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イスラエルはイラン防空システム導入阻止を図っている
◆6月30日
イスラエルは、イランのアハメドネジャド政権が2期目を迎える事態となったため、イランの核計画進展は必至と見て、おそらくイラン核施設への攻撃の腹を固めつつあるものと思われるが、その際彼らにとっても脅威となるのが、ロシアから引き渡されることになっている世界最強といわれる地対空ミサイルS-300である。
このミサイルが導入されると、イスラエルの爆撃機が低高度でイラン領内に侵入し、標的を破壊しようとしても、高度10mならば、このミサイルが捕捉・迎撃できるのだ。高度10m以下で高速度で飛行することはほとんど無理であろうから、イスラエルとしても、このミサイルの導入だけはなんとしても阻止したい、と考えているようだ。
それで、今イスラエルは供給元であるロシア指導部に対し直接、イランへの引渡しを行わないよう要請しているようだが、ロシアの不倶戴天の敵と言えば、これはイスラエル・シオニストなのだから、話は簡単ではなかろう。
駆け引きは勿論行われるであろうが、終局的には防衛兵器ということで、ロシアはイランにこのミサイル・システムを供給することになるだろう。
その際、イスラエルはそれでもイラン核施設への攻撃を行うのかどうか、わからない。やるとすれば、実際にこのミサイルがイランに実戦配備される以前となるだろう。
しかし我々が知っているように、オバマ政権は、イスラエルに対し、イランを攻撃しないよう要請(命令)しているから、その要請を振り切ってイラン攻撃するとなれば、イスラエルにとっても国の命運を掛けた行動になるだろう。
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●イスラエル:S-300防空システムがイランに渡るのを阻止へ
【6月29日 RIA Novosti】
http://en.rian.ru/mlitary_news/20090629/155382108.html
イスラエルは2007年契約されたロシア製 S-300防空システムのイランへの引き渡しを阻止しようと必死である、とイスラエル紙が報じた。
イスラエルのハアレツ紙によると、「ネタニヤフ首相はプーチン首相を電話で呼び出し兵器引渡しを阻止するよう要請した」と言う。
イスラエルのバラク国防相は、1週間前、パリの航空ショーで、ロシア軍参謀総長のマカロフ将軍と会い、将軍にも介入を要請した、と言う。
イスラエルとアメリカは防空システムのイランへの引渡しは地域の軍事的バランスを崩すと主張しており、ロシアは最近まで取引の実行を遅らせてきていた。
ロシア関係筋は3月、イランはまだS-300を受け取っていないしとしているが、取引はロシアの指導者の意向にかかっており、ロシアは改めて数億ドルにのぼる契約の履行に対するコミットメントを表明している。
ハアレツ紙は、リーバーマン外相が数週間前モスクワを訪問した際、ロシアのメドベージェフ大統領はリーバーマン外相に、契約金の何割かは既に支払われている、と述べている。
イランへの兵器引渡しは、アジアの重要な兵器市場である中国とインドでロシアが今までの位置を失いつつあるから、ロシアにとっても重要である。
最近の進捗状況と照らし、また次週予定されているアメリカ大統領とロシア大統領の会談を前に、「取引を完了しないという以前のロシアの意向を回復させるためイスラエルは集中的な外交攻勢を掛けてきている」と書いている。
最新のS-300型はS-300PMU2 Favoritで、射程195km、飛来する弾道ミサイルや航空機を高度10mから27kmの幅で捕捉・迎撃できる。
このS-300は、世界最高の全高度地域防空システムで、アメリカのMIM-104 パトリオット・システムに比肩される。
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2009/06/30 (Tue) 戦略
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