうなら、イランの「緑の革命」にしてもホンジェラスの軍事クーデターにしても、「多極化を推進する勢力による意図的なクーデター失敗の演出の可能性がある」ということにでもなるのでしょうか?