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ローマ法王、西岸の分離壁を批判 ベツレヘムの難民キャンプ訪問
2009.5.14 09:57
【カイロ=村上大介】中東のキリスト教聖地巡礼中のローマ法王ベネディクト16世は13日、イエス・キリストが生まれたとされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムでのミサの後、近郊のアイダ・パレスチナ難民キャンプを訪れた。
法王は、イスラエルが西岸に建設している「分離壁」に接する同キャンプで難民たちに対し、「(イスラエルによる)拘束や移動制限で分断されている人々をみると心が痛む」と語りかけ、「あなたたちの激しいいらだちは理解できる。パレスチナ国家を切望する正当な願いは、いまだに成就していない」とパレスチナ人の立場に理解を示した。
法王は分離壁の実態に衝撃を受けた様子で、「壁は、あなた方(パレスチナ人)の土地を侵犯し、隣人同士を隔て、家族を離れ離れにさせている」とアッバス自治政府議長に語るなど、何度も分離壁に言及。「壁が永遠に存在することはない。いずれ取り除かれる」と述べ、「まず、われわれの心の周りに自分自身が築いた壁を取り除く必要がある」と強調した。
イスラエルは2002年から、パレスチナ過激派による自爆テロ阻止を理由にして、分離壁建設を開始。その後、実際にイスラエル領内での自爆テロの件数は減ったが、分離壁はパレスチナ側の集落や農地などまで容赦なく分断する形で建設され、住民たちの生活に著しい影響を及ぼしている。また、国際社会からも和平交渉の結果を待たずに、イスラエル側が自らに都合がいいように将来の境界線を既成事実化しようとしているとの批判を受けている。
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090514/mds0905140958002-n1.htm