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Source: http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-May.txt
From: debu.spectator at gmail.com (Debu Spectator)
【以下全文は「市民のML」(Civil mailinglist/CML)からの転載】
やや旧聞に属し、ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、9.11事件の研究で極めて重要な進展があったのでお伝えするとともに、転載・転送を大いに歓迎します。
9.11事件でWTC (世界貿易センター) の3つの超高層ビルの全崩壊でマンハッタンにまき散らされた粉塵の中から、ナノテルミットと呼ばれる爆発物の破片が見つかったという論文が、4月初めにオンラインの化学物理学雑誌に掲載されました。[1] この破片とは、AMLで以前に私が紹介した、赤色/灰色の物質からなる2層構造をもち爆発的に反応する破片[2]のことです。
当然、この論文は当該分野の専門家による査読 (ピアレビュー) を通っている[4]ので、特に化学、爆発物、ナノテクノロジー方面に明るい方には是非とも読んでいただきたいと思います。
(論文のAbstractとConclusionsの拙訳を、関連するいくつかの写真やリンクとともに私のサイトに置きました。[3] 何か翻訳の誤りやお気づきの点がありましたら、このCMLでも私宛のメールででもお知らせいただけると幸甚に存じます。)
論文の詳細はともかく概要だけでも知りたいという方には、一般向けに用語・背景説明を付けた解説 (英語)[5]があります。
また、筆頭著者であるコペンハーゲン大学化学科ニルス・ハリト博士のいるデンマークでは、科学専門のポータルサイト videnskab.dk (videnskab は science を意味するデンマーク語) に記事が掲載され[6]、TV報道番組でインタビューが放映されたりしました[7]。
(videnskab.dk の記事 (デンマーク語) の怪しい自動翻訳英語からのさらに怪しい拙訳を[8]に載せました。)
次は論文のAbstractの拙訳[3]です。
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摘要:世界貿易センターの破壊によって生じた粉塵について調べたすべての試料の中に、独特な赤色/灰色の破片が見出された。この論文では、それぞれ別の場所から採取された4つの試料の検査結果を報告する。
これらの赤色/灰色の破片は4つの試料で著しい類似性を示す。1つの試料は2番目のWTCタワー崩壊の約10分後にマンハッタンの一住人よって採取され、2つの試料が事件翌日、そして4つ目の試料が約1週間後に採取された。破片の特性は、光学顕微鏡、走査電子顕微鏡 (SEM)、X線エネルギー分散分光法 (XEDS)、および示差走査熱量法 (DSC) を用いて分析された。
赤色物質は、主に酸化鉄からなるおよそ100 nm径の粒子を含み、小さい板状の構造にはアルミニウムが含まれる。メチルエチルケトンを用いて成分を分離することにより、単体のアルミニウムが存在することがわかった。
赤色物質中で酸化鉄とアルミニウムは密接に混合している。破片をDSC装置の中で発火させると、従来のテルミットの標準的な発火点をはるかに下回る約430℃において、大きいが狭いピークを持つ発熱量を示す。
これらの独特な赤色/灰色の破片を発火させた後には、多数の鉄豊富な球体が明確に観察される。
破片の赤色部分は未反応のテルミット剤であり、高いエネルギーを発生することがわかる。
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ここでこれ以上は立ち入りませんが、WTCの粉塵の中からハイテク爆発物が見つかったという、この科学的知見が9.11事件において何を意味するかについて、是非とも皆様がよく考えていただくことを希望します。
ちなみに、NIST (国立標準技術研究所) は米国の防火規定で定められているはずの火工品・爆発物の探索を行っていないことを認めています。[9]
もっとも、たとえWTCの粉塵の分析による一連の知見を抜きにしても、NISTによるツインタワーとWTC 7の崩壊説に限らず、飛行機または瓦礫[10]による損傷と火災のみによって全崩壊したという"自重崩壊説"には、現実に観察された様々な説明困難な異常現象があります。[11]
中でも、ニュートン力学の基礎を理解してさえいれば最も端的でわかりやすいのは、WTC 7とタワー上部の落下初期の加速度の問題です。
WTC 7の (先に落下したペントハウスを以外の) 屋上部分の加速度が落下開始後2秒間余り重力加速度に一致 (自由落下) し、WTC 1の屋上部分が落下初期にほぼ一定加速度 (重力加速度の64%) だったことはいずれも、"自重崩壊説"にとっては致命的と言えます。[12]
[1] Active Thermitic Material Discovered in Dust from the 9/11 World Trade Center Catastrophe
(Abstractとダウンロードリンク)
http://www.bentham-open.org/pages/content.php?TOCPJ/2009/00000002/00000001/7TOCPJ.SGM
http://www.911blogger.com/node/19761
(アナウンス、著者も含むコメントや質疑応答)
[2] [AML 18176] 飛行機/瓦礫による損傷&火災のみによるWTC崩壊説 [は詰んでます]
2. これまでの経緯
http://list.jca.apc.org/public/aml/2008-February/017691.html
(ここでは関係しませんが、1.の Table 2 の人名"Toreo"は誤りで、正しくは"Torero"です。)
破片の写真
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/redchip.jpg
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/chip_photomicrographs.jpg
(オリジナル:http://911research.wtc7.net/essays/thermite/docs/chip_photomicrographs.png )
[3] "9/11の世界貿易センター大惨事での粉塵中に発見された活性テルミット剤"
(Abstract, CONCLUSIONS の拙訳)
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/sejones/active-thermitic_abstract_j.html
[4] この査読を通ったということに対して、しばしば自覚なしに墓穴を掘りながらも9.11の真相解明努力や再調査要求へのイチャモンづけに熱心な、いわゆる "デバンカー (debunker)" と呼ばれる人々が的外れなケチをつけていますが、なぜ的外れなのかについてはここでは述べません。
