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『スリランカ政府、シンハラ人入植支援 タミル人強制移住 新たな増悪(5/13)』
http://www.asyura2.com/09/wara8/msg/601.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2009 年 5 月 18 日 22:43:38: N0qgFY7SzZrIQ
 

(回答先: 「病院にも砲撃、赤十字職員死亡 スリランカ」(ス政府は砲撃すら否定?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2009 年 5 月 18 日 22:19:12)

 少し前の産経ビジネスの記事だが。「内戦終結」後の行方が、嘗てのパレスチナ自治区と共通の要素を抱えていると判る。又はカンボジアとも。 
~~~~~~~~~~~~(引用ここから)
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200905130008o.nwc

『スリランカ政府、シンハラ人入植支援 タミル人強制移住 新たな増悪』
2009/5/13

[キャンプで食料を受け取るタミル人の国内避難民ら(右)=4月26日、スリランカ北部のバブニヤ(AP) ]
 スリランカ政府軍は、反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」の残る拠点に攻勢をかけている。避難キャンプのタミル人市民に国際的懸念が高まっている。3年前に内戦が再開して以来、100万人以上のタミル人が住まいを奪われ、数千人が熾烈(しれつ)な戦闘に巻き込まれて殺害されたといわれる。LTTEが多数の市民を「人間の盾」として立てこもる北部地域では9日から10日にかけ大規模な砲撃が行われ、400人近い市民が犠牲になったとされる。ここ数週間のうちに始まった人道危機は、長引く紛争の背後にある民族的敵意を映しだし、新たな憎悪を生んでいる。
 【分析】
 長きにわたり続くスリランカの民族紛争のなかでも最大規模の戦闘が行われるなか、今年、30万人以上のタミル人市民が故郷を追われた。最近、数万人が十分な食料や医薬品もないまま、LTTEが掌握する最後の拠点であるスリランカ北東部で身動きを封じられた。一方、LTTE支配地域から避難した多くは、政府軍が運営するキャンプにとどまっている。
 国際援助活動家や国連は避難キャンプの状況に抗議し、人権団体やタミル人の国会議員は、誘拐、殺人、レイプを含む、 人権蹂躙(じゅうりん)がエスカレートしていると懸念を表明する。一方、スリランカ政府は、避難キャンプは住居を失った人々をLTTEから守るために必要だとしている。
 ◆深刻な人道危機
 スリランカ政府は否定するが、「非戦闘地域」や「安全地帯」で多くの人々が政府側の砲撃や爆撃で殺害された証拠がある。国連の推定では、1月以来、少なくとも7000人が死亡した。最近公表された国連提供の衛星写真には「安全地帯」での砲爆撃による被害が撮影されていた。LTTEは住民を支配地域から脱出させず「人間の盾」にしていると非難されている。また、2002年のノルウェー和平プロセス後、LTTE支配地域で暮らすことを自発的に選んだ住民も、進撃する軍の脅威にさらされている。
 2月20日、国際人権NGO(非政府組織)「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は、無差別爆撃でタミル人市民の「大殺戮(さつりく)」が引き起こされているとして、スリランカ政府を糾弾。米国政府は、スリランカ問題について初めて公式声明を発し、同国政府が目指す純軍事的解決は少数派タミル人と多数派シンハラ人のさらなる憎しみを生み、民族和解と国家統一の希望を失わせると警告した。
 しかし、強硬派ラジャパクサ大統領が率いる政府は、市民への砲撃に対する国際的非難を打ち消す一方、国連はスリランカで「スパイ」を働いていると言いがかりをつけた。スリランカ政府は、LTTEが保持する飛び地に捕らえられた市民を避難させるための人道的休戦を拒否するばかりでなく、先月、長らく和平仲介を果たしてきたノルウェーをその役割から退けた。
 ◆土地問題で民族対立
 2006年に内戦が再開して以来、少なくとも100万人が故郷を離れ、以前の紛争の避難民も含めると、400万人のスリランカ・タミル人のうち、3人に1人は国内避難民か、海外避難民だ。この強制移民の状態は、戦闘が終結すれば簡単に解決するような短期的現象ではない。政府軍とLTTEとの長年の戦闘で、スリランカのタミル人は長い間故郷から離れている。スリランカ北東部のタミル人やタミル語を話すイスラム教徒が所有していた土地は、国家の支援でシンハラ人が入植している。また、かつてタミル人の住宅や田畑だった多くの土地は「高度安全地帯」として軍が長期にわたり、囲い込んでいる。
 国際援助提供者はタミル人の大規模な強制退去が行われていることを認識しているが、国内の定住と再定住の力学は「平和構築」や「貧困削減」の陰に隠れて、あまり注目されていない。しかし、軍の支援する入植が共同体の緊張を高め、長引く民族紛争を激化させていると、直接の関連を指摘する研究者もいる。いまのところ、1980年代後半から90年代初めのような共同体での大虐殺事件は起きていない。しかし、政府が強制的に地域の人口構成を変えようとするなら、同様の事件が起きる恐れがある。
 最近、国際NGO「国際危機グループ」は、スリランカ政府はタミル人が退去した土地にシンハラ人を入植させ、タミル人の反政府感情を募らせ、東部を奪還した後に犯したのと同じ過ちを北部で繰り返そうとしていると、警鐘を鳴らした。
 ところが、スリランカ政府は、西側諸国にますます反抗的で挑戦的になっている。これは国際社会の批判に対する怒りもあるが、中国やイランなど、欧米系以外の支援国に連携を求める戦略的転換を反映している。
 2006年〜07年の戦闘で東部から退去した多くのタミル人は、いまでも荒れ果てた避難キャンプで暮らし続ける一方、タミル人の土地にシンハラ人の入植が続いている。スリランカの治安当局は、東部でLTTEの戦闘員徴集が再び増えていることに不安を感じている。すでに、LTTEは東部州の3地区すべてに基地を再建したとも伝えられる。
 【結論】
 LTTEの戦闘能力の衰滅が近づくなか、数十万人のタミル人は、彼らが「先祖伝来の地」と考える所から遠く離れた、極めて不便な難民キャンプで暮らすことを余儀なくされている。スリランカ政府は、タミル系住民の人道危機を指摘する国際世論に反発し、タミル人の土地へのシンハラ人の入植を支援している。西側諸国は、こうしたタミル人の苦境が再び暴力的に爆発することを恐れている。
~~~~~~~~~~~~(引用ここまで)
 非軍事的解決を目指して交渉していたはずの某平和主義国家は、今後積極的に関わる気があるのだろうか。


 

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