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(回答先: 【パトリオットアクトを廃止しないオバマの正体w】スペインでブッシュ政権の高官6名を起訴する動き 投稿者 官からアメリカ人へ 日時 2009 年 4 月 18 日 14:28:10)
ブッシュ政権高官を告訴しようとしている(?)判事ガルソンについて
この官からアメリカへさんのご投稿にある内容は次の英文記事で確認することができるでしょう。
http://globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=13179
Prosecution in Spain: Bush officials to be indicted for sanctioning torture
ところで、ここで登場しているバルタサル・ガルソンという判事ですが、過去にも、1998年にロンドンの病院に入院中だったチリの元独裁者ピノチェットを告訴して英国政府に身柄引き渡しを要求し、その際ついでにヘンリー・キッシンジャーを証人として喚問するという「離れ業」をやってのけた人物です。結局それは実現せずマーガレット・サッチャーの奮闘でもみつぶされ、ピノチェットはチリに戻りキッシンジャーがスペインに来ることもありませんでした。
しかしこの御仁、なかなかの食わせ者です。1996年に社会労働者党政権時代の幕を引いたのがとんでもないスキャンダルでした。GALという極右テロ集団がバスク分離主義者ETAの活動家を通算27名暗殺したのですが、このGALにゴンザレス政権が関与していたことを告発し、左翼政権の息の根を止めたのがこのガルソンです。
ではこの判事が右派系かというと、これがまたとんでもない。実は彼は元々、筋としては実は社会労働者党系なのです。このオッサン、1993年の第3次ゴンサレス内閣発足時に、自分が法務大臣(果ては首相?)になりたくて裏工作をしたのにゴンサレスに冷たくあしらわれ、その後すぐに法曹界に戻ってGALとETAの殺し合い事件の調査を始め、結局、社会党政権に引導を渡したのです。
このガルソンという全国管区裁判所判事(スペインでは重大事件の調査だけでなく逮捕を決定する絶大な権力を持つ)は、スペイン人にはありがちなのですが、極端に異なった2面性を実に派手派手しく発揮してくれます。
ガルソンはピノチェットの一件が不発に終わると、今度は2001年秋以来、スペインで大々的な「アルカイダ狩り」を実行しました。この件につい言い出すと長くなりますので、詳しいことは私の次のサイトでお読みください。
http://doujibar.ganriki.net/falseterrorism/others7-spanishalqaeda.html
(7)アルカイダ「スペイン支部」とアロウニ氏への言論弾圧
もちろん「9・11への関与」が「ナツメヤシ作戦」と銘打った大逮捕劇の目玉商品だったわけで、ブッシュをいたく喜ばしたのですが、それがことごとくでっち上げのデタラメばかりだったわけです。
(参照)
http://asyura2.com/0601/war80/msg/1080.html
【9・11の嘘デタラメがまた一つ剥げ落ちた!】スペイン最高裁、アブ・ダーダーの9・11容疑を完全否定!
そしていま、不景気のために支持率が滝のように落ちるサパテロ社会労働者党政権に恩を売るつもりかどうかしりませんが、アスナール政権時代に賄賂と資金洗浄をフルに使って派手に商売をしていた国民党関係の成金どもを、今年(2009年)の1月になって大量に告訴し、国民党幹部に冷汗をかかせました。
で、今度は、ブッシュ政権幹部の「告訴をしそうな雰囲気」だそうで・・・。この食わせ者判事のスタンドプレーはいつものことです。
まあ、まかり間違って、本当に実現したら「瓢箪から駒」でしょうけどね。