ただ、2人の著者の所属が (スティーブン・ジョーンズ博士が教授職を辞した) ブリガムヤング大学物理学天文学科と明示されていることからも窺え、[1]の 911Blogger の記事などに記されているように、論文は投稿に先立って物理学科主任や大学当局によるレビューを受けていることを記しておきます。
ちなみにNISTの2005年のWTCタワー報告書については、元火災研究部長のOB研究者が、査読を受けることを要求しており、NISTのWTC研究全般に対して深刻な疑念を表明しています。
Former Chief of NIST's Fire Science Division Calls for Independent Review of World Trade Center Investigation
http://www.ae911truth.org/info/12
[5] 9.11の研究で先駆的かつ広範囲の論考や資料を掲載しているサイト 9-11 Research (http://911research.wtc7.net/ ), 9-11 Review (http://911review.com/ ) を運営するソフトウェアエンジニアのジム・ホフマン氏による、用語や背景の説明を付けた一般向けの解説
Explosives Found in World Trade Center Dust
http://911research.wtc7.net/essays/thermite/explosive_residues.html
Thermitic Pyrotechnics in the WTC Made Simple
http://911research.wtc7.net/essays/thermite/thermitics_made_simple.html
関連する論考への目次ページ
Aluminothermics Use at the WTC: Essays by Jim Hoffman
http://911research.wtc7.net/essays/thermite/
[6] videnskab.dk の記事のデンマーク語から英語へのGoogle自動翻訳
Danish scientist: nano explosive material found in the dust from the World Trade Center
http://translate.google.com/translate?prev=hp&hl=en&js=n&u=http://videnskab.dk/content/dk/teknologi/dansk_forsker_eksplosivt_nanomateriale_fundet_i_stovet_fra_world_trade_center&sl=da&tl=en
Niels Harrit: Scientific evidence of ancient knowledge of 9 / 11
http://translate.google.com/translate?prev=hp&hl=en&js=n&u=http://videnskab.dk/content/dk/teknologi/dansk_forsker_eksplosivt_nanomateriale_fundet_i_stovet_fra_world_trade_center&sl=da&tl=en
[7] A danish scientist Niels Harrit, on nano-thermite in the WTC dust
(english subtitles)
http://www.youtube.com/watch?v=8_tf25lx_3o
9/11 Media Breakthrough in Denmark
http://www.911blogger.com/node/19805
[8] デンマーク人科学者:ナノ爆発剤が世界貿易センターの粉塵から見つかる
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/videnskab_dk/wtc_nanotherm_videnskab_en_j.html
ニルス・ハリト:9.11の歴史的知識の科学的証拠
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/videnskab_dk/harrit_videnskab_en_j.html
[9] Answers to Frequently Asked Questions (August 30, 2006)
http://wtc.nist.gov/pubs/factsheets/faqs_8_2006.htm
12項
Fourteen Points of Agreement with Official Government Reports on the World Trade Center Destruction
http://www.bentham-open.org/pages/content.php?TOCIEJ/2008/00000002/00000001/35TOCIEJ.SGM
(拙訳:世界貿易センターの破壊に関する公式の政府報告書に同意できる14の論点
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/sejones/14PointsJapaneseTranslation01.pdf )
14項
[10] 巷の、特に"デバンカー"さんたちの空想とは違って、NISTのWTC 7報告書では、WTC 1の崩壊による瓦礫は火災の原因となったほかは、ほとんど崩壊要因にはならなかったとしています。
NIST WTC 7 Investigation Finds Building Fires Caused Collapse (NIST News Release, Aug. 21, 2008)
http://www.nist.gov/public_affairs/releases/wtc082108.html
もっとも、仮にWTC 7がWTC 1の瓦礫によって大ダメージを受けていたとしても、[12]の問題に対して何の気休めにもなりませんが。
[11] 9.11の真実を追求する建築家&技術者のサイト
http://www.ae911truth.org/
の右欄に列挙された項目
[12] 物理学教師デイビッド・チャンドラー氏がWTC 7とWTC 1の落下の加速度を解析した短編YouTubeを
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/
WTC7: NIST Finally Admits Freefall (Part I, II, III)
Downward Acceleration of the North Tower
にまとめて貼付けてあります。
WTC 7の同じ解析ビデオは、
http://www.ae911truth.org/
の左欄の中ほどにあるNIST Admits Freefall (Parts I, II and III) からも見られます。
関連論文
The Missing Jolt: A Simple Refutation of the NIST-Bazant Collapse Hypothesis
http://journalof911studies.com/volume/2008/TheMissingJolt7.pdf