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(回答先: 「イラン女性銃撃に米が関与の可能性」とイラン大使(CNN) 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2009 年 6 月 28 日 11:22:48)
6月22日付のボルテール・ネット(スペイン語版)は、アルゼンチンの法律家で作家のアレハンドロ・テイテルバウム(Alejandro Teitelbaum)による「Quién es Hossein Musavi, El «combatiente por la libertad» de Irán (《自由化の闘士》ホッセイン・ムサヴィとは何者か?」と題する論文を掲げています。
テイテルバウム氏は、名前からすると東欧出身のユダヤ系のようですが、国際人権問題の専門家です。
全訳する余裕がありませんので、要旨のみを紹介します。
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まず、6月12日に実施されたイラン大統領選挙に対する西側の論調は次のようなものである。
(1)反対派候補のムサヴィが、西側が望むとおりに、勝つはずであった。
(2)ところがムサヴィは3分の1も獲得できずにボロ負けした。
(3)不正があったに違いない。
ところが西側の調査機関ですら現職の圧倒的有利を予想していた。
では、このムサヴィとは何者か?
彼が首相時代にやったことは、何万人ものイスラム革命反対派(左翼、労働運動指導者、知識人、学生、芸術家、クルド人やトルコ人などの少数民族、ミトラ教徒など)を残虐な拷問の果てに殺害し、400万人が亡命せざるを得なかった。1988年だけで2万人が殺害されたと推定されている。
ではどうして西側勢力はこんな奴を「民主主義の友人」扱いするのか?
それは帝国主義勢力と中東におけるその手先、およびイスラエルの極右人種主義政府が、現イラン政権を、その中東政策の障害物と見なしているからである。そこでまず、核拡散防止条約を批准していない国々のことを放っておいてイランの核開発の難癖をつけた。中東地域でイスラエルが核などの大量破壊兵器による支配を保証するためである。
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紙面の都合上でしょうが、テイテルバウム氏がイランの石油と天然ガス、ドル以外での決済の政策、ムサヴィのパトロンであるラフサンジャニ一族による収益の独り占めなどに言及していないのは寂しいところです。たぶんユダヤ系の人のようですから、やはりどうしてもイスラエルが気になるのでしょう。しかし、ムサヴィがイラン・コントラ事件の主役の一人であった以外に、この男こそが「イスラム革命」の旗印の下で大変な数の反対派を野蛮な暴力で押さえつけていた、民主主義とも自由とも、縁もゆかりも無い人物であることをスペイン語圏の市民に対して明らかにしています。
まあ、何も知らずにこんな野郎をかつぐ若い学生達も哀れなものですが、こういった歴史を西側のメディア関係者や政治家が知らないはずもありません。知ってこの「緑の革命の指導者」「民主化の闘士」「自由化の闘士」扱いするからには、そこによっぽど腹黒い意図があると考えるべきでしょう。
こんなプロパガンダに思うがままにマインドコントロールされる西側各国国民もまた哀れなものです。