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【日刊ゲンダイ】日本のミサイル迎撃システムは役立たず〜1兆円の“無用の長物”(神浦元彰氏に聞いた仰天実情)
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http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-561.html
日本のミサイル迎撃システムは役立たず〜1兆円の“無用の長物”
(日刊ゲンダイ 2009/03/28 掲載)
来月4日にも発射される北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2」。麻生政権が初の「ミサイル破壊命令」を出して、マスコミは大はしゃぎだ。しかし、騒げば騒ぐほど、国民の血税が防衛費に化ける仕掛けだから冷静になった方がいい。
弾道ミサイルを日本の領空で迎撃する―映画のような話だが、結論からいえば、その事態は「万が一」だし、結局、自衛隊は迎撃ミサイルを撃てない。
●軍事ジャーナリストの神浦元彰氏に聞いた仰天実情
「北朝鮮は今回のテポドンに自信をもっている。2月日、イランが人工衛星打ち上げに成功しましたが、技術はすべて北朝鮮のものでした。だからこそ今回、北朝鮮は発射期日やロケットの1段目と2段目ブースターの落下予定地点を事前通告してきた。自信のあらわれです。ミサイルの正体は、北朝鮮が言うように試験通信衛星とみていいでしょう。ICレコーダーを入れた球体をミサイルの弾頭部に搭載、それが大気圏を突き抜け、地球を回りながら、電波を地上に発信する。これに成功したら、北朝鮮は“そらみろ、人工衛星打ち上げに間違いないだろう”と大はしゃぎしますよ」
“成功”されたら、日本の北朝鮮嫌い勢力は形無しだが、万が一、1段目ブースター切り離しに失敗したりして、テポドンが日本領空に落下してきた場合も、「待ってました」とはいかない。
●「命中しない」「撃てない」
「1000キロの上空を飛ぶテポドンに対して、日本の迎撃ミサイルは高度100キロしか飛ばない。間違って、日本に落下してきた場合だけに迎撃は可能ですが、発射してもまず命中しない。コースが予測できる場合だけ迎撃は可能ですが、制御不能になったテポドンを撃ち落すことは、流れ弾にピストルを撃つようなものなのです。日本政府はすでに、ミサイル防衛システムに6400億円もの税金を投入している。命中しなかったら、何を言われるかわからない。だから、現場はいろいろと理由をつけて、迎撃ミサイルを撃たないと思いますよ」(神浦氏)
鴻池官房副長官が「迎撃しても当たりっこない」と発言したのは、予防線ということか。
が、ミサイル防衛に6400億円も血税をつぎ込みながら、役立たずで済むのか。
「日本政府は、テポドンが失敗しないと踏んでいる。失敗しても、テポドンを撃った北朝鮮は怖い国とキャンペーンを張ればいいし、さらに問題をミサイル防衛強化論にスリ替えていくでしょう。実際、防衛省はあと4000億円かけて、九州にまで防衛システムを広げようとしています。どっちに転んでも損はないという計画ですよ」(神浦氏)
“無用の長物”に血税1兆円!「フザケるな」ではないか。
そんなことなら、北朝鮮に1兆円差し出して、同盟国にしてしまった方が安上がりというものだ。
(日刊ゲンダイ 2009/03/28 掲載)
